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公開番号
2024122506
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-09
出願番号
2023030075
出願日
2023-02-28
発明の名称
噴風装置及び噴風装置を備えた光学式選別機
出願人
株式会社サタケ
,
有限会社メカノトランスフォーマ
代理人
あいわ弁理士法人
主分類
B07C
5/36 20060101AFI20240902BHJP(固体相互の分離;仕分け)
要約
【課題】噴風装置の使用環境温度等に影響を受けることなく、安定した噴風流量の確保することが可能な噴風装置及び噴風装置を備えた光学式選別機を提供すること。
【解決手段】圧電式バルブ100によって圧縮気体を噴風することが可能な噴風装置260において、圧縮気体を前記圧電式バルブ100へ供給する圧縮気体供給装置273と、前記圧縮気体供給装置273から前記圧電式バルブ100へ供給される圧縮気体の供給圧力を調節することが可能な電空レギュレータ280と、前記噴風装置260における環境温度を検出することが可能な温度センサ281と、前記温度センサ281によって検出された前記環境温度に基づいて、前記電空レギュレータ280における圧縮気体の供給圧力を調節することが可能な制御装置270と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
圧電式バルブによって圧縮気体を噴風することが可能な噴風装置において、
圧縮気体を前記圧電式バルブへ供給する圧縮気体供給装置と、
前記圧縮気体供給装置から前記圧電式バルブへ供給される圧縮気体の供給圧力を調節することが可能な電空レギュレータと、
前記噴風装置における環境温度を検出することが可能な温度センサと、
前記温度センサによって検出された前記環境温度に基づいて、前記電空レギュレータにおける圧縮気体の供給圧力を調節することが可能な制御装置と、を備えた
ことを特徴とする噴風装置。
続きを表示(約 500 文字)
【請求項2】
前記温度センサによって検出される前記環境温度は、前記圧縮気体供給装置から前記圧電式バルブへ供給される圧縮気体の温度である
請求項1に記載の噴風装置。
【請求項3】
前記温度センサは、前記圧縮気体供給装置から前記圧電式バルブに前記圧縮気体を供給する配管内に設置される
請求項2に記載の噴風装置。
【請求項4】
前記温度センサによって検出される前記環境温度は、前記噴風装置の設置個所における雰囲気温度である
請求項1に記載の噴風装置。
【請求項5】
前記温度センサによって検出される前記環境温度は、前記圧電式バルブから噴出する噴風の温度である
請求項1に記載の噴風装置。
【請求項6】
前記制御装置は、前記環境温度に応じた前記電空レギュレータによる供給圧力と噴風流量の検量線に基づいて、前記圧電式バルブの噴風流量を前記環境温度に依らずに略一定に制御する
請求項1に記載の噴風装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれかに記載の噴風装置を備えた光学式選別機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、噴風装置及び前記噴風装置を備えた光学式選別機に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、穀粒などの粒状物を選別する光学式選別機においては、粒状物を噴風によって選別するために噴風装置が設けられ、当該噴風装置には圧電式バルブを用いたものが知られている(例えば、特許文献1)。上記圧電式バルブは、内蔵する圧電素子の変位を利用して弁部を駆動し、当該弁部と弁座との接離を制御してバルブの開閉を行っている。
【0003】
また、特許文献2や特許文献3にも圧電式バルブにおける変位拡大機構が開示されているが、変位拡大機構の温度が変化すると、変位拡大機構の熱膨張又は熱収縮(以下「線膨張変化」という。)によって、弁部と弁座との位置関係や接触圧力が変化してしまい、圧縮気体の噴風流量特性が大きく変化してしまう。
【0004】
上記のような問題に対処するため、特許文献4に開示された発明では、ハウジングとバルブ機能モジュール(アクチュエータ(弁部、基部、圧電素子、支持部材、作用部、及び、連結部材からなる構成))との間に空間を形成して、温度変化で生じる線膨張変化による弁部と弁座との位置関係や接触圧力の変化を吸収している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-048474号公報
国際公開2019/009035号公報
特開2017-192192号公報
特開2021―134916号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述したように、圧電式バルブは様々な環境温度において用いられる可能性があり、変位拡大機構の線膨張変化によって、圧電式バルブから噴射する圧縮気体の噴風流量特性が大きく変化してしまう場合がある。
【0007】
例えば、図1と図2は、それぞれ環境温度が異なる状況下における圧電式バルブ100の側面図が示されている。図1では、弁部35と弁座42の隙間dが開いているため、圧縮気体が排出路45から矢印Cに示されるように外部に噴射する。これに対して、図2では、弁部35と弁座42の隙間dが閉じているため、圧縮気体が排出路45から噴射しない。したがって、圧電式バルブ100の圧電素子32に一定の電圧を掛けても、図1と図2に示されるように、環境温度変化に依って弁部35と弁座42との開度のバラつきが生じ、圧縮気体の噴風流量が一定しない問題があった。
【0008】
また、前述した特許文献4に記載の発明においても、空間を設けることで温度変化による噴風流量特性の変化を小さくできるものの、バルブ機能モジュールに取り付けられたアクチュエータ自身が温度変化によって線膨張変化した場合、弁部と弁座との位置関係や接触圧力が変化して、圧縮気体の噴風流量がバラついてしまう。
【0009】
そして上記したような圧電式バルブを光学式選別機に用いた場合、光学選別機における穀粒の選別ミスや良品歩留まりなどの選別品質が低下する問題があった。
【0010】
そこで、本発明は上記した問題点に鑑み、噴風装置の使用環境温度等に影響を受けることなく、安定した噴風流量を確保することが可能な噴風装置及び噴風装置を備えた光学式選別機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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