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公開番号2024122373
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-09
出願番号2023029885
出願日2023-02-28
発明の名称画像形成装置
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人ATEN
主分類B41J 5/30 20060101AFI20240902BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】複数種類の解析処理に対応可能でありながら、作業領域として使用される記憶部の記憶領域が圧迫されにくい。
【解決手段】プリンタのROMには、複数種類のPDLに対応した複数種類の解析プログラムが格納されている。解析プログラム転送部204は、PDL画像データが示すPDLの種類に応じた解析プログラムを上記ROMからプリンタのRAMに転送する。画像データ解析部203は、RAMに転送された解析プログラムに基づいてPDL画像データに解析処理を施す。画像形成制御部202は、画像データ解析部203による解析処理の結果として生成された解析済みデータに基づいて画像形成処理を実行する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
媒体に対して画像を形成する画像形成部と、
解析処理の対象となる解析対象データと、前記解析処理の種類を示す種類データとを含む前記画像形成部による画像形成用のデータである画像データを取得する画像データ取得部と、
前記解析処理及び前記画像形成部による画像形成の実行時に作業用の領域として使用される記憶領域を有する第1記憶部と、
第2記憶部に記憶された複数種類の前記解析処理用のプログラムデータのうち前記種類データが示す種類に応じた前記プログラムデータを含む一部のデータを前記第1記憶部に転送するプログラムデータ転送部と、
前記第1記憶部に記憶された解析処理用のプログラムデータに基づいて前記解析対象データに対する前記解析処理を実行する画像データ解析部と、
前記画像データ解析部による前記解析処理の結果として生成された解析済みデータに基づいて前記画像形成部に画像を形成させる画像形成処理を実行する画像形成制御部とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記画像形成処理及び前記解析処理の少なくともいずれかにおける作業領域として使用される前記第1記憶部の記憶領域を確保する領域確保部をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記領域確保部が、
前記第1記憶部内の使用可能な記憶領域の大きさが所定の閾値を超えている場合に、所定の大きさの記憶領域を前記第1記憶部内に確保する第1確保処理を実行し、
前記第1記憶部内の使用可能な記憶領域の大きさが所定の閾値を超えている場合に、前記解析済みデータ及び前記プログラムデータの種類の少なくともいずれかに応じた大きさであって前記所定の大きさ以下の大きさの記憶領域を前記第1記憶部内に確保する第2確保処理を実行することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記解析処理には第1段階と第2段階とがあり、
前記第2確保処理が、
前記画像データ解析部による前記第1段階の解析処理の結果として生成された前記解析済みデータである1次解析済みデータに基づいて、前記画像形成処理及び前記第2段階の解析処理の少なくともいずれかにおける作業用の記憶領域の大きさを取得する取得処理と、
前記取得処理により取得された大きさの記憶領域を前記第1記憶部内に確保する取得領域確保処理とを含んでおり、
前記画像形成処理及び前記第2段階の解析処理の少なくともいずれかにおいて、前記取得領域確保処理により確保された前記第1記憶部の記憶領域が作業用の記憶領域として使用され、
前記画像形成処理が、前記画像データ解析部による前記第2段階の解析処理の結果として生成された前記解析済みデータである2次解析済みデータに基づいて実行されることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記領域確保部が、前記プログラムデータの種類に基づく大きさの記憶領域を前記第1記憶部内に確保することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記プログラムデータに関する少なくともいずれか2種類において、前記画像データが表現可能な色の数が互いに異なっていることを特徴とする請求項3又は5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記解析処理には第1段階と第2段階とがあり、
前記領域確保部が、
前記画像データ解析部による前記第1段階の解析処理の結果として生成された前記解析済みデータである1次解析済みデータに基づいて、前記画像形成処理及び前記第2段階の解析処理の少なくともいずれかにおける作業用の記憶領域の大きさを取得する取得処理と、
前記取得処理により取得された大きさの記憶領域を前記第1記憶部内に確保する取得領域確保処理とを実行し、
前記画像形成処理及び前記第2段階の解析処理の少なくともいずれかにおいて、前記取得領域確保処理により確保された前記第1記憶部の記憶領域が作業用の記憶領域として使用され、
前記画像形成処理が、前記画像データ解析部による前記第2段階の解析処理の結果として生成された前記解析済みデータである2次解析済みデータに基づいて実行されることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記1次解析済みデータが、前記画像形成に使用される媒体のサイズ及び解像度の少なくともいずれかを示すデータを含んでいることを特徴とする請求項4又は7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記領域確保部が、確保するべき記憶領域の大きさを前記プログラムデータの種類、前記媒体のサイズ及び前記解像度と関連付けて記憶する確保領域記憶部を含んでいることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、媒体に対して画像を形成する画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ページ記述言語(PDL;page description language)によって記述されたPDLデータ等の解析処理が必要なデータに基づいて媒体上に画像を形成する画像形成装置がある。特許文献1の画像形成装置はその一例である。この画像形成装置の記憶部には、外部の端末から受け取ったPDLデータを解析し、その解析結果として解析済みのデータ(ラスターデータ)を生成する解析処理用のプログラムデータが格納されている。そして、この画像形成装置の画像形成部は、生成された解析済みのデータに基づいて媒体上に画像を形成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2024-127923号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のような画像形成装置において、画像形成を実行するためのプログラムデータはROM(Read Only Memory)等の長期的な記憶用の記憶部に格納されている。このプログラムデータは、通常、装置の電源オン時等、画像形成の実行に先立つタイミングでRAM等の一時作業用の記憶領域に一斉に転送される。このようなプログラムデータには上記解析処理用のプログラムデータも含まれる。そして、画像形成の実行時、上記一時作業用の記憶部において、プログラムデータが転送された記憶領域以外の領域が作業領域として使用されることになる。
【0005】
一方で、上記のような解析処理には複数種類の処理が存在する場合がある。例えば、PDLにはPCL(Printer Control Language)やPostScript等があり、これらに応じた複数種類の解析処理が存在する。したがって、画像形成装置を複数種類の解析処理に対応可能とする場合、長期的な記憶用の記憶部に複数種類の解析処理用のプログラムデータを用意しておく必要がある。この場合、上記のように画像形成用のプログラムデータが画像形成に先立って一時作業用の記憶部に一斉に転送されると、転送されたデータ中の複数種類の解析処理用のプログラムデータが作業用の記憶領域を圧迫しやすい。
【0006】
本発明の目的は、複数種類の解析処理に対応可能でありながら、作業領域として使用される記憶部の記憶領域が圧迫されにくい画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の画像形成装置は、媒体に対して画像を形成する画像形成部と、解析処理の対象となる解析対象データと、前記解析処理の種類を示す種類データとを含む前記画像形成部による画像形成用のデータである画像データを取得する画像データ取得部と、前記解析処理及び前記画像形成部による画像形成の実行時に作業用の領域として使用される記憶領域を有する第1記憶部と、第2記憶部に記憶された複数種類の前記解析処理用のプログラムデータのうち前記種類データが示す種類に応じた前記プログラムデータを含む一部のデータを前記第1記憶部に転送するプログラムデータ転送部と、前記第1記憶部に記憶された解析処理用のプログラムデータに基づいて前記解析対象データに対する前記解析処理を実行する画像データ解析部と、前記画像データ解析部による前記解析処理の結果として生成された解析済みデータに基づいて前記画像形成部に画像を形成させる画像形成処理を実行する画像形成制御部とを備えている。
【0008】
なお、第2記憶部は、ROMのように装置内に配置される記憶部であっても、装置に接続されたUSBメモリのように装置外に配置される記憶部であってもよい。
【発明の効果】
【0009】
画像データの取得後に、複数種類の解析処理用のプログラムデータ全体のうち、画像データが示す種類に応じたプログラムデータを含む一部のデータが第2記憶部から第1記憶部の記憶領域に転送される。したがって、複数種類の解析処理に対応可能であると共に、複数種類の解析処理用のプログラムデータ全体があらかじめ第1記憶部に転送される場合と比べて、第1記憶部の作業用の記憶領域が圧迫されにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態に係るプリンタの構成を示すブロック図である。
図1のプリンタが取得する画像データのデータ構造を示す概念図である。
図1のプリンタのROMに格納されるデータ及びRAMにおいて確保される記憶領域を示す概念図である。
図1のプリンタの制御部に含まれる機能部の構成を示すブロック図である。
図1のプリンタの制御部が実行する一連の処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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