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公開番号2023096397
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-07-07
出願番号2021212124
出願日2021-12-27
発明の名称シューズのソール
出願人美津濃株式会社
代理人個人
主分類A43B 13/14 20060101AFI20230630BHJP(履物)
要約【課題】フォアフット走法を自然に促しかつ持続可能にするとともに、フォアフット走行時の走行効率を高める。
【解決手段】ソール上面20の最後端の位置S0とつま先先端の位置Seを結ぶ直線を基準線Sとし、最後端位置S0を原点Oとして原点Oからソール上面20に沿って測ったつま先先端位置Seまでの道程をLとし、ソール上面20に沿って原点Oから0.45×Lの位置を通って基準線Sと直交する線とソール下面31との交点をCとし、ソール1が点Cで地面Rと接地したソール姿勢を基準姿勢とするとき、踵部およびつま先部においてソール下面31が地面Rから離れている。ソール上面20に沿って原点Oから0.15×Lの位置の踵中心位置20hと0.68×Lの位置の中足趾節関節位置20jとを結ぶ直線Tが地面Rとなす角度をθとするとき、基準姿勢において、θ≧5°に設定されている。
【選択図】 図5
特許請求の範囲【請求項1】
シューズのソールであって、
踵部からつま先部まで延設され、ソール上面およびソール下面を有するとともに、
前記ソール上面の最後端の位置とつま先先端の位置を結ぶ直線を基準線Sとし、前記最後端の位置を原点Oとして、原点Oから前記ソール上面に沿って測った前記つま先先端の位置までの道程をLとし、前記ソール上面に沿って原点Oから0.45×Lの位置を通って前記基準線Sと直交する線とソール下面との交点をCとし、ソールが点Cで地面と接地したソール姿勢を基準姿勢とするとき、
前記基準姿勢において、前記踵部および前記つま先部における前記ソール下面が地面から離れているとともに、
前記ソール上面に沿って原点Oから0.15×Lの位置にある踵中心位置と原点Oから0.68×Lの位置にある中足趾節関節位置とを結ぶ直線が地面となす角度をθとするとき、前記基準姿勢において、
θ≧5°
に設定されている、
ことを特徴とするシューズのソール。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
請求項1において、
前記基準姿勢において、前記ソール上面に沿って前記踵中心位置から後方側領域と、前記ソール上面に沿って前記中足趾節関節位置から前方側領域において、前記ソール下面が地面から離れている、
ことを特徴とするシューズのソール。
【請求項3】
請求項1において、
前記中足趾節関節位置における圧縮剛性が前記踵部における圧縮剛性より低くなっている、
ことを特徴とするシューズのソール。
【請求項4】
請求項1において、
ソールの内部には、湾曲しつつ連続して延びる湾曲プレートが配設されており、前記湾曲プレートが、少なくとも、前記踵中心位置および前記中足趾節関節位置に延在している、
ことを特徴とするシューズのソール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シューズのソールに関し、詳細には、走行時にフォアフット走法を自然に促すことができかつ持続可能にすることができるとともに、フォアフット走行時の走行効率を高めることができるようにするための構造の改良に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、長距離を効率よく走る上で、足の前足部(フォアフット)から着地するフォアフット走法が主流になってきている。フォアフット走法は、ひざへの負担を軽減できるとともに、接地時間が短くなって筋肉への負担を和らげることができるといった利点がある。フォアフット走行時には、アキレス腱およびふくらはぎの筋肉のばね的ふるまい(すなわち、筋肉の収縮/弛緩およびアキレス腱の伸び縮み)を上手に利用することにより、効率の良い動きを実現して、優れたランニングエコノミー(Running Economy)を達成できると考えられている。ここで、ランニングエコノミーとは、ある速度帯をいかに少ないエネルギー(酸素摂取量)で走ることができるかという指標であって、ランニングエコノミーが優れている(つまり高い)ほど、酸素摂取量が少なく、効率のよい走りが実現できていることになる。
【0003】
しかしながら、フォアフット走法の習得には、一定レベル以上のスキルが要求される。具体的には、まず、接地直前の局面において、前足部/中足部で接地できるようにするための接地スキルが必要であり、次に、接地中の局面において、踵の落ち込み(降下)を抑えて筋腱の引き伸ばしに耐え得る脚力(筋力および持久力)が必要になるとともに、足首のロックが必要になる。そのため、初級ランナーにとってフォアフット走法の習得は容易ではなく、フォアフット走法を持続的に行えるかは、主にランナーの能力に委ねられていた。
【0004】
ところで、踵の落ち込み時に踵をサポートするために、ソールに高剛性のプレート(たとえばCFRP製プレート)を内蔵したものが実用に供されている。このようなソールにおいては、荷重が前足部に移動した際に、プレートの前足部位が下方に押される結果、シーソー効果によってプレートの踵部位が上方に持ち上げられることにより、踵をサポートするようになっている。
【0005】
しかしながら、このようなプレート内蔵のソールは、ソール単体としてフォアフット走法を自然に促すようには構成されておらず、フォアフット走法を持続可能にするには不十分であった。
【0006】
そこで、本願出願人により、フォアフット走法を実現するためのシューズのソールとして、特開2020-163084号公報に示すようなものが提案されている(同公報の段落[0020]~[0024]、[0028]~[0030]、図9参照)。このソールにおいては、足裏当接側の面の最後端の位置を原点とし、足裏当接側の面に沿って測ったつま先先端の位置までの道程をLとし、足裏当接側の面における踵底面を水平面と平行に配置した状態で、原点から0.16×Lの位置Shのソール厚みをh、(0.3~0.5)×Lの位置Sm2のソール厚みをm2、(0.4~0.6)×Lの位置Sm1(ただし、m1はSm2よりも前方に配置)のソール厚みをm1、0.7×Lの位置Sfのソール厚みをfとするとき、m2≧m1 かつ m1≧f かつ m1≧hの関係式が成立するとともに、位置Sm1と位置Shを結ぶ線が水平面となす角度をθ1とし、位置Sm1から引いた鉛直線が接地面と交わる位置をSm1’、位置Shから引いた鉛直線が前記接地面と交わる位置をSh’として、位置Sm1’と位置Sh’を結ぶ線が水平面となす角度をθ2とするとき、θ2≧θ1の関係式が成立しており、接地面が前足部において下に凸の湾曲形状を有している。
【0007】
上記公報に記載のソールによれば、原点から0.16×Lの位置Shのソール厚みhが、原点から(0.4~0.6)×Lの位置Sm1のソール厚みm1よりも小さくなっており、しかも、位置Sm1’と位置Sh’を結ぶ線が水平面となす角度θ2が、位置Sm1と位置Shを結ぶ線が水平面となす角度θ1よりも大きくなっており、これにより、着地時に踵が接地せず、ヒールストライクを生じさせないようにして、着地時に前足部での接地を促進できる。また、位置Sm2のソール厚みm2が位置Sm1のソール厚みm1よりも大きくなっており、これにより、ソール接地面上の位置Sm1’で初期接地したとき、ソールが後方に傾いて踵が下方に落ち込むのを規制して、初期接地後に速やかにソールの前方への転がりに移行することができる。さらに、原点から0.7×Lの位置Sfのソール厚みfが、位置Sm1のソール厚みm1よりも小さくなっており、しかも、ソール接地面が前足部において下に凸の湾曲形状を有しており、これにより、ソールの前方への転がりがスムーズに行われる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本願出願人は、フォアフット走法を実現するためのソールについてさらに鋭意研究を重ねた結果、走行時にフォアフット走法を自然に促すことができるようにするとともに、フォアフット走法を持続可能にするためには、上記公報に記載のソールにおいてさらに改良の余地があることを見出した。
【0009】
本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたもので、本発明が解決しようとする課題は、走行時にフォアフット走法を自然に促すことができかつ持続可能にすることができるとともに、フォアフット走行時の走行効率を高めることができるシューズのソールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係るシューズのソールは、踵部からつま先部まで延設され、ソール上面およびソール下面を有するとともに、ソール上面の最後端の位置とつま先先端の位置を結ぶ直線を基準線Sとし、最後端の位置を原点Oとして原点Oからソール上面に沿って測ったつま先先端の位置までの道程をLとし、ソール上面に沿って原点Oから0.45×Lの位置を通って基準線Sと直交する線とソール下面との交点をCとし、ソールが点Cで地面と接地したソール姿勢を基準姿勢とするとき、基準姿勢において、踵部およびつま先部におけるソール下面が地面から離れており、また、ソール上面に沿って原点Oから0.15×Lの位置にある踵中心位置と原点Oから0.68×Lの位置にある中足趾節関節位置とを結ぶ直線が地面となす角度をθとするとき、基準姿勢において、θ≧5°に設定されている。
(【0011】以降は省略されています)

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