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公開番号2024124646
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-13
出願番号2023032469
出願日2023-03-03
発明の名称コンテナ管理装置、方法、および、コンテナ管理のためのコンピュータプログラム
出願人日本電気株式会社
代理人個人,個人
主分類G06F 11/07 20060101AFI20240906BHJP(計算;計数)
要約【課題】障害の発生したコンテナの障害情報を確認するためのプロセス情報の取得を可能とするコンテナ管理装置を提供する。
【解決手段】コンテナ管理装置12は、仮想的に構築されたアプリケーションの動作環境において障害の発生したコンテナ4に対する停止シグナルを破棄し、障害の発生したコンテナ4を論理的に通信が遮断された隔離ネットワーク26に退避するアプリケーション用コンテナ2を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
仮想的に構築されたアプリケーションの動作環境において障害の発生したコンテナに対する停止シグナルを破棄して、前記障害の発生したコンテナを論理的に通信が遮断された隔離ネットワークに退避するアプリケーション用コンテナ、
を備えるコンテナ管理装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記アプリケーション用コンテナは、
コンテナと関連付けて生成され、前記障害の発生したコンテナに対する停止シグナルを破棄し、前記障害の発生したコンテナを論理的に通信可能な業務ネットワークから前記隔離ネットワークに退避するための処理を行う管理機能サイドカーを備える、
請求項1に記載のコンテナ管理装置。
【請求項3】
前記管理機能サイドカーは、前記コンテナのルートプロセスとして起動されるシグナル処理機能部を備え、
前記シグナル処理機能部は、前記障害の発生したコンテナに対する前記停止シグナルを受信して破棄する処理を行う、
請求項2に記載のコンテナ管理装置。
【請求項4】
前記管理機能サイドカーは通知機能部さらに備え、
前記シグナル処理機能部は、前記停止シグナルの破棄とともに前記通知機能部の呼び出しを行い、
前記通知機能部は、前記シグナル処理機能部の呼び出しに応じて、前記障害の発生したコンテナを前記業務ネットワークから前記隔離ネットワークに退避するための通知を行う、
請求項3に記載のコンテナ管理装置。
【請求項5】
前記アプリケーション用コンテナはネットワーク再編集機能部をさらに備え、
前記ネットワーク再編集機能部は、前記通知機能部からの通知に応答して、前記障害の発生したコンテナを前記業務ネットワークから前記隔離ネットワークに退避するための切り替え処理を行う、
請求項4に記載のコンテナ管理装置。
【請求項6】
前記ネットワーク再編集機能部は、前記障害の発生したコンテナと同一となるイメージを使用した代替えのコンテナを前記業務ネットワークに設けるためのコンテナ生成命令をコンテナの生成管理を行う管理統括コンテナに対して発信する、
請求項5に記載のコンテナ管理装置。
【請求項7】
前記管理統括コンテナは、前記コンテナの生成命令を受信すると、前記アプリケーション用コンテナ内において前記業務ネットワーク内に前記代替えのコンテナを生成するように命令するとともに、前記代替えのコンテナと関連付けて前記管理機能サイドカーも併せて生成するように命令する
請求項6に記載のコンテナ管理装置。
【請求項8】
前記停止シグナルは、前記管理統括コンテナに対するユーザのコンテナ停止の操作により発生される、請求項6または請求項7に記載のコンテナ管理装置。
【請求項9】
アプリケーションの動作環境を仮想的に構築するためのアプリケーション用コンテナ内において障害の発生したコンテナに対する停止シグナルを破棄し、
前記障害の発生したコンテナを論理的に通信が遮断された隔離ネットワークに退避する、
コンテナ管理方法。
【請求項10】
アプリケーションの動作環境を仮想的に構築するためのアプリケーション用コンテナ内において障害の発生したコンテナに対する停止シグナルを破棄し、
前記障害の発生したコンテナを論理的に通信が遮断された隔離ネットワークに退避する、
ことをプロセッサに実行させるためのコンテナ管理のためのコンピュータプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテナ管理装置、方法、および、コンテナ管理のためのコンピュータプログラムに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
サーバ上に複数の「コンテナ」と呼ばれる単位で開発環境を構築し、それぞれのコンテナを独立したサーバのように利用できる技術が開発され使われてきている。このコンテナを効率良く運用・開発するための技術が「コンテナオーケストレーション」と呼ばれるツールである。また、「コンテナ」とはサーバのオペレーティングシステム(OS)上に作られた論理的な区画のことを示す。このコンテナの内部にはアプリケーションを動作させるために必要なライブラリなどが1つにまとめられ、コンテナは個別のサーバのように使えるようになる。
【0003】
このようなコンテナに障害が発生することがある。特許文献1は、1つのコンテナの動作中に異常が発生した場合に異常が発生したコンテナを停止し、別のコンテナを代わりに起動することで、コンテナへの障害を回避することを開示する。
【0004】
また、特許文献2は、障害が発生した際の技術として、更新・追加された構成ユニットに含まれるソフトウェアがシステム動作中に誤作動を起こした場合、その誤作動を検出して、システム動作を継続させながら誤作動を起こしたソフトウェアを更新・追加する前に動作が保証されていたソフトウェアの動作に切り替えることを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-165908号公報
国際公開第2018/190015号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示されるようにコンテナを停止すると、コンテナ内のメモリダンプ、プロセスダンプなどのプロセス情報が削除・破棄されてしまう。そのため、障害の発生したコンテナの障害情報を確認するためのプロセス情報の解析が困難である。なお、特許文献2は、コンテナに異常が生じた際の技術ではない。
【0007】
そこでこの発明は、上述の課題を解決すべくなされたもので、コンテナ管理装置、方法、および、コンテナ管理のためのコンピュータプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の態様によれば、コンテナ管理装置は、仮想的に構築されたアプリケーションの動作環境において障害の発生したコンテナに対する停止シグナルを破棄して、前記障害の発生したコンテナを論理的に通信が遮断された隔離ネットワークに退避するアプリケーション用コンテナを備える。
【0009】
また、本発明の第2の態様によれば、コンテナ管理方法は、アプリケーションの動作環境を仮想的に構築するためのアプリケーション用コンテナ内において障害の発生したコンテナに対する停止シグナルを破棄し、前記障害の発生したコンテナを論理的に通信が遮断された隔離ネットワークに退避する。
【0010】
また、本発明の第3の態様によれば、コンテナ管理のためのコンピュータプログラムは、アプリケーションの動作環境を仮想的に構築するためのアプリケーション用コンテナ内において障害の発生したコンテナに対する停止シグナルを破棄し、前記障害の発生したコンテナを論理的に通信が遮断された隔離ネットワークに退避する、ことをプロセッサに実行させる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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