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公開番号
2024131247
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-30
出願番号
2023041387
出願日
2023-03-15
発明の名称
サービス提供システム
出願人
株式会社アリラ
代理人
個人
,
個人
主分類
G06Q
50/10 20120101AFI20240920BHJP(計算;計数)
要約
【課題】空地、未利用地を活用してコスト安価に垂直離着陸飛行体の離着陸ポイントを整備することができるサービス提供システムを提供する。
【解決手段】垂直離着陸飛行体11が離着陸する離着陸ポイント13に、垂直離着陸飛行体11の底面或いは側面に表記された機体記号を撮像するカメラ41を備えた設置端末装置30が設置される。設置端末装置30は、カメラ41が撮像した画像の画像データと、自己に付された端末IDと、着陸日時情報とを、インターネットを通じて管理サーバに送信する。管理サーバは、画像データから機体記号を取得し、端末IDから離着陸ポイント13を示すポートIDを取得する。管理サーバは、機体記号とポートIDと着陸時刻とを対応付けて管理データベースに登録する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
第1通信インタフェース、管理データベースを記憶するサーバメモリ、及び管理コントローラを有する管理サーバと、
離着陸ポイントに設置され、第2通信インタフェース、端末IDを記憶する端末メモリ、カメラ、センサ、及び端末コントローラを有する設置端末装置と、を備え、
上記カメラは、離着陸ポイントの側方に、離着陸ポイントの上方を撮像領域として配置され、
上記センサは、離着陸ポイントの側方に、上記撮像領域及び当該撮像領域の上方を含む領域を検知領域として配置され、
上記端末コントローラは、
上記センサの検出値に基づいて、垂直離着陸飛行体が離着陸ポイントに降下しているか否かを判断する降下判断処理と、
垂直離着陸飛行体が降下していると判断したことに基づいて、上記カメラに撮像を行わせて第1画像データを取得する第1画像データ取得処理と、
上記第1画像データ或いは当該第1画像データが示す画像に映る機体記号と、上記端末IDとを含む着陸情報を、上記第2通信インタフェース及びインターネットを通じて上記管理サーバに送信する着陸情報送信処理と、を実行し、
上記管理コントローラは、
上記着陸情報を上記第1通信インタフェースを通じて受信する着陸情報受信処理と、
上記着陸情報に基づいて、上記機体記号を取得する第1機体記号取得処理と、
取得した上記機体記号、上記着陸情報が有する上記端末ID、及び着陸時刻を対応付けて上記管理データベースに登録する着陸情報登録処理と、を実行する、サービス提供システム。
続きを表示(約 3,400 文字)
【請求項2】
上記端末コントローラは、
上記センサの検出値に基づいて、垂直離着陸飛行体が離着陸ポイントから離陸したか否かを判断する離陸判断処理と、
垂直離着陸飛行体が離着陸ポイントから離陸したと判断したことに基づいて、上記端末IDを含む離陸情報を、上記第2通信インタフェース及びインターネットを通じて上記管理サーバに送信する離陸情報送信処理と、を更に実行し、
上記管理コントローラは、
上記離陸情報を上記第1通信インタフェースを通じて受信する離陸情報受信処理と、
上記機体記号、上記端末ID、及び離陸時刻を対応付けて上記管理データベースに登録する離陸情報登録処理と、を更に実行する、請求項1に記載のサービス提供システム。
【請求項3】
上記センサは、検知物体である垂直離着陸飛行体までの距離に応じた検出値を出力する測距センサであり、
上記端末コントローラは、
上記降下判断処理において垂直離着陸飛行体が降下していると判断した後であって、上記センサの検出値が示す距離が上記端末メモリに記憶された閾値距離となった直後に、上記第1画像データ取得処理を実行する、請求項1又は2に記載のサービス提供システム。
【請求項4】
上記端末コントローラは、
上記離陸判断処理において垂直離着陸飛行体が離陸したと判断したことに基づいて、上記カメラに撮像を行わせて第2画像データを取得する第2画像データ取得処理を更に実行し、
上記離陸情報は、上記第2画像データを更に含み、
上記管理コントローラは、
上記離陸情報に基づいて、上記機体記号を取得する第2機体記号取得処理を更に実行する、請求項2に記載のサービス提供システム。
【請求項5】
上記管理コントローラは、
上記第1機体記号取得処理において上記機体記号を取得できたか否かを判断する取得判断処理と、
上記機体記号を取得できなかったと判断したことに基づいて、再実行指示を含む肯定応答を、上記着陸情報に対する応答として上記第1通信インタフェースを通じて上記設置端末装置に返信し、上記機体記号を取得できたと判断したことに基づいて、再実行不要指示を含む肯定応答を、上記着陸情報に対する応答として上記第1通信インタフェースを通じて上記設置端末装置に返信する返信処理と、を実行し、
上記端末コントローラは、
上記再実行指示を受信したことに基づいて上記第2画像データ取得処理を実行する、請求項4に記載のサービス提供システム。
【請求項6】
上記管理データベースは、
上記機体記号と事業者IDとを対応付けており、
且つ上記離着陸ポイントの使用に対する料金である離着陸設定料金と、単位時間当たりの駐機設定料金と、上記端末IDと、を対応付けており、
上記管理コントローラは、
上記着陸情報及び上記離陸情報が有する上記端末IDと対応付けられた上記離着陸設定料金及び上記駐機設定料金を取得する処理と、
上記着陸時刻及び上記離陸時刻に基づいて駐機時間を算出する処理と、
算出した上記駐機時間が閾値時間未満であることに基づいて、上記離着陸設定料金を使用料金に決定する処理と、
算出した上記駐機時間が上記閾値時間以上であることに基づいて、当該駐機時間及び上記駐機設定料金に基づいて駐機料金を算出し、当該駐機料金及び上記離着陸設定料金の合計を使用料金に決定する処理と、
決定した上記使用料金と、上記着陸情報及び上記離陸情報が有する上記機体記号と対応付けられた事業者IDと、を対応付けて上記管理データベースに登録する使用料金登録処理と、を更に実行する、請求項2に記載のサービス提供システム。
【請求項7】
上記管理コントローラは、
上記端末IDと、上記機体記号と、利用開始予定日時と、利用終了予定日時と、を対応付けて上記管理データベースに登録する利用予定登録処理と、
運送事業者からの閲覧要求を上記第1通信インタフェースを通じて受信したことに基づいて、上記端末IDに応じた情報、上記利用開始予定日時、及び上記利用終了予定日時を含む利用予定情報を返信する利用予定送信処理を更に実行する、請求項1又は2に記載のサービス提供システム。
【請求項8】
上記管理コントローラは、
上記端末IDと、上記離着陸ポイントのサイズを示す離着陸サイズ情報と、上記離着陸ポイントの設置種別を示す種別情報と、を更に対応付けて上記管理データベースに登録するポート情報登録処理と、
垂直離着陸飛行体のサイズを示す機体サイズ情報を上記機体記号と対応付けて上記管理データベースに登録する飛行体情報登録処理と、
上記端末ID、上記機体記号、利用開始予定日時、及び利用終了予定日時を含む利用申請を、上記第1通信インタフェースを通じて受信する利用申請受信処理と、
上記利用申請に含まれる上記端末IDと対応付けられた上記離着陸サイズ情報及び上記種別情報を上記管理データベースから取得し、且つ上記利用申請に含まれる上記機体記号と対応付けられた上記機体サイズ情報を上記管理データベースから取得する判断情報取得処理と、
上記判断情報取得処理で取得した上記離着陸サイズ情報、上記種別情報、及び上記機体サイズ情報に基づいて、垂直離着陸飛行体のサイズが上記離着陸ポイントに着陸可能なサイズか否かを判断するサイズ判断処理と、
垂直離着陸飛行体のサイズが上記離着陸ポイントに着陸可能なサイズであると判断したことに基づいて、上記利用申請に含まれる上記利用開始予定日時及び利用終了予定日時を上記端末IDと対応付けて上記管理データベースに登録する利用予定登録処理と、を更に実行する、請求項1又は2に記載のサービス提供システム。
【請求項9】
第1通信インタフェース、管理データベースを記憶するサーバメモリ、及び管理コントローラを有する管理サーバと、
離着陸ポイントに設置され、第2通信インタフェース、端末IDを記憶する端末メモリ、カメラ、センサ、及び端末コントローラを有する設置端末装置と、を備え、
上記カメラは、離着陸ポイントに埋設されて上方を撮像領域とし、
上記端末コントローラは、
上記センサの検出値に基づいて、垂直離着陸飛行体が離着陸ポイントに着陸したか否かを判断する着陸判断処理と、
垂直離着陸飛行体が離着陸ポイントに着陸したと判断したことに基づいて、上記カメラに撮像を行わせて画像データを取得する画像データ取得処理と、
上記画像データ或いは当該画像データが示す画像に映る機体記号と、上記端末IDとを含む着陸情報を、上記第2通信インタフェース及びインターネットを通じて上記管理サーバに送信する着陸情報送信処理と、を実行し、
上記管理コントローラは、
上記着陸情報を上記第1通信インタフェースを通じて受信する着陸情報受信処理と、
上記着陸情報に基づいて、上記機体記号を取得する機体記号取得処理と、
取得した上記機体記号、上記着陸情報が有する上記端末ID、及び着陸時刻を対応付けて上記管理データベースに登録する着陸情報登録処理と、を実行する、サービス提供システム。
【請求項10】
上記端末コントローラは、
上記センサの検出値に基づいて、垂直離着陸飛行体が離着陸ポイントから離陸したか否かを判断する離陸判断処理と、
垂直離着陸飛行体が離着陸ポイントから離陸したと判断したことに基づいて、上記端末IDを含む離陸情報を、上記第2通信インタフェース及びインターネットを通じて上記管理サーバに送信する離陸情報送信処理と、を更に実行し、
上記管理コントローラは、
上記離陸情報を上記第1通信インタフェースを通じて受信する離陸情報受信処理と、
上記機体記号、上記端末ID、及び離陸時刻を対応付けて上記管理データベースに登録する離陸情報登録処理と、を更に実行する、請求項9に記載のサービス提供システム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、垂直離着陸可能な飛行体の離着陸ポイントの提供に関するサービス提供システムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
いわゆる「空飛ぶ車」や「ドローン」などの垂直離着陸飛行体が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された垂直離着陸飛行体は自律制御型であり、搭載された制御プログラムによって飛行及び離着陸を自動で行う。離着陸ポイントや飛行ルートは、移動体通信網及びインターネットを通じてサーバから垂直離着陸飛行体に送信される。
【0003】
垂直離着陸飛行体は、例えば旅客や荷物の運送(運送事業)に用いられる(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に記載された垂直離着陸飛行体は、荷物とともに車両によって宅配邸の近くまで運ばれる。荷物を乗せた垂直離着陸飛行体は、宅配邸まで飛行して荷物の配達を行う。垂直離着陸飛行体は、荷物の配達後、車両に戻る。そして、車両は、次の宅配邸の近くまで移動する。
【0004】
特許文献1に記載された上記車両は、いわゆるEVパレットと呼ばれる自動運転可能な無人の電動車両である。垂直離着陸飛行体及び当該車両は、運行管理サーバからの指示を受けて飛行或いは走行する。この運行管理サーバにより、垂直離着陸飛行体及び車両の運行を一括管理する運行管理システムが構築されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-57225号公報
特開2019-131332号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
垂直離着陸飛行体を用いて運送事業を行うには、多数の離着陸ポイントが必要となる。特許文献2に記載された運行管理システムでは、多数の離着陸ポイントの代わりに車両を用いている。運送事業者が離着陸ポイントを設置する土地を準備するにしても、離着陸ポイントを設置した車両を準備するにしても、多大な設備投資費用や運用コストが必要になる。
【0007】
一方で、従来、日本国内での空地や未利用地の有効活用の要請がある。
【0008】
そこで、本願発明の目的は、空地、未利用地を活用してコスト安価に垂直離着陸飛行体の離着陸ポイントを整備することができるサービス提供システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1) 本発明に係るサービス提供システムは、第1通信インタフェース、管理データベースを記憶するサーバメモリ、及び管理コントローラを有する管理サーバと、離着陸ポイントに設置され、第2通信インタフェース、端末IDを記憶する端末メモリ、カメラ、センサ、及び端末コントローラを有する設置端末装置と、を備える。上記カメラは、離着陸ポイントの側方に、離着陸ポイントの上方を撮像領域として配置されている。上記センサは、離着陸ポイントの側方に、上記撮像領域及び当該撮像領域の上方を含む領域を検知領域として配置されている。上記端末コントローラは、上記センサの検出値に基づいて、垂直離着陸飛行体が離着陸ポイントに降下しているか否かを判断する降下判断処理と、垂直離着陸飛行体が降下していると判断したことに基づいて、上記カメラに撮像を行わせて第1画像データを取得する第1画像データ取得処理と、上記第1画像データ或いは当該第1画像データが示す画像に映る機体記号と、上記端末IDとを含む着陸情報を、上記第2通信インタフェース及びインターネットを通じて上記管理サーバに送信する着陸情報送信処理と、を実行する。上記管理コントローラは、上記着陸情報を上記第1通信インタフェースを通じて受信する着陸情報受信処理と、上記着陸情報に基づいて、上記機体記号を取得する第1機体記号取得処理と、取得した上記機体記号、上記着陸情報が有する上記端末ID、及び着陸時刻を対応付けて上記管理データベースに登録する着陸情報登録処理と、を実行する。
【0010】
センサは、検知物体である垂直離着陸飛行体までの距離を検知する測距センサ或いはレーダセンサなど、垂直離着陸飛行体の降下を検知可能なセンサである。或いは、センサ及びカメラは、垂直離着陸飛行体までの距離を算出可能且つ第1画像データを生成可能なステレオカメラや3Dレーザセンサ(いわゆる、レーザスキャナ)などである。端末コントローラは、センサの検出値に基づいて垂直離着陸飛行体が離着陸ポイントに対して降下していると判断すると、垂直離着陸飛行体の底面に表記された機体記号をカメラに撮像させ、第1画像データを取得する。端末コントローラは、取得した第1画像データ或いは当該第1画像データが示す画像に映る機体記号と、離着陸ポイントを示す端末IDとを含む着陸情報を管理サーバに送信する。管理サーバは、離着陸ポイントを識別する端末IDと、垂直離着陸飛行体を識別する機体記号と、着陸時刻とを対応付けて管理データベースに登録する。すなわち、管理サーバは、いずれの離着陸ポイントに、いずれの垂直離着陸飛行体が、いつ着陸したかを管理することができる。その結果、空地、未利用地を活用することができ、且つコスト安価に運送事業者に多数の離着陸ポイントを提供することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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