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公開番号2024126105
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023034276
出願日2023-03-07
発明の名称スリップオンシューズ
出願人株式会社ヴァンコーポレーション
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A43B 11/00 20060101AFI20240912BHJP(履物)
要約【課題】手を使うことなく、立ったままでも簡単に履くことができ、多彩なデザインが可能となるスリップオンシューズを提供する。
【解決手段】アッパー1とソール2とから成り、アッパー1の踵部1bにスプリング部材3が内蔵され、足を履口1cから挿入して踵部を踏み付けつつ爪先部1a側へ前進させると、スプリング部材3の弾性により踵部1bが復元して、履いた状態となるスリップオンシューズにおいて、スプリング部材3は、下方へ向けて拡開した一対の脚部4の上部が踵受部5で繋がり、一対の脚部4は、離間した下端の支持片4aから上端へかけて帯状のステム4bが後傾すると共にテーパー状に細くなり、踵受部5は、幅方向に馬蹄形に湾曲して上部が後方へ滑らかに反った形状とする。足を履口1cに入れると、ステム4bの下部よりも上部が柔軟に撓んで弾性をしなやかに発揮し、足を前方へ推し進める。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
爪先部(1a)から踵部(1b)へ至り履口(1c)を有するアッパー(1)と、前記アッパー(1)に結合されて接地するソール(2)とから成り、前記踵部(1b)にスプリング部材(3)が内蔵され、足を前記履口(1c)から挿入して前記踵部(1b)を踏み付けつつ前記爪先部(1a)側へ前進させると、前記スプリング部材(3)の弾性により前記踵部(1b)が復元して、履いた状態となるスリップオンシューズにおいて、
前記スプリング部材(3)は、下方へ向けて拡開した一対の脚部(4)の上部が踵受部(5)を介し繋がった形状であり、前記一対の脚部(4)は、下端の支持片(4a)から上端へかけて帯状のステム(4b)が後傾すると共にテーパー状に細くなり、前記踵受部(5)は、幅方向に馬蹄形に湾曲して上部が後方へ滑らかに反った形状とされ、
前記スプリング部材(3)の一対の脚部(4)の支持片(4a)が前記ソール(2)の側縁部(2a)に支持され、前記ステム(4b)が前記アッパー(1)の履口(1c)の下方で側面に沿い、前記踵受部(5)が前記アッパー(1)の踵部(1b)の後端上部に沿うように保持されていることを特徴とするスリップオンシューズ。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
前記スプリング部材(3)の一対の脚部(4)は、高張力で弾性率が大きい金属線(6)を樹脂で被覆して形成され、前記脚部(4)の樹脂と前記踵受部(5)をなす樹脂とが一体に成型されていることを特徴とする請求項1に記載のスリップオンシューズ。
【請求項3】
前記アッパー(1)の踵部(1b)は、前記スプリング部材(3)の踵受部(5)の内側に厚いスポンジ(7)を介してライニング(8)が張設され、前記踵受部(5)の外側が表面材(9)で覆われ、前記表面材(9)と前記ソール(2)の間で柔軟な月形外皮(10)が前記ライニング(8)の外側に重ねられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスリップオンシューズ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、ハンズフリーで履くことができるスリップオンシューズに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
立ち座りの動作や手を細かく動かす動作が不自由な身体障害者は、かがんで手を使い靴を履くことが困難であり、また、幼い子供を抱いたりした状態で靴を履く際にも、通常の動作で靴を履くことが困難であることから、立ったままで履ける靴が求められている。
【0003】
このような要望に応えるため、例えば、下記特許文献1においては、ソールに結合されたアッパーの踵部に、ピアノ線又はばね鋼線を2つのU字形が前部で角度をもって連なるように曲げられたスプリング部材が内蔵され、足をアッパーの履口から挿入して踵部を踏み付けつつ爪先部側へ前進させると、スプリング部材の弾性により踵部が復元して、履いた状態となるスリップオンシューズが提案されている。
【0004】
また、下記特許文献2には、アッパーの踵部に内蔵するスプリング部材として、弾性変形可能な線材の中央部に硬質樹脂の板材を固定したものを用い、アッパーの踵部を、上部がスプリング部材の板材を被覆する第1硬質皮部と、ソールの上端から上方へ延びる第2硬質皮部と、第1硬質皮部の下端と第2硬質皮部の上端間に位置しこれらよりも柔軟な素材から成る中間皮部とを繋いで形成したスリップオンシューズが記載されている。
【0005】
また、下記特許文献3には、アッパーの踵部に内蔵するスプリング部材として、左右の後傾したサイドアームの下部がベースで連なり、上部が中央セグメントで連なった環状のものが記載されている。このスプリング部材の中央セグメントは、内周縁へ向かって下降する傾斜面を有しており、足をアッパーの履口に挿入する際、中央セグメントに足を載せると、サイドアームが撓みつつ、足が滑るように前進し、足がアッパーの所定の位置に収まると、サイドアームが初期の姿勢に復元するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
実開平1-81910号公報
登録実用新案第3239159号公報
特開2022-51925号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1や特許文献2に記載されたようなスリップオンシューズでは、足をアッパーの履口に挿入しても、足が所定の位置までスムーズに前進せず、アッパーの踵部が復元しにくいため、屈んで手で補助しなければ完全に履くことができないものとなり、不便さが解消されない恐れがある。
【0008】
また、アッパーの踵部に内蔵するスプリング部材として、上記特許文献3に記載されたようなものを使用すると、左右のサイドアームの下部を繋ぐベースの存在により、アッパーのデザインが制約されるほか、足をアッパーの履口に挿入して体重をかけたとき、ベースの上端が足の踵の裏に当たり、違和感を覚える恐れがある。
【0009】
そこで、この発明は、手を使うことなく、立ったままでも簡単に履くことができ、多彩なデザインが可能となるスリップオンシューズを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記のような課題を解決するため、この発明は、爪先部から踵部へ至り履口を有するアッパーと、前記アッパーに結合されて接地するソールとから成り、前記踵部にスプリング部材が内蔵され、足を前記履口から挿入して前記踵部を踏み付けつつ前記爪先部側へ前進させると、前記スプリング部材の弾性により前記踵部が復元して、履いた状態となるスリップオンシューズにおいて、
前記スプリング部材は、下方へ向けて拡開した一対の脚部の上部が踵受部を介し繋がった形状であり、前記一対の脚部は、下端の支持片から上端へかけて帯状のステムが後傾すると共にテーパー状に細くなり、前記踵受部は、幅方向に馬蹄形に湾曲して上部が後方へ滑らかに反った形状とされ、
前記スプリング部材の一対の脚部の支持片が前記ソールの側縁部に支持され、前記ステムが前記アッパーの履口の下方で側面に沿い、前記踵受部が前記アッパーの踵部の後端上部に沿うように保持されているものとしたのである。
(【0011】以降は省略されています)

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