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公開番号
2024125839
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-19
出願番号
2023033936
出願日
2023-03-06
発明の名称
電気接続箱
出願人
矢崎総業株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
H02G
3/16 20060101AFI20240911BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】ハウジングへの電子部品の取り付け易さと、電子部品の傾き等の抑制と、を両立可能な電気接続箱を提供すること。
【解決手段】電気接続箱1は、電子部品20と、電子部品20を取り付けるハウジング10と、を備える。電子部品20は、電子部品20から延出する複数の端子22~25を有する。ハウジング10は、ハウジング10に電子部品20が取り付けられた状態において複数の端子22~25が挿入される複数の挿入孔15,16を有する。複数の挿入孔15,16のうちの少なくとも一つは、挿入孔15への端子22の挿入向きにおける挿入孔15の出口側の周縁部から前記挿入向きに延びる延出部15bを有する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
電子部品と、前記電子部品を取り付けるハウジングと、を備える電気接続箱であって、
前記電子部品は、
当該電子部品から延出する複数の端子を有し、
前記ハウジングは、
当該ハウジングに前記電子部品が取り付けられた状態において前記複数の前記端子が挿入される複数の挿入孔を有し、
前記複数の前記挿入孔のうちの少なくとも一つは、
当該挿入孔への前記端子の挿入向きにおける当該挿入孔の出口側の周縁部から前記挿入向きに延びる延出部を有する、
電気接続箱。
続きを表示(約 210 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の電気接続箱において、
前記複数の前記挿入孔のうちの他の少なくとも一つは、前記延出部を有さず、
前記複数の前記挿入孔の各々は、
前記挿入向きにおける当該挿入孔の入口側の開口縁が面取りされ、
前記延出部を有する前記挿入孔の前記開口縁の面取り角度のほうが、前記延出部を有さない前記挿入孔の前記開口縁の面取り角度よりも小さい、
電気接続箱。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子部品と、電子部品を取り付けるハウジングと、を備える電気接続箱に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、自動車等に用いられる電気接続箱は、リレーやヒューズ等の電子部品を樹脂等で構成された所定形状のハウジングに取り付けるとともに、それら電子部品の入力端子や出力端子と、外部負荷に繋がる端子やバスバ等と、を電気的に接続するように構成されている(例えば、特許文献1,2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-158479号公報
特開平8-222106号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来の電気接続箱では、電子部品が有する複数の端子がハウジングに設けられた挿入孔に挿入されるとともに、電子部品がハウジングに保持されている。ここで、電子部品の端子を挿入孔に挿入し易くするために、一般に、挿入孔の開口縁を面取りして、面取りによって形成された面(例えば、いわゆるC面)に沿って端子を挿入孔の孔内に案内するようになっている。ところが、挿入孔の開口縁を面取りすると、面取りされた分だけハウジングの肉厚が薄くなって、挿入孔の孔長さが短くなる。換言すると、挿入孔の開口縁を面取りすることで、挿入孔の孔内面と、端子と、の接触面積が小さくなる。この接触面積が過度に小さくなると、例えば、自動車等への電気接続箱の取付姿勢によっては、外部から電気接続箱に及ぶ振動等に起因して、電子部品に大きな傾きや位置ズレが生じる場合がある。このように、一般に、ハウジングへの電子部品の取り付け易さ(即ち、挿入孔への挿入し易さ)と、電子部品の位置ズレや傾きの抑制とは、両立が困難である。
【0005】
本発明の目的の一つは、ハウジングへの電子部品の取り付け易さと、電子部品の傾き等の抑制と、を両立可能な電気接続箱を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した目的を達成するために、本発明に係る電気接続箱は、以下を特徴としている。
【0007】
電子部品と、前記電子部品を取り付けるハウジングと、を備える電気接続箱であって、
前記電子部品は、
当該電子部品から延出する複数の端子を有し、
前記ハウジングは、
当該ハウジングに前記電子部品が取り付けられた状態において前記複数の前記端子が挿入される複数の挿入孔を有し、
前記複数の前記挿入孔のうちの少なくとも一つは、
当該挿入孔への前記端子の挿入向きにおける当該挿入孔の出口側の周縁部から前記挿入向きに延びる延出部を有する、
電気接続箱であること。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る電気接続箱によれば、電気接続箱のハウジングに設けられた複数の挿入孔のうちの少なくとも一つが、挿入孔への電子部品の端子の挿入向きにおける挿入孔の出口側の周縁部から挿入向きに延びる延出部を、有する。挿入孔の周縁部に延出部が設けられている分、挿入孔の孔内面が延出部に沿って挿入向きに広がるとともに、電子部品の端子と挿入孔の孔内面との接触面積が増大する。これにより、挿入孔の開口縁の面取りによる端子の案内効果を損なうことなく、挿入孔に延出部が設けられない場合に比べて電子部品の位置ズレや傾き等を低減することができる。したがって、本構成の電気接続箱は、ハウジングへの電子部品の取り付け易さと、電子部品の傾き等の抑制と、を両立可能である。
【0009】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の実施形態に係る電気接続箱の斜視図である。
図2は、図1に示す電気接続箱の上面図である。
図3は、図2に示す複数の電子部品のうちの1つの電子部品の単独の状態における斜視図である。
図4は、図2のA-A断面における、図3に示す電子部品が収容されたキャビティの周辺部分を示す図である。
図5は、図4のB部の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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