TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024122121
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-09
出願番号2023029485
出願日2023-02-28
発明の名称溶媒抽出方法および溶媒抽出装置
出願人国立大学法人 筑波大学
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B01D 11/04 20060101AFI20240902BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】対象物の抽出効率を改善した溶媒抽出方法および溶媒抽出装置を提供する。
【解決手段】実施形態に係る溶媒抽出装置は、対象物を抽出する溶媒抽出装置100であって、第1液と、第1液と相分離する第2液と、を混合して前記対象物を含有する混合液を準備する混合部10と、混合液を第1液と対象物を含有する第2液とに分離する分離部20と、分離部20から送られた対象物の第2液中の濃度を測定する測定部30と、濃度に基づいて、混合部10にクラウディング剤を投入するクラウディング剤投入部80と、を備え、対象物は、キレート化合物またはホスト-ゲスト化合物である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
対象物を抽出する溶媒抽出方法であって、
第1液と、前記第1液と相分離する第2液と、を混合することで、前記対象物を含有する混合液を準備する、混合工程と、
前記混合液を前記第1液と、前記対象物を含有する前記第2液とに分離する分離工程と、
を含み、
前記対象物は、キレート化合物またはホスト-ゲスト化合物であり、
前記第1液は、クラウディング剤と、前記対象物の一部を構成する第1化合物と、を含有し、
前記第1液および前記第2液の少なくとも一方は、前記第1化合物と反応して前記対象物を形成する第2化合物を含有する、溶媒抽出方法。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記第1液の溶媒が水であり、前記第2液の溶媒が有機溶媒である、請求項1に記載の溶媒抽出方法。
【請求項3】
前記第1液の溶媒が有機溶媒であり、前記第2液の溶媒が水である、請求項1に記載の溶媒抽出方法。
【請求項4】
前記クラウディング剤の重量平均分子量が200~700000である、請求項1に記載の溶媒抽出方法。
【請求項5】
前記第1液中のクラウディング剤の濃度が10~50w/v%である、請求項1に記載の溶媒抽出方法。
【請求項6】
前記第1化合物が金属イオンである、請求項1に記載の溶媒抽出方法。
【請求項7】
前記クラウディング剤がデキストランである、請求項1に記載の溶媒抽出方法。
【請求項8】
対象物を抽出する溶媒抽出装置であって、
第1液と、前記第1液と相分離する第2液と、を混合して前記対象物を含有する混合液を準備する混合部と、
前記混合液を前記第1液と前記対象物を含有する前記第2液とに分離する分離部と、
前記分離部から送られた前記対象物の前記第2液中の濃度を測定する測定部と、
前記濃度に基づいて、前記混合部にクラウディング剤を投入するクラウディング剤投入部と、
を備え、
前記対象物は、キレート化合物またはホスト-ゲスト化合物であり、溶媒抽出装置。
【請求項9】
前記測定部が紫外可視分光光度計である、請求項8に記載の溶媒抽出装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、溶媒抽出方法および溶媒抽出装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
コバルトなどの金属を廃液から回収して再利用することが検討されている。水溶液中のニッケルやコバルトを選択的に分離する方法として溶媒抽出方法が知られている。
【0003】
溶媒抽出方法を用いた分離技術としては、特許文献1に、ニッケルおよびコバルトが共存する硫酸溶液からニッケルとコバルトとを分離して回収する回収方法であって、所定の式で示されるモノチォホスフィン酸化合物を抽出剤として含有する抽出溶媒と前記硫酸溶液とを接触させて、前記硫酸溶液から抽出溶媒にコバルトを選択的に抽出する抽出工程を含むことを特徴とする回収方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2005/116279号
【非特許文献】
【0005】
A. Miyagawa et al., J. Mol. Liq. 2022, 360, 119526
A. Miyagawa et al., J. Phys. Chem. B 2021, 125, 9853-9859
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、溶媒抽出方法は、有機溶媒を用いているので環境負荷およびコストの点で問題がある。そのため、使用する有機溶媒の量を低減するために、より対象とする物質(対象物)の抽出効率(抽出平衡定数)の高い有機溶媒抽出方法が求められている。また、ホスト-ゲスト化合物の収率を向上するためにも、抽出効率(抽出平衡定数)の高い有機溶媒抽出方法が求められている。
【0007】
本発明は上記の事情を鑑みなされた発明であって、対象物の抽出効率を改善した溶媒抽出方法および溶媒抽出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
<1> 本発明の態様1の溶媒抽出方法は、
対象物を抽出する溶媒抽出方法であって、
第1液と、前記第1液と相分離する第2液と、を混合することで、前記対象物を含有する混合液を準備する、混合工程と、
前記混合液を前記第1液と、前記対象物を含有する前記第2液とに分離する分離工程と、
を含み、
前記対象物は、キレート化合物またはホスト-ゲスト化合物であり、
前記第1液は、クラウディング剤と、前記対象物の一部を構成する第1化合物と、を含有し、
前記第1液および前記第2液の少なくとも一方は、前記第1化合物と反応して前記対象物を形成する第2化合物を含有する。
<2> 本発明の態様2は、態様1の溶媒抽出方法において、
前記第1液の溶媒が水であり、前記第2液の溶媒が有機溶媒であってもよい。
<3> 本発明の態様3は、態様1の溶媒抽出方法において、
前記第1液の溶媒が有機溶媒であり、前記第2液の溶媒が水であってもよい。
<4> 本発明の態様4は、態様1~3のいずれか1つの溶媒抽出方法において、前記クラウディング剤の重量平均分子量が200~700000であってもよい。
<5> 本発明の態様5は、態様1~4のいずれか1つの溶媒抽出方法において、
前記第1液中のクラウディング剤の濃度が10~50w/v%であってもよい。
<6> 本発明の態様6は、態様1~5のいずれか1つの溶媒抽出方法において、
前記第1化合物が金属イオンであってもよい。
<7> 本発明の態様7は、態様1~6のいずれか1つの溶媒抽出方法において、
前記クラウディング剤がデキストランであってもよい。。
<8> 本発明の態様8の溶媒抽出装置は、
対象物を抽出する溶媒抽出装置であって、
第1液と、前記第1液と相分離する第2液と、を混合して前記対象物を含有する混合液を準備する混合部と、
前記混合液を前記第1液と前記対象物を含有する前記第2液とに分離する分離部と、
前記分離部から送られた前記対象物の前記第2液中の濃度を測定する測定部と、
前記濃度に基づいて、前記混合部にクラウディング剤を投入するクラウディング剤投入部と、
を備え、
前記対象物は、キレート化合物またはホスト-ゲスト化合物である。
<9>本発明の態様9は、態様8の溶媒抽出方法において、
前記測定部が紫外可視分光光度計であってもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明の上記態様によれば、対象物の抽出効率を改善した溶媒抽出方法および溶媒抽出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1実施形態に係る溶媒抽出装置の模式図である。
第1実施形態に係る溶媒抽出方法のフローチャートである。
第2実施形態に係る溶媒抽出装置の模式図である。
第2実施形態に係る溶媒抽出方法のフローチャートである。
分配平衡後の有機相中の錯体の吸収スペクトルの一例である。
分配平衡後の有機相中のオキシンの吸収スペクトルの一例である。
分配平衡後の水相中のオキシンの吸収スペクトルの一例である。
各pHにおけるオキシンの吸収スペクトルの一例である。
錯体の吸収スペクトルのみをピーク分離によって抽出した結果である。
オキシンの濃度に対する吸光度をプロットした結果である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
液体酸素溶解装置
16日前
東レ株式会社
スパイラル分離膜エレメント
2日前
株式会社フクハラ
圧縮空気圧回路構造
22日前
東レ株式会社
複合半透膜およびその製造方法
9日前
三菱重工業株式会社
脱硝装置
9日前
株式会社エフテック
二重構造ゲルろ過フィルター
2日前
株式会社アイシン
気液分離器
8日前
日本電気硝子株式会社
固相抽出剤及びその製造方法
1日前
株式会社ナノバブル研究所
微細気泡発生装置
2日前
株式会社笹山工業所
管理システム及び管理方法
11日前
ミツエム株式会社
攪拌装置
9日前
セイコーエプソン株式会社
気体分離装置
2日前
セイコーエプソン株式会社
気体分離装置
2日前
CKD株式会社
ガス製造装置、及びガス製造方法
8日前
株式会社日立産機システム
安全キャビネット
8日前
株式会社日立産機システム
安全キャビネット
9日前
メタウォーター株式会社
ガス処理システム
2日前
株式会社日立産機システム
安全キャビネット
9日前
オリオン機械株式会社
圧縮空気除湿装置及びその制御方法
10日前
栗田工業株式会社
上向流式イオン交換塔の運転方法
1日前
CKD株式会社
ガス製造システム、及びガス製造装置
8日前
住友重機械エンバイロメント株式会社
汚泥掻寄機
1日前
株式会社ROKI
生成装置及び生成方法
22日前
やまこ産業株式会社
ペレット製造装置及びペレットの製造方法
9日前
南京大学
逆水性ガスシフト反応触媒の調製方法およびその用途
2日前
シャープ株式会社
空気清浄機及びフィルター収納袋
15日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
除湿ユニット
2日前
千代田化工建設株式会社
排水処理システム
16日前
トヨタ自動車株式会社
二酸化炭素濃縮装置
2日前
株式会社PMT
送液装置
9日前
三井金属鉱業株式会社
複合酸化物及びその製造方法
8日前
電源開発株式会社
二酸化炭素の地中貯留方法
16日前
株式会社キャタラー
排ガス浄化触媒装置
2日前
日立GEニュークリア・エナジー株式会社
気体分離モジュール
16日前
東ソー株式会社
ゼオライト成形体
16日前
ヤマト科学株式会社
バブル水生成装置およびバブル水生成方法
1日前
続きを見る