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公開番号2024130927
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023040895
出願日2023-03-15
発明の名称硬化性組成物、硬化物及び接着構造体
出願人株式会社カネカ
代理人個人,個人
主分類C08L 71/02 20060101AFI20240920BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】種々の基材との良好な接着性を示す硬化物を与える硬化性組成物、前述の硬化性組成物の硬化物、及び前述の硬化物を含む接着構造体を提供すること。
【解決手段】硬化性組成物に、末端に反応性ケイ素基を有するポリオキシアルキレン系重合体(A)、及び特定の構造のフタル酸エステル(B)を特定の比率で組み合わせて加える。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリオキシアルキレン系重合体(A)、及びフタル酸エステル(B)を含み、
前記ポリオキシアルキレン系重合体(A)が、分子鎖の末端に下記式(1):
-SiR

3-a


(1)
(式(1)中、R

は置換、又は非置換の炭素原子数1~20の炭化水素基、又はR


SiO-で表わされるトリオルガノシロキシ基を示し、3個のR

は、炭素原子数1~20の炭化水素基であり、それらは同じでもよく、異なっていてもよく、
Xは水酸基又は加水分解性基を示し、
aは1、2、又は3であり、


、Xのそれぞれについて、それらが複数存在するとき、それらは同じでもよく、異なっていてもよい。)
で表される反応性ケイ素基を有し、
前記フタル酸エステル(B)が、その構造中にシクロヘキサン環を有し、
前記フタル酸エステル(B)の含有量が、前記ポリオキシアルキレン系重合体(A)100重量部に対して、30~200重量部である、硬化性組成物。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記フタル酸エステル(B)の含有量が、前記ポリオキシアルキレン系重合体(A)100重量部に対して、40~100重量部である、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項3】
前記フタル酸エステル(B)が、ジシクロヘキシルフタレート、及び/又はジ(メチルシクロヘキシル)フタレートを含む、請求項1又は2に記載の硬化性組成物。
【請求項4】
可塑剤として、前記フタル酸エステル(B)以外のフタル酸エステル、フタル酸エステルの水添化合物、及びポリオキシアルキレン系化合物からなる群より選択される少なくとも1つを含む請求項1又は2に記載の硬化性組成物。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の硬化性組成物を硬化させた硬化物。
【請求項6】
請求項5に記載の硬化物と、前記硬化物に接着している被接着物とを含む接着構造体。
【請求項7】
1以上の前記硬化物と、2以上の前記被接着物とを含み、前記硬化物のうちの少なくとも1つが、2以上の前記被接着物と接着している、請求項6に記載の接着構造体。
【請求項8】
前記被接着物が、モルタル、又はコンクリートからなる請求項6に記載の接着構造体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、末端に反応性ケイ素基を有するポリオキシアルキレン系重合体と、特定の構造のフタル酸エステルとを特定の比率で含む硬化性組成物、前述の硬化性組成物の硬化物、及び前述の硬化物を含む接着接合体に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
分子中に少なくとも1個の反応性ケイ素基を有する有機重合体は、室温においても湿分等によるシリル基の加水分解反応等を伴うシロキサン結合の形成によって架橋し得る。反応性ケイ素基を有する有機重合体がかかる架橋反応によってゴム状硬化物を与える性質を有することが知られている。
【0003】
これらの反応性ケイ素基を有する有機重合体として、主鎖構造がポリオキシアルキレンやポリアクリル酸エステル、ポリイソブチレンである有機重合体は、既に工業的に生産され、シーリング材、接着剤、塗料、防水材等の用途に広く使用されている。具体的には、例えば、ポリウレタン、ポリウレア、ポリアクリレート、ポリスルフィド、シリル化ポリウレタン、シリル化ポリウレア、シリル化ポリエーテル、シリル化ポリスルフィド、及びシリル末端化アクリレートの群から選択される少なくとも1つの化合物と、特定量の2-エチルヘキシル-メチルテレフタレートとを含有する接着剤、又は封止剤(シーリング材)が提案されている(特許文献1を参照)。
【0004】
反応性ケイ素基を有する有機重合体をシーリング材、接着剤、塗料、防水材等の硬化性組成物として使用する場合、硬化性や接着性、作業性、硬化物の機械特性、防水性等種々の特性が硬化性組成物に要求される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2013-534951号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1等に記載される組成物を、接着剤やシーリング剤として使用する場合、組成物の硬化物が、種々の基材、特に、硬質塩化ビニル樹脂、モルタル、及びコンクリートのような基材に対して、必ずしも良好な接着性を示さない問題がある。
【0007】
したがって、本発明は、上記の問題を解決するために、種々の基材との良好な接着性を示す硬化物を与える硬化性組成物、前述の硬化性組成物の硬化物、及び前述の硬化物を含む接着構造体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記の問題を解決するために、硬化性組成物に、末端に反応性ケイ素基を有するポリオキシアルキレン系重合体(A)、及び特定の構造のフタル酸エステル(B)を特定の比率で組み合わせて加えることにより上記の課題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち本発明は、
ポリオキシアルキレン系重合体(A)、及びフタル酸エステル(B)を含み、
ポリオキシアルキレン系重合体(A)が、分子鎖の末端に下記式(1):
-SiR

3-a


(1)
(式(1)中、R

は置換、又は非置換の炭素原子数1~20の炭化水素基、又はR


SiO-で表わされるトリオルガノシロキシ基を示し、3個のR

は、炭素原子数1~20の炭化水素基であり、それらは同じでもよく、異なっていてもよく、
Xは水酸基又は加水分解性基を示し、
aは1、2、又は3であり、


、Xのそれぞれについて、それらが複数存在するとき、それらは同じでもよく、異なっていてもよい。)
で表される反応性ケイ素基を有し、
フタル酸エステル(B)が、その構造中にシクロヘキサン環を有し、
フタル酸エステル(B)の含有量が、ポリオキシアルキレン系重合体(A)100重量部に対して、30~200重量部である、硬化性組成物に関する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、種々の基材との良好な接着性を示す硬化物を与える硬化性組成物、前述の硬化性組成物の硬化物、及び前述の硬化物を含む接着構造体を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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