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公開番号2023170561
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-12-01
出願番号2022082403
出願日2022-05-19
発明の名称一本歯式サンダル
出願人株式会社菱屋
代理人個人
主分類A43B 3/12 20060101AFI20231124BHJP(履物)
要約【課題】本発明は、EVA樹脂を主素材としながらハードユーザに対しても耐久性を確保することができ、装着による健康増進効果に優れた一本歯式サンダルを提供することを目的とする。
【解決手段】 本一本歯式サンダルでは、足裏全体を担持する板状の天面部とその下方の板状樹脂製の底部とを接着により貼り合わせて形成され、前方の幅方向略中央に1つの前穴と後方に幅方向に並列する2つの後穴とを有する自重による可撓性を有する台と、前記台の底部の前後方向中央近傍の所定範囲内の位置で幅方向に延びて該台を固定担持する樹脂製の1つの歯と、略中央部を頂部とする略V字状に形成されて後端それぞれを前記台の後穴に挿入・固定する鼻緒部と、該鼻緒部の前記頂部に一端側が連結されて該頂部を前記天面部から浮かせ、他端側を前記台の前穴に挿入固定する前坪とを備え、前記台の天面部は、EVA樹脂製の底部より硬い素材で構成される。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
足裏全体を担持する板状の天面部とその下方の板状樹脂製の底部とを接着により貼り合わせて形成され、前方の幅方向略中央に1つの前穴と後方に幅方向に並列する2つの後穴とを有する自重による可撓性を有する台と、
前記台の底部の前後方向中央近傍の所定範囲内の位置で幅方向に延びて該台を固定担持する樹脂製の1つの歯と、
略中央部を頂部として略V字状に形成されて後端それぞれを前記台の後穴に挿入・固定する鼻緒部と、
該鼻緒部の前記頂部に一端側が連結されて該頂部を前記天面部から浮かせ、他端側を前記台の前穴に挿入固定する前坪とを備え、
前記台の天面部は、EVA樹脂製の底部より硬い素材で構成される、一本歯式サンダル。
続きを表示(約 210 文字)【請求項2】
前記台の天面部は、これと貼り合わせる底部よりも長手方向のせん断剛性が高い素材で形成される、請求項1に記載の一本歯式サンダル。
【請求項3】
前記歯は、前記台と同じEVA樹脂製素材で形成される、請求項2に記載の一本歯式サンダル。
【請求項4】
前記歯と台の底部は、タイプAデュロメータで硬さ85.0以上95.0以下の樹脂材料で成形される、請求項3に記載の一本歯式サンダル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、耐久性に優れながら装着による健康増進を促進し得る一本歯式サンダルに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
所謂サンダル式の履物では、足裏を地面から所定高さに担持する台と、台の上で足が入る隙間を開けた状態で台の踵部分両側に有する一対の後穴から親指及び人差し指側の幅方向中央に有する1つの前穴まで略V字状に配置して足を固定する鼻緒と、で構成される。
【0003】
この鼻緒を有する履物としては、概ね和式と西洋式のタイプがあり、代表的な西洋式として、ビーチサンダルが存在する。西洋式のビーチサンダルは、EVA樹脂製の板状の台の底面が直接地面に接して天面で足裏を担持し、左右両側各1本のゴム等の鼻緒それぞれの後端を後穴に挿入固定し、後穴から延びる鼻緒の前端を一体に束ねて前穴に直接挿入固定している。そして、鼻緒の弾性により幅方向に開くことでユーザの足形状に合わせて足を固定する。概ねビーチサンダルの場合、足裏を担持する台をEVA樹脂製にしているため軽量で耐水性に優れている点で有利である。
【0004】
一方、和式の履物における鼻緒は歴史的に、鼻緒を前穴に直接固定せず、前穴と鼻緒との間に追加の部材としての前坪を介在させ、前坪に鼻緒を連結し、その前坪を前穴に固定することで前坪分の高さを確保する構成を採用している。このため甲高の足や寒冷期に足袋を重ね履きして使用することにも適している。このような事情からビーチサンダルの代替として発明者は和式の鼻緒を備えたビーチサンダルと同材料のEVA樹脂製の和草履を提供している(特許文献1 参照)。さらに、日本のような多湿で雨天時が多い地域での通常使用を考慮してEVA樹脂製の和草履として、発明者はEVA樹脂製の下駄(特許文献2 参照)を開発して雨天時での問題を改善した。さらに、発明者は歩行性及び耐久性の問題を改善すべくEVA樹脂を素材としながら、耐久性の観点からは本来不利と考えられがちなEVA樹脂の可撓性を逆に活用して歩行性を確保した一本歯式下駄を提供した(特許出願2020-194389号参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2002-209609号公報
登録実用新案第3226064号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、既に発明者が提供したEVA樹脂素材の一本歯式下駄では短中期的使用段階では有意な効果が見られたが、可撓性を有するEVA樹脂素材であるがゆえに想定を超える使用頻度や使用態様の所謂ハードユーザに対する耐久性を有するところまでには至っていないことがわかってきた。この点を踏まえ、発明者は詳細に鋭意改良を継続し、装着時の力学的検証と人体への影響の実証実験を行った結果、耐久性を確保しつつ有意な健康増進効果を得る構成を知得するに至った。
【0007】
以上に鑑みて本発明は創作されたものであり、EVA樹脂を主素材としながら所謂ハードユーザに対しても耐久性を確保することができ、装着による有意な健康増進効果を得る一本歯式サンダルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決すべく創作された本発明は、
足裏全体を担持する板状の天面部とその下方の板状樹脂製の底部とを接着により貼り合わせて形成され、前方の幅方向略中央に1つの前穴と後方に幅方向に並列する2つの後穴とを有する自重による可撓性を有する台と、
前記台の底部の前後方向中央近傍の所定範囲内の位置で幅方向に延びて該台を固定担持する樹脂製の1つの歯と、
略中央部を頂部として略V字状に形成されて後端それぞれを前記台の後穴に挿入・固定する鼻緒部と、
該鼻緒部の前記頂部に一端側が連結されて該頂部を前記天面部から浮かせ、他端側を前記台の前穴に挿入固定する前坪とを備え、
前記台の天面部は、EVA樹脂製の底部より硬い素材で構成される、一本歯式サンダルを提供する。
【0009】
本発明の一本歯式サンダルでは、足底を担持する台を天面部と底部とを貼り合わせた構造とし、天面部を従来の和草履と同様に硬めの薄板状部材とし、底部をEVA樹脂製としている。このような台の構造にした場合、歩行時に台が撓む際、本来的に硬い天面部がそれより柔らかいEVA樹脂製の底部の撓みを拘束するため、従来のEVA樹脂製一本歯式サンダルのような台と歯との境界の亀裂等を低減・防止し得る。
【0010】
また、本発明の一本歯式サンダルでは、後述する実証実験の結果から通常のサンダルを着用したときよりも、歯が足底への力学的(押圧)刺激を高め、「走運動」後の後脛骨動脈血流速度の増大等、摩擦や血流促進に伴い足底表面温度を上昇させ、冷え性等の予防・改善に寄与する効果が得られる。また、通常のサンダルを着用するよりも、歯で内側縦アーチ構造が支持・挙上され、歩行による内側縦アーチ高の低下が抑制され、「走運動」による足底のアーチ低下に対するリカバリー効果を促進し、扁平足等の予防・改善に寄与する効果が得られる。また、本発明の一本歯式サンダルでは、「走運動」後の本発明の一本歯式サンダル100(実験足(Z))を着用した「足踏み運動」が、以下の点で有益であることが推察・示唆される。さらに、本発明の一本歯式サンダルを着用すると「走運動」による足底硬化の「ほぐし効果」が高く、この点からも扁平足、足部傷害等の予防・改善に寄与する効果が得られる。
(【0011】以降は省略されています)

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