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公開番号2024128131
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2024113462,2019121808
出願日2024-07-16,2019-06-28
発明の名称調光シート、および、調光シートの管理方法
出願人TOPPANホールディングス株式会社
代理人個人,個人
主分類G02F 1/1334 20060101AFI20240912BHJP(光学)
要約【課題】調光シートが有する不透明さのばらつきを抑制可能とした調光シート、および、調光装置、および、調光シートの管理方法を提供する。
【解決手段】透明状態と不透明状態とに変更可能に構成された調光層11と、調光層11を挟む一対の透明電極層12と、を備え、調光層11は、複数のドメイン11Dを有したポリマーネットワーク11Aと、各ドメイン11Dを埋める液晶組成物11Bと、を備え、調光層11における液晶組成物11Bの濃度が37%以上55%以下であり、かつ、ドメイン11Dの平均サイズが1.0μm以上1.55μm以下である。ドメイン11Dの平均サイズが1.0μm以上1.55μm以下の範囲内にクラリティの極小値が存在する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
透明状態と不透明状態とに変更可能に構成された調光層と、
前記調光層を挟む一対の透明電極層と、を備え、
前記調光層は、
複数のドメインを有した透明高分子層と、
各ドメインを埋める液晶組成物と、を備え、
前記調光層における液晶組成物の濃度が37%以上55%以下であり、
前記ドメインの平均サイズが1.0μm以上1.55μm以下であり、かつ、
前記ドメインの平均サイズが1.0μm以上1.55μm以下の範囲内にクラリティの極小値が存在する
調光シート。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記調光層が前記不透明状態であるときに、前記調光シートのクラリティ(clarity)が71%以下であり、
前記クラリティは、前記調光シートを透過した光のなかで、前記調光シートに入射した平行光の光軸に沿って直進する直進光の光量を光量LCとし、前記平行光の前記光軸に対する角度が±2.5°以内である狭角散乱光の光量を光量LRとするときに、下式によって算出される
100×(LC-LR)/(LC+LR)
請求項1に記載の調光シート。
【請求項3】
JIS K 7374:2007に準拠した透過像鮮明度であって、光学くし目幅が0.125mmに設定されたときの透過像鮮明度が、前記調光シートの透過像鮮明度であり、
前記調光層が前記不透明状態であるときに、前記調光シートの透過像鮮明度が47%以下である
請求項1または2に記載の調光シート。
【請求項4】
前記調光層の前記透明電極層と対向する全面が前記透明電極層に接するように挟持されている
請求項1から3のいずれか一項に記載の調光シート。
【請求項5】
前記透明高分子層は、紫外線重合性化合物の重合体である
請求項1から4のいずれか一項に記載の調光シート
【請求項6】
調光シートの管理方法であって、
前記調光シートは、
透明状態と不透明状態とに変わる調光層と、
前記調光層を挟む一対の透明電極層と、を備え、
前記調光層は、
複数のドメインを有した透明高分子層と、
前記ドメインを埋める液晶組成物と、を備え、
前記調光層が正常であるか否かを判定することを含み、
前記調光層が正常であると判定する条件に、前記調光層における液晶組成物の濃度が37%以上55%以下であり、前記ドメインの平均サイズが1.0μm以上1.55μm以下であること、および、
前記ドメインの平均サイズが1.0μm以上1.55μm以下の範囲内にクラリティの最小値が存在することを含む
調光シートの管理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、調光シート、調光装置、および、調光シートの管理方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
調光シートは、高分子層のなかに液晶組成物を含む。調光シートは、高分子層に印加される電圧が変わることに応じて透明と不透明とに変わる。(例えば、特許文献1を参照)。調光シートの型式は、ノーマル型とリバース型とに分類される。ノーマル型の調光シートは、非通電時に不透明であり、通電時に透明である。リバース型の調光シートは、非通電時に透明であり、通電時に不透明である(例えば、特許文献2を参照)。
【0003】
調光シートの不透明さを示す物性値として、ヘイズ(JIS K 7136:2000)、透過像鮮明度(JIS K 7374:2007)、および、クラリティが知られている(例えば、特許文献3、4を参照)。特に、不透明さのなかでも、調光シートを通して物体の輪郭を把握できるか否かは、透過像鮮明度、あるいは、クラリティによる判別が必要とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-091986号公報
特開2000-321562号公報
特開2018-031870号公報
特許第6493598号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
透過像鮮明度、および、クラリティは、調光シートで生じる狭角散乱の度合いに大きな影響を受けるが、高分子層が備える構成要素によってどのように依存するかが定かであるとは言えない。調光シートが実装された調光装置では、透過像鮮明度、および、クラリティに所定値が求められるため、所定の不透明さが得られるように、調光シートに印加される電圧の調整が専ら行われる。例えば、空間内に存在する人物のプライバシーが保護されるように、クラリティーを80%以下とするべく、空間を区画する一方の調光シートには、所定電圧による駆動が設定される一方で、同空間を区画する他方の調光シートには、所定電圧よりも高い電圧による駆動が設定される。しかし、印加電圧の変更による不透明さの調整は、駆動装置の複雑化、および、初期設定の煩雑化を招くと共に、調光装置の消費電力にも大きなばらつきを生じさせている。
【0006】
本発明は、調光シートが有する不透明さのばらつきを抑制可能とした調光シート、および、調光装置、および、調光シートの管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための調光シートは、透明状態と不透明状態とに変更可能に構成された調光層と、前記調光層を挟む一対の透明電極層と、を備え、前記調光層は、複数のドメインを有した透明高分子層と、各ドメインを埋める液晶組成物と、を備え、前記調光層における液晶組成物の濃度が37%以上55%以下であり、前記ドメインの平均サイズが1.0μm以上1.55μm以下であり、かつ、前記ドメインの平均サイズが1.0μm以上1.55μm以下の範囲内にクラリティの極小値が存在する。
【0008】
本発明者らは、液晶組成物の濃度が37%以上55%以下である場合において、ドメインの平均サイズの減少が、透過像鮮明度、および、クラリティに極小値を与えること、を見出した。すなわち、本発明者らは、ドメインの平均サイズが1.0μm以上1.55μm以下である範囲のなかの中央付近に、透過像鮮明度、および、クラリティの極小値が存すること、を見出した。
【0009】
ここで、調光層に存するドメインごとの液晶組成物は、調光シートの不透明さに寄与する要素である。液晶組成物の濃度が37%以上55%以下であり、かつ、ドメインの平均サイズが1.0μm以上1.55μm以下である調光シートであれば、不透明さに寄与する要素のサイズ、および、単位体積あたりに存する要素の数量が、およそ特定される。そして、ドメインの平均サイズの範囲である1.0μm以上1.55μm以下のなかの中央付近においては、透過像鮮明度、および、クラリティの値が、極小値を有する。これらにより、仮に、ドメインの大きさがばらつきを有したとしても、所定の不透明さを実現する条件のなかに、数多くのドメインを分布させやすい。そして、所定の不透明さは、観測対象の輪郭を視覚認識不能とするような不透明さである。結果として、観測対象の輪郭が視覚認識不能となるような不透明さを得ること、および、その不透明さのばらつきを抑制することが可能となる。
【0010】
上記調光シートにおいて、前記調光層が前記不透明状態であるときに、前記調光シートのクラリティ(clarity)が71%以下であり、前記クラリティは、前記調光シートを透過した光のなかで、前記調光シートに入射した平行光の光軸に沿って直進する直進光の光量を光量LCとし、前記平行光の前記光軸に対する角度が±2.5°以内である狭角散乱光の光量を光量LRとするときに、100×(LC-LR)/(LC+LR)によって算出される。
(【0011】以降は省略されています)

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