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公開番号2023172801
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-12-06
出願番号2022084873
出願日2022-05-24
発明の名称
出願人徳武産業株式会社
代理人個人
主分類A43B 23/02 20060101AFI20231129BHJP(履物)
要約【課題】装着しやすく、通常の使用状態において意図せず脱げるのを抑制可能な靴を提供することを目的とした。
【解決手段】靴10は、ソール部20と、アッパー部30と、を有し、ソール部20及びアッパー部30の間に、収容空間90が形成されたものである。アッパー部30は、履口32と、ヒール部34とを有する。ヒール部34は、ソール部20側と履口32側との中間に位置するヒール中間部40と、ソール部20側からヒール中間部40に至るソール側ヒール部42と、ヒール中間部40から履口32側に至る履口側ヒール部44と、を有する。ソール側ヒール部42は、収容空間90の内側に向けて傾斜あるいは湾曲するように形成されている。履口側ヒール部44は、ヒール中間部40から履口32側に向かうに連れて収容空間90の外側に向けて傾斜あるいは湾曲するように形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
底部をなすソール部と、
前記ソール部に対して接合されたアッパー部と、
を有し、
前記ソール部及び前記アッパー部の間に、足を収容可能な収容空間が形成されたものであり、
前記アッパー部が、
前記収容空間に対して足を出し入れ可能なように開口した履口と、
前記収容空間に入れた足の踵側の部位を覆うヒール部と、
を有し、
前記ヒール部が、
前記ソール部側と前記履口側との中間に位置するヒール中間部と、
前記ソール部側から前記ヒール中間部に至るソール側ヒール部と、
前記ヒール中間部から前記履口側に至る履口側ヒール部と、
を有し、
前記ソール側ヒール部が、前記収容空間の内側に向けて傾斜あるいは湾曲するように形成され、
前記履口側ヒール部が、前記ヒール中間部から前記履口側に向かうに連れて前記収容空間の外側に向けて傾斜あるいは湾曲するように形成されていること、を特徴とする靴。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記ヒール中間部が、前記収容空間に収容された足の踵骨隆起が到来すると想定される位置を基準として設けられ、
前記ソール側ヒール部が、主として、前記収容空間に収容された足のうち踵骨隆起に相当する位置を覆うように形成され、
前記履口側ヒール部が、主として、前記収容空間に収容された足のうち踵骨隆起よりも上側の部分を覆うように形成されていること、を特徴とする請求項1に記載の靴。
【請求項3】
前記ヒール部が、前記履口の内周に沿って前記収容空間の内側に向けて膨出するように設けられたヒールパッド部を有し、
前記ヒールパッド部が、少なくとも前記履口側ヒール部に設けられており、前記収容空間の内外に向かう方向に弾性変形可能とされていること、を特徴とする請求項1又は2に記載の靴。
【請求項4】
前記ヒール部が、
前記収容空間に収容された足のアキレス腱が到来すると想定される踵骨腱到来部と、
前記踵骨腱到来部を基準として、前記履口の周方向一方側、及び他方側に位置するヒール側方部とを有し、
前記ヒールパッド部が、前記ヒール側方部において、前記踵骨腱到来部よりも前記収容空間の内側に向けて膨出していること、を特徴とする請求項3に記載の靴。
【請求項5】
前記ヒールパッド部が、前記履口側から前記ソール部側に向かうに連れて、前記収容空間の内側に向けて下り勾配となるように形成されていること、を特徴とする請求項3に記載の靴。
【請求項6】
前記ヒールパッド部が、前記ソール部側において段差を形成するように配されていること、を特徴とする請求項3に記載の靴。
【請求項7】
前記ヒール部において前記収容空間の外側に露出するヒール外面をなすヒール外面部を有し、
前記ヒール外面部をなす布地あるいはシート材が、
前記ソール側ヒール部を構成する第一構成部と、
前記履口側ヒール部を構成する第二構成部と、
前記第一構成部及び前記第二構成部の中間において前記第一構成部側及び前記第二構成部側に離間させる離間部と、
を有し、
前記離間部における離間を解消するように前記第一構成部側及び前記第二構成部側を連結する連結部を備えており、
前記ヒール中間部が、前記連結部を備えていること、を特徴とする請求項1又は2に記載の靴。
【請求項8】
前記連結部が、前記離間部を介して前記第一構成部側及び前記第二構成部側を繋ぐように形成されたステッチによって構成されていること、を特徴とする請求項7に記載の靴。
【請求項9】
前記アッパー部が、前記収容空間に収容された足のうち、主として前足部を覆う前足アッパー部を有し、
前記前足アッパー部が、
つま先側と前記履口側との中間に位置する前足アッパー中間部と、
前記つま先側から前記前足アッパー中間部に至るつま先側アッパー部と、
前記前足アッパー中間部から前記履口側に至る履口側アッパー部と、
を有し、
前記履口側アッパー部が、前記収容空間の外側に向けて前記つま先側アッパー部よりも大きく傾斜あるいは湾曲するように形成されていること、を特徴とする請求項1又は2に記載の靴。
【請求項10】
前記履口側アッパー部が、前記収容空間に収容された足の中足骨が到来すると想定される位置を基準として設けられていること、を特徴とする請求項9に記載の靴。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、靴に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、下記特許文献1に開示されているルームシューズのような靴が提供されている。下記特許文献1のルームシューズは、外方甲皮と、内方甲皮と、中央溝部と、中央溝部を塞ぐ中央甲皮と、中央溝部と連通する開口部と、踵部と、ソールとを備えたものである。特許文献1のルームシューズは、中央甲皮が、両側縁に沿って長手方向に延びる結合部を表面に備え、外方甲皮が、側縁に沿って長手方向に延び、中央甲皮の結合部と噛合する結合部を裏面に備え、内甲皮が、側縁に沿って長手方向に延び、中央甲皮の結合部と噛合する結合部を裏面に備え、中央甲皮の一方の端部が、ソールの先端部に固設されたものとされている。特許文献1のルームシューズは、ソールの先端部を支点として中央甲皮が全開する。これにより、特許文献1のルームシューズは、容易に着脱でき、足の状態に合わせて締め付け具合(フィット感)を調節可能なものとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-064089号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、上記特許文献1のルームシューズは、介護者が容易に着脱できるものであるが、着脱に際してソールの先端部を支点として中央甲皮を開いた後、これを閉じる操作が必要になる。しかしながら、高齢者や要介護者が脱ぎ履きをすることを想定すると、より一層装着しやすく、通常の使用状態において意図せず脱げてしまうのを抑制可能な靴を提供できることが好ましい。
【0005】
そこで本発明は、従来技術の靴に比べてより一層装着しやすく、通常の使用状態において意図せず脱げてしまうのを抑制可能な靴の提供を目的とした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)上述した課題を解決すべく提供される本発明の靴は、底部をなすソール部と、前記ソール部に対して接合されたアッパー部と、を有し、前記ソール部及び前記アッパー部の間に、足を収容可能な収容空間が形成されたものであり、前記アッパー部が、前記収容空間に対して足を出し入れ可能なように開口した履口と、前記収容空間に入れた足の踵側の部位を覆うヒール部と、を有し、前記ヒール部が、前記ソール部側と前記履口側との中間に位置するヒール中間部と、前記ソール部側から前記ヒール中間部に至るソール側ヒール部と、前記ヒール中間部から前記履口側に至る履口側ヒール部と、を有し、前記ソール側ヒール部が、前記収容空間の内側に向けて傾斜あるいは湾曲するように形成され、前記履口側ヒール部が、前記ヒール中間部から前記履口側に向かうに連れて前記収容空間の外側に向けて傾斜あるいは湾曲するように形成されていること、を特徴とするものである。
【0007】
本発明の靴は、ヒール部を構成するソール側ヒール部が、収容空間の内側に向けて傾斜あるいは湾曲するように形成される一方で、履口側ヒール部が、ヒール中間部から履口側に向かうに連れて収容空間の外側に向けて傾斜あるいは湾曲するように形成されている。これにより、本発明の靴は、平面視した状態(履口を上から見た状態)において、履口がヒール部側において大きく開いた構成とされている。そのため、本発明の靴は、履口に足を入れやすい。また、本発明の靴は、上述した構成とされているため、側面視した状態において、ヒール中間部を境として略「く」字状に形成されている。そのため、本発明の靴は、収容空間に入れた足の踵をソール側ヒール部まで到達させると、ヒール中間部の存在によって踵がヒール中間部よりも上側に意図せずずれ上がるのを抑制できる。従って、本発明によれば、従来技術の靴に比べてより一層装着しやすく、通常の使用状態において意図せず脱げてしまうのを抑制可能な靴を提供できる。
【0008】
(2)上述した本発明の靴は、前記ヒール中間部が、前記収容空間に収容された足の踵骨隆起が到来すると想定される位置を基準として設けられ、前記ソール側ヒール部が、主として、前記収容空間に収容された足のうち踵骨隆起に相当する位置を覆うように形成され、前記履口側ヒール部が、主として、前記収容空間に収容された足のうち踵骨隆起よりも上側の部分を覆うように形成されていること、を特徴とするものであると良い。
【0009】
本発明の靴は、かかる構成とされているため、足を収容空間に入れることにより、ソール側ヒール部によって足のうち踵骨隆起に相当する位置(踵の位置)を覆い、履口側ヒール部によって踵骨隆起よりも上側の部分を覆う状態となるように装着できる。これにより、本発明の靴は、ソール側ヒール部によって踵の部分がしっかりと保持された状態となるように装着でき、通常の使用状態において意図せず脱げてしまうのをより一層確実に抑制できる。
【0010】
(3)上述した本発明の靴は、前記ヒール部が、前記履口の内周に沿って前記収容空間の内側に向けて膨出するように設けられたヒールパッド部を有し、前記ヒールパッド部が、少なくとも前記履口側ヒール部に設けられており、前記収容空間の内外に向かう方向に弾性変形可能とされていること、を特徴とするものであると良い。
(【0011】以降は省略されています)

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