TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024131256
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023041406
出願日2023-03-15
発明の名称電動車両
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類B60L 9/18 20060101AFI20240920BHJP(車両一般)
要約【課題】電動オイルポンプの高出力化を抑制しつつオイル温度が低いときでも動力伝達装置の潤滑に必要なオイル流量を得ることができる電動車両を提供する。
【解決手段】電動機の冷却用のオイルを供給する冷却油路と、動力伝達装置の潤滑用のオイルを供給する潤滑油路と、冷却油路に設けられたオイルクーラと、が備えられており、オイルを冷却油路と潤滑油路とに分配する分岐部には、オイル温度が低いときには高いときに比べて潤滑油路へ分配するオイル流量の割合を多くする制御バルブが設けられている。これにより、電動機の冷却の必要性が低くされる比較的低温時には、潤滑油路へ優先的にオイルが分配されると共に、潤滑油路へはオイルクーラを介さずにオイルが供給されるので、動力伝達装置に対する潤滑性能が確保される。よって、電動オイルポンプの高出力化を抑制しつつオイル温度が低いときでも動力伝達装置の潤滑に必要なオイル流量を得ることができる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
電動機と、前記電動機が動力伝達可能に連結された動力伝達装置と、オイルを吐出する電動オイルポンプと、前記オイルを前記電動機の冷却用として前記電動機に供給する冷却油路と、前記オイルを前記動力伝達装置の潤滑用として前記動力伝達装置に供給する潤滑油路と、前記オイルを前記冷却油路と前記潤滑油路とに分配する分岐部と、を備えた電動車両であって、
前記冷却油路に設けられたオイルクーラと、
前記分岐部に設けられた、前記オイルの温度が低いときには高いときに比べて前記潤滑油路へ分配する前記オイルの流量の割合を多くする制御バルブと、
を更に備えていることを特徴とする電動車両。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記制御バルブは、前記分岐部と前記オイルクーラとの間の油路へ分配される前記オイルの流量を制御するように開閉されるものであって、前記オイルの温度が所定油温以下のときには、全閉とされるか又は全開よりも閉じられることを特徴とする請求項1に記載の電動車両。
【請求項3】
前記制御バルブは、前記電動機の温度が所定電動機温度よりも高いときには、全開とされることを特徴とする請求項2に記載の電動車両。
【請求項4】
前記電動機と前記動力伝達装置とを収容するケースと、駆動用のバッテリと、前記バッテリと前記電動機との間で授受される電力を制御する電力制御装置と、を更に備えるものであり、
前記ケースは、前記電動機及び前記動力伝達装置を含む駆動装置と、前記電力制御装置と、を機電一体ユニットとして収容するものであり、
前記電力制御装置は、前記電動車両における搭載状態において、前記電動機に対して鉛直方向の上方に隣接して配置されているものであり、
前記冷却油路は、前記電動機のロータ軸を介して前記電動機に前記オイルを供給するものであることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の電動車両。
【請求項5】
駆動輪に動力伝達可能に連結され且つ前記ケースに収容された第2電動機を更に備えるものであり、
前記冷却油路は、前記オイルを前記第2電動機の冷却用として前記第2電動機に供給するものであり、
前記駆動装置は、前記電動車両における搭載状態において、前記電動機の回転軸線、前記第2電動機の回転軸線、及び前記動力伝達装置の回転軸線の各々が前記電動車両の前後進方向とは垂直な水平方向に平行となるように配置されていると共に、前記鉛直方向の上方から下方に前記第2電動機の回転軸線、前記電動機の回転軸線の順に配置されているものであり、
前記電力制御装置は、前記電動車両における搭載状態において、前記鉛直方向下側部分が前記第2電動機のうちの前記鉛直方向上側部分と前記前後進方向に見て重なる位置に配置されていると共に、前記鉛直方向下側部分が前記電動機に対して前記鉛直方向の上方に配置されているものであり、
前記冷却油路は、前記第2電動機の前記鉛直方向の上方に隣接して配置された油路を介して前記第2電動機に前記オイルを供給するものであることを特徴とする請求項4に記載の電動車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電動機の冷却及び動力伝達装置の潤滑に用いられるオイルを吐出する電動オイルポンプを備えた電動車両に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
電動機と、前記電動機が動力伝達可能に連結された動力伝達装置と、オイルを吐出する電動オイルポンプと、前記オイルを前記電動機の冷却用として前記電動機に供給する冷却油路と、前記オイルを前記動力伝達装置の潤滑用として前記動力伝達装置に供給する潤滑油路と、前記オイルを前記冷却油路と前記潤滑油路とに分配する分岐部と、を備えた電動車両が良く知られている。例えば、特許文献1に記載されたハイブリッド車両がそれである。この特許文献1には、電動オイルポンプの吐出口に接続された共通の油路は、下流側の分岐部で冷却油路と潤滑油路とに分岐することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-82963号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、電動オイルポンプに接続された共通の油路にオイルクーラを設けて、分岐部の上流側でオイルを冷却することが考えられる。ところで、オイルの温度が低いときには高いときに比べて粘度が高くなる。そうすると、オイルクーラを通過する際のオイルの圧力損失が大きくなり、動力伝達装置の潤滑に必要なオイルの流量が得られないおそれがある。動力伝達装置の潤滑に必要なオイルの流量を確保する為に電動オイルポンプを高出力化すると、電動オイルポンプの体格が大きくなったり、又は、電動機の冷却に必要な流量に対して過剰な流量となって攪拌損失が増大し、エネルギー効率が悪化するおそれがある。
【0005】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、電動オイルポンプの高出力化を抑制しつつオイルの温度が低いときでも動力伝達装置の潤滑に必要なオイルの流量を得ることができる電動車両を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明の要旨とするところは、(a)電動機と、前記電動機が動力伝達可能に連結された動力伝達装置と、オイルを吐出する電動オイルポンプと、前記オイルを前記電動機の冷却用として前記電動機に供給する冷却油路と、前記オイルを前記動力伝達装置の潤滑用として前記動力伝達装置に供給する潤滑油路と、前記オイルを前記冷却油路と前記潤滑油路とに分配する分岐部と、を備えた電動車両であって、(b)前記冷却油路に設けられたオイルクーラと、(c)前記分岐部に設けられた、前記オイルの温度が低いときには高いときに比べて前記潤滑油路へ分配する前記オイルの流量の割合を多くする制御バルブと、を更に備えていることにある。
【発明の効果】
【0007】
前記第1の発明によれば、電動機の冷却用のオイルを供給する冷却油路と、動力伝達装置の潤滑用のオイルを供給する潤滑油路と、冷却油路に設けられたオイルクーラと、が備えられている。そして、オイルを冷却油路と潤滑油路とに分配する分岐部には、オイルの温度が低いときには高いときに比べて潤滑油路へ分配するオイルの流量の割合を多くする制御バルブが設けられている。これにより、電動機の冷却の必要性が低くされる比較的低温時には、潤滑油路へ優先的にオイルが分配されると共に、潤滑油路へはオイルクーラを介さずにオイルが供給されるので、動力伝達装置に対する潤滑性能が確保される。よって、電動オイルポンプの高出力化を抑制しつつオイルの温度が低いときでも動力伝達装置の潤滑に必要なオイルの流量を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明が適用される電動車両の概略構成の一例を説明する図である。
電動機の制御等に関わる電気的構成の一例を説明する図である。
機電一体ユニットの概略構成の一例を説明する図である。
オイルを循環させるシステムの一例を説明する図である。
オイルを循環させる為のケースのカバーの構造の一例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【実施例】
【0010】
図1は、本発明が適用される電動車両10の概略構成の一例を説明する図である。図1において、電動車両10は、動力源として機能するエンジン12と、動力源として機能する電動機である第2電動機MG2と、を備えたハイブリッド車両である。又、電動車両10は、駆動輪14と動力伝達装置16と第1電動機MG1とを備えている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
電池交換式自動車
1か月前
個人
移動手段のミラーカバー。
2か月前
日本精機株式会社
運転支援装置
27日前
個人
連結式、キャンピングカー
1か月前
日本精機株式会社
表示システム
28日前
東レ株式会社
車両用エアバッグ
10日前
個人
車両の座席装置
2か月前
スズキ株式会社
車両制御装置
1か月前
アピオ株式会社
荷物用支持具
2か月前
ダイハツ工業株式会社
レバー
1か月前
日本化薬株式会社
ガス発生器
2か月前
豊田合成株式会社
車両
10日前
エムケー精工株式会社
車両処理装置
今日
豊田合成株式会社
車両
10日前
ダイハツ工業株式会社
搭載構造
3日前
ダイハツ工業株式会社
搭載構造
3日前
個人
ブレーキ踏み間違い救済システム
10日前
三菱マヒンドラ農機株式会社
作業車両
1か月前
豊田合成株式会社
乗員保護装置
6日前
ダイハツ工業株式会社
分解構造
1か月前
株式会社小糸製作所
車両用灯具
2か月前
豊田合成株式会社
歩行者保護装置
2か月前
豊田合成株式会社
歩行者保護装置
2か月前
個人
加速抑制機能付アクセルペダル装置
24日前
トヨタ自動車株式会社
車両
21日前
トヨタ自動車株式会社
車両
21日前
トヨタ自動車株式会社
車両
21日前
トヨタ自動車株式会社
車両
21日前
株式会社デンソー
清掃装置
27日前
トヨタ自動車株式会社
車両
21日前
トヨタ自動車株式会社
車両
2か月前
株式会社SUBARU
車両用ドア
2か月前
加藤電機株式会社
車両用警報装置
1か月前
株式会社ニフコ
物品保持装置
1か月前
株式会社SUBARU
配光制御装置
1か月前
豊田合成株式会社
ガラスラン
10日前
続きを見る