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公開番号2024127174
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023036151
出願日2023-03-09
発明の名称照明器具
出願人三菱電機株式会社,三菱電機照明株式会社
代理人弁理士法人きさ特許商標事務所
主分類F21S 8/04 20060101AFI20240912BHJP(照明)
要約【課題】過酷な環境下においても、導通経路を確保する照明器具を提供する。
【解決手段】照明器具は、光を照射する光源ユニットと、光源ユニットに電源を供給する電源部品を有する電源装置と、光源ユニットと電源装置との間に介在し、光源ユニットと電源装置とを接続する電源取付部材と、部材間のアース導通経路を確保し、電源装置の外側に配置される板金であり、外側に絶縁処理が施された導通部材と、を備え、導通部材は、導通部材と電源基板とを接続する第1の固定部材と、導通部材と電源装置と電源取付部材とを接続する第2の固定部材と、によって、電源部品と電源取付部材とを導通する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
光を照射する光源ユニットと、
前記光源ユニットに電源を供給する電源部品を有する電源装置と、
前記光源ユニットと前記電源装置との間に介在し、前記光源ユニットと前記電源装置とを接続する電源取付部材と、
部材間のアース導通経路を確保し、前記電源装置の外側に配置される板金であり、外側に絶縁処理が施された導通部材と、を備え、
前記導通部材は、
前記導通部材と前記電源部品とを接続する第１の固定部材と、
前記導通部材と前記電源装置と前記電源取付部材とを接続する第２の固定部材と、によって、前記電源部品と前記電源取付部材とを導通する
照明器具。
続きを表示（約 220 文字）【請求項２】
前記光源ユニット、前記電源装置及び前記電源取付部材のうち少なくとも１つは、外側に絶縁処理が施されている
請求項１記載の照明器具。
【請求項３】
前記導通部材の導通経路の断面積は、前記第１の固定部材の断面積又は前記第２の固定部材の断面積以上である
請求項１又は２記載の照明器具。
【請求項４】
前記導通部材は、アルミニウム製である
請求項１又は２記載の照明器具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、光源ユニットに電源を供給する電源装置を備える照明器具に関する。
続きを表示（約 2,600 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、光源ユニットに電源を供給する電源装置を備える照明器具が知られている。海水、塩素ガス又は腐食ガス等に曝された過酷な環境下で使用される照明器具において、照明器具の外郭の錆及び腐食を防止することが必要である。概して、外郭にアルミニウムが使用される照明器具は、アルマイト処理（陽極酸化処理）が施され、その他の部品には塗装処理が施される。アルマイト処理及び塗装処理によって耐食性が付与されるものの、それに付随して表面が絶縁されてしまい、照明器具の部材間のアース導通経路が阻害される。照明器具の外郭のアースは、感電を防止するために法令で定められているため、必須である。また、電源装置の内部において、電子部品からノイズが生じている。このため、ノイズを、周辺機器に不具合が生じないレベルにまで低減することも法令で定められている。ノイズを低減するために、導通経路を十分に確保する必要があるものの、照明器具の出力、配線経路又は器具構成によって、必要な対処方法が異なる。このため、導通経路及びノイズ低減レベルを適宜調整するために、照明器具の設計において裕度をもたせる必要がある。
【０００３】
特許文献１には、直管型ＬＥＤランプと、導電性材料で形成されて表面に絶縁材が塗装され直管型ＬＥＤランプの全面に取り付けられる反射板と、導電性材料で形成されて表面に絶縁材が塗装され直管型ＬＥＤランプを反射板の全面に保持するランプ支持ばねとを備えた照明器具が開示されている。特許文献１において、ランプ支持ばねは、直管型ＬＥＤランプを握持する保持部と、向かい合った一対の爪部とを有し、反射板は、爪部が互いに近付く方向に対して交差する取付孔が形成され、爪部又は取付孔の一方が先細りになっている。特許文献１は、絶縁された互いの部材の導通において、各部品を固定する際のばね性を有する部品の反力を利用して、固定時にアルマイト層及び塗装層を傷つけ、素地に接触させることによって、アースの導通経路を確保しようとするものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１２－１４６４６２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、特許文献１に開示された照明器具は、ばね性を有する部品が使用されている。ばね性を有する部品は、主にオーステナイトステンレス鋼が多く使用されているが、この場合、塩素等の環境下において応力腐食割れが生じるおそれがある。これを解決するために、対象部品を、可撓性を有する配線を通じて導電性があるねじの間に接続する技術も知られている。この場合、配線が容易に変位して、恒久的な応力が加わることを抑制することができるため、応力腐食割れが生じず、アースの導通経路を確保することができる。しかし、配線を用いて導通経路を確保しようとすると、通常、確実に取り付けるために、配線の端部において圧着端子を取り付ける必要が生じる。従って、配線の端部が外部に露出する。これにより、使用環境下に存在する成分によっては、露出した部分に腐食が生じて絶縁層が形成されて、導通が失われる。また、腐食によって導通経路が破断する懸念点もあり、ばね性を有する部品と同様に、信頼性の長期確保に問題がある。
【０００６】
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたもので、過酷な環境下においても、導通経路を確保する照明器具を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本開示に係る照明器具は、光を照射する光源ユニットと、光源ユニットに電源を供給する電源部品を有する電源装置と、光源ユニットと電源装置との間に介在し、光源ユニットと電源装置とを接続する電源取付部材と、部材間のアース導通経路を確保し、電源装置の外側に配置される板金であり、外側に絶縁処理が施された導通部材と、を備え、導通部材は、導通部材と電源部品とを接続する第１の固定部材と、導通部材と電源装置と電源取付部材とを接続する第２の固定部材と、によって、電源部品と電源取付部材とを導通する。
【発明の効果】
【０００８】
本開示によれば、導通部材が板金であり、第１の固定部材と第２の固定部材とによって、電源部品と電源取付部材とを導通している。このように、導通部材は剛性を有するため、固定後も過酷な環境下での品質を担保することができる。また、導通部材に絶縁処理が施されているため、腐食することを抑制することができる。従って、過酷な環境下においても、導通経路を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
実施の形態１に係る照明器具を上方からみた斜視図である。
実施の形態１に係る照明器具を下方からみた斜視図である。
実施の形態１に係る照明器具を示す分解斜視図である。
実施の形態１に係る電源取付部材を示す斜視図である。
実施の形態１に係る電源装置を示す斜視図である。
実施の形態１に係る電源装置を示す分解斜視図である。
実施の形態１に係る電源装置を示す下面図である。
実施の形態１に係る電源装置を示す側面図である。
実施の形態１に係る電源装置を示す側面図である。
実施の形態１に係る導通経路を示す斜視図である。
実施の形態１に係る導通部材を示す斜視図である。
比較例に係る電源装置を示す下面図である。
比較例に係る電源装置を示す上面図である。
比較例に係る電源装置を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、本開示に係る照明器具の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本開示が限定されるものではない。また、図１を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、以下の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は本開示を限定するものではない。方向を表す用語としては、例えば、「上」、「下」、「右」、「左」、「前」又は「後」等が挙げられる。
（【００１１】以降は省略されています）

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