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公開番号2024122133
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-09
出願番号2023029500
出願日2023-02-28
発明の名称積層シート
出願人トリプルエー株式会社
代理人弁理士法人G-chemical
主分類D06N 3/14 20060101AFI20240902BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】一体成型が可能であり、且つ高級感のある積層シートを提供する。
【解決手段】積層シート1は、皮革繊維を含む繊維質基材11と目付100g/m2以下の基布層12とが積層した積層体が、ポリウレタン系樹脂中に含浸した繊維含浸シート10を備える。積層シート1は、基布層12の繊維質基材11とは反対側の面に接着層13をさらに備えていてもよい。積層シート1は、接着層13の、基布層12が位置する側とは反対側に表皮層15をさらに備えていてもよい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
皮革繊維を含む繊維質基材と目付100g/m
2
以下の基布層とが積層した積層体が、ポリウレタン系樹脂中に含浸した繊維含浸シートを備える、積層シート。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記ポリウレタン系樹脂は水性ポリウレタン系樹脂である請求項1に記載の積層シート。
【請求項3】
前記繊維含浸シート中の前記ポリウレタン系樹脂の含浸量は1~100g/m
2
である請求項1または2に記載の積層シート。
【請求項4】
前記繊維質基材の厚さは0.4~2.0mmである請求項1または2に記載の積層シート。
【請求項5】
前記基布層の破断伸長度は100%以上である請求項1または2に記載の積層シート。
【請求項6】
前記基布層の前記繊維質基材とは反対側の面に接着層をさらに備える、請求項1または2に記載の積層シート。
【請求項7】
前記接着層の、前記基布層が位置する側とは反対側に、主成分としてのポリウレタン系樹脂および熱可塑性樹脂を含む表皮層をさらに備える、請求項6に記載の積層シート。
【請求項8】
前記表皮層の、前記接着層が位置する側とは反対側に、破断伸長度が70%以上である表面保護層をさらに備える、請求項7に記載の積層シート。
【請求項9】
縦20cm×横20cm×高さ10cmの正四角錘金型および半径10cmの半球金型を用いて一体成型加工をした際に、前記正四角錘金型および前記半球金型の少なくとも一方にて金型形状が転写形成される、請求項8に記載の積層シート。
【請求項10】
一体成型用である請求項1または2に記載の積層シート。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、積層シートに関する。より詳細には、本開示は、合成皮革に適用されるのに適した、一体成型可能な積層シートに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
天然皮革の代替品、あるいは天然皮革以上に良好な物性を備えた皮革素材として、合成皮革が広く用いられている。例えば、自動車などの車両用のシート座面材料として用いられる合成皮革として、天然皮革調の触感や風合いを得るために、一般に、繊維質の基布(例えば、不織布、織物、編物等)の上にポリウレタン系樹脂やポリ塩化ビニル系樹脂を主体とする樹脂層を備えるものが知られている。
【0003】
例えば合成皮革をシート座面材料として使用する場合、従来、シート座面の形状となるように複数の合成皮革を縫合していた。しかし、複数の合成皮革を縫合する方法は、手作業によるため手間がかかる、作業人による品質のバラツキがあるなどの問題があった。このため、近年、一枚の合成皮革を成型してシート座面等の特定の形状に加工することが可能となるように、合成皮革には一体成型性が求められることがある。
【0004】
一体成型可能な合成皮革としては、ポリ塩化ビニル(PVC)、オレフィン系エラストマー(TPO)、架橋オレフィン系エラストマー(TPV)などの熱可塑性樹脂シートが基布層として使用されたものが知られている。また、ポリエステル系不織布とエポキシ樹脂やメラミン樹脂に不織ウェブが含浸したプリプレグ品とが積層した積層シートが知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平2-169236号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の一体成型可能な積層シートは、天然皮革と比較して風合いが劣り、触感にしなやかさが感じられにくく、高級感に劣るものであった。なお、天然皮革は、一体成型した際、水分蒸発により熱劣化し、固化してしまう。このため、一体成型が可能でありながら、高級感のある積層シートが求められている。
【0007】
本開示は上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、一体成型が可能であり、且つ高級感のある積層シートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、皮革繊維を含む繊維質基材が樹脂に含浸した特定の繊維含浸シートと、特定の基布層とが積層した積層シートによれば、一体成型が可能であり、且つ高級感のある積層シートを提供可能であることを見出した。本開示は、これらの知見に基づいて完成されたものに関する。
【0009】
すなわち、本開示は、皮革繊維を含む繊維質基材と目付100g/m
2
以下の基布層とが積層した積層体が、ポリウレタン系樹脂中に含浸した繊維含浸シートを備える、積層シートを提供する。
【0010】
上記ポリウレタン系樹脂は水性ポリウレタン系樹脂であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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