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公開番号2024123904
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023031705
出願日2023-03-02
発明の名称二次電池
出願人FDK株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01M 50/184 20210101AFI20240905BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】ガスケットのずれを防止する技術の提供。
【解決手段】封口ユニット40において、導電性を有する封口板42の外縁部に樹脂シート44が設置されており、ガスケット46が樹脂シート44を介して封口板42の外縁部を挟持している。封口ユニット40は、導電性を有する外装缶10の開口縁部14にかしめ固定される。樹脂シート44とガスケット46との摩擦係数は、封口板42とガスケット46との摩擦係数よりも高いため、ガスケット46は、樹脂シート44を設置した場合の方が設置しない場合よりもずれにくくなる。したがって、樹脂シート44を設置することで、開口縁部14をかしめる際のガスケット46のずれを防止することができる。その結果、かしめた部位の潰れが生じにくくなるため、封口板42と外装缶10との短絡を抑制することができ、これに起因する不良品の発生を抑制して歩留まりを向上することが可能となる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
有底筒形状をなし一端部に開口部を有した、導電性の外装缶と、
前記開口部に設けられた、導電性の封口板と、
前記封口板の外縁部に設けられた、所定の摩擦係数を有するシート部材と、
前記シート部材を介して前記封口板の外縁部を挟持しつつ前記外装缶の開口縁部に密着した、絶縁性のガスケットと
を備えた二次電池。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
請求項1に記載の二次電池において、
前記シート部材は、前記ガスケットとの摩擦係数が、前記封口板と前記ガスケットとの摩擦係数より高いことを特徴とする二次電池。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の二次電池において、
前記シート部材は、絶縁性を有していることを特徴とする二次電池。
【請求項4】
請求項3に記載の二次電池において、
前記シート部材は、前記封口板に接着されていることを特徴とする二次電池。
【請求項5】
請求項4に記載の二次電池において、
前記シート部材は、前記ガスケットと略同等又はそれ以上の圧縮強度を有していることを特徴とする二次電池。
【請求項6】
請求項5に記載の二次電池において、
前記シート部材は、樹脂で形成されていることを特徴とする二次電池。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、二次電池に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
円筒形の二次電池を製造する際には、一方の極端子を兼ねる外装缶の開口部に、他方の極端子を兼ねる封口体を絶縁ガスケットを介して配置した上で、外装缶の開口縁部をかしめて封口体を固定させるのが一般的である。このような構造とすることで、電池の密閉性が確保される(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平5-121058号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、外装缶をかしめる工程においてガスケットのずれが生じると、ガスケットを想定した態様で介在させることができず、かしめた部位が潰れてしまうことから、電池の密閉性が確保されなくなり液漏れが発生するばかりか、外装缶と封口体とが短絡する虞もあるため、対策が求められている。
【0005】
そこで、本発明は、ガスケットのずれを防止する技術の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するため、本発明の二次電池は、有底筒形状をなし一端部に開口部を有した、導電性の外装缶と、前記開口部に設けられた、導電性の封口板と、前記封口板の外縁部に設けられた、所定の摩擦係数を有するシート部材と、前記シート部材を介して前記封口板の外縁部を挟持しつつ前記外装缶の開口縁部に密着した、絶縁性のガスケットとを備えている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、封口板の外縁部に所定の摩擦係数を有するシート部材が設けられていることから、ガスケットがずれにくくなるため、外装缶の開口縁部をかしめる際に生じうるガスケットのずれを防止することができる。これにより、かしめた部位の潰れも生じにくくなるため、封口板と外装缶との接触による短絡を抑制することができるとともに、外装缶からの液漏れを防止することができ、不良品の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
一実施形態の電池1を部分的に破断して示す斜視図である。
封口ユニット40の構造を説明する図である。
電池1の作製時におけるガスケットずれ及びかしめ短絡の発生率に関する評価試験の結果をまとめた表である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の二次電池の一実施形態として、単3形のニッケル水素二次電池(以下、「電池」と略称する。)を例に挙げ、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は本発明の二次電池の好適な一例として示すものであり、実施形態はこの例示に限定されない。
【0010】
〔電池の構成〕
図1は、電池1を示す斜視図である。構造の理解を容易とするために、図1においては、電池1の一部を破断して示している。
電池1は、主に、有底円筒形状をなした外装缶10と、外装缶10に収容された電極群20と、電極群20の一部に接続した正極リード30と、正極リード30に接続しつつ外装缶10の開口部を封止する封口ユニット40とで構成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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