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公開番号2024121710
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-06
出願番号2023028959
出願日2023-02-27
発明の名称2液混合用マイクロスタティックミキサー
出願人ノリタケ株式会社
代理人個人,個人
主分類B01F 33/301 20220101AFI20240830BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】混合液等の漏洩の可能性がなく、部品点数が少なく且つ小型な2液混合用のマイクロスタティックミキサーを提供する。
【解決手段】第1接続部20と第3接続部24とを接続する第1通路38と、第1通路38から分岐して第2端面14に開口する第2通路40と、第1通路38内に収容された長手状の混合エレメント42と、を含み、長手状の混合エレメント42は、第3接続部24に接続された第3継手36により接続された第3チューブ34に当接して位置決めされている。これにより、長手状の混合エレメント42は、直線状に形成された第1通路38内に収容されていて、本体18が厚肉の一体に構成され得て高剛性であるため、清掃時には抜き取り可能であるため、高い洗浄性が得られるとともに、混合液(第3液F12)の漏洩の可能性がなく、ミキサー10の部品点数が少なくなり、且つ躯体が小さくなる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
相背反する一対の第1端面および第3端面と、第2端面とを有する本体と、前記本体の第1端面、第2端面、及び第3端面に形成され、第1液を入力する第1チューブ、第2液を入力する第2チューブ、及び前記第1液および第2液の混合液である第3液を出力する第3チューブを接続する第1継手、第2継手、及び第3継手が螺合される第1接続部、第2接続部、及び第3接続部と、を備える2液混合用マイクロスタティックミキサーであって、
前記本体内に直線状に形成され、前記第1接続部と第3接続部とを接続する第1通路と、
前記本体内に形成され、前記第1通路から分岐して前記第2端面に開口する第2通路と、
前記第1通路内に収容された長手状の混合エレメントと、を含み、
前記長手状の混合エレメントは、前記第3接続部に螺合された第3継手により接続された前記第3チューブに当接して位置決めされている
ことを特徴とする2液混合用マイクロスタティックミキサー。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記混合エレメントの上流側の端部は、前記第1通路と前記第2通路との合流部内に位置している
ことを特徴とする請求項1の2液混合用マイクロスタティックミキサー。
【請求項3】
前記混合エレメントの上流端は、前記第1通路内の第1液に対して前記第2通路により入力される第2液の合流点よりも上流側に位置している
ことを特徴とする請求項2の2液混合用マイクロスタティックミキサー。
【請求項4】
前記本体は、厚肉板状の透明な部材から一体に構成されている
ことを特徴とする請求項1の2液混合用マイクロスタティックミキサー。
【請求項5】
前記長手状の混合エレメントは、帯状部材が軸線まわりに180度右ねじれに回転する右ねじれ部と軸線まわりに180度左ねじれに回転する左ねじれ部とが軸線方向に繰り返すように一体に備え、前記右ねじれ部の前記軸線方向の直線状端縁と前記右ねじれ部の直線状端縁に隣接する前記左ねじれ部の前記軸線方向の直線状端縁とは直交している
ことを特徴とする請求項1の2液混合用マイクロスタティックミキサー。
【請求項6】
前記第3接続部に螺合された第3継手により接続された前記第3チューブは、前記第3継手により縮径されており、前記長手状の混合エレメントは、縮径された前記第3チューブの端面に当接して位置決めされている
ことを特徴とする請求項1乃至5の2液混合用マイクロスタティックミキサー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は微小流量対応の2液混合用のマイクロスタティックミキサーに係り、特に、小径となるほど脆弱な混合エレメントを取り出すことが可能で洗浄性に優れる2液混合用マイクロスタティックミキサーに関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
一定の外径寸法を有する長手状の混合エレメントと、 一定の内径寸法を有し、前記長手状の混合エレメントを収容する薄肉円筒状の円筒体と、前記円筒体の端部を送液チューブに対して液密としつつ本体に固定する継手と、を有する2液混合用のスタティックミキサーが知られている。たとえば、特許文献1に記載のスタティックミキサーがそれである。
【0003】
このような2液混合用のスタティックミキサーによれば、継手を締めつけることで円筒体が液密に固定されるが、継手の締め付けによって円筒体が塑性変形し、混合エレメントを抜き取ることができず、混合エレメントおよびそれを収容した円筒体の清掃を十分に行なうことができなかった。たとえば、液体試料内の微量成分を分析する液体クロマトグラフィーの分野では、スタティックミキサーの混合エレメント及びそれを収容する円筒体について十分な清掃を行なうことが望まれているが、清掃時に混合エレメントが破損するという問題がった。特に例えば試験や研究等のために少量の混合流体を得るため、小径の混合エレメントが用いられるマイクロスタティックミキサーでは、そのような混合エレメントは小径となるほど肉厚も薄くなり且つ右ねじれ部と左ねじれ部との間を接続する断面積が小さくなることから脆弱性が高くなるので、そのような不都合が顕著であった。
【0004】
これに対し、特許文献2に開示されているように、混合エレメントを収容する円筒体に替えて、本体を分割可能に構成し、混合エレメントを収容する円柱状の混合室を分割面に設けるとともに、混合室の中心線を通る分割面で本体を第1プレート及び第2プレートに分割し、それら第1プレート及び第2プレートをスペーサを挟んで相互に締結するようにした2液混合用のマイクロスタティックミキサーが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-136558号公報
特開2022-063804号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献2に開示されているマイクロスタティックミキサーによれば、第1プレートおよび第2プレートの相互の締結を解放することで、混合室を構成する一方の凹溝上に混合エレメントを露出させた後、混合エレメントおよび混合室を清掃することができ、それらの清掃後は、第1プレートに形成された凹溝および第2プレートに形成された凹溝のいずれか一方に混合エレメントを載置した後、それら第1プレートおよび第2プレートをスペーサを挟んで相互に締結することで、混合エレメントの破損が抑制される。
【0007】
しかしながら、上記従来のマイクロスタティックミキサーは、複数種類の液体を所定の割合で合流する混合器から供給された混合液をさらに混合するものに過ぎず、2液混合のために流体容積が所定以上必要となるだけでなく、マイクロスタティックミキサーの本体は、第1プレートおよび第2プレートとそれらに挟まれるスペーサとから構成されているため、第1プレートおよび第2プレートとそれらに挟まれるスペーサとの組み合わせ面が混合室を縦断しているため、混合液等の漏洩の可能性があると共に、スタティックミキサーの部品点数が多く且つ躯体が大きくなるという問題があった。
【0008】
本発明は以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、混合液等の漏洩の可能性がなく、部品点数が少なく且つ小型な2液混合用のマイクロスタティックミキサーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる目的を達成するために、本発明の要旨とするところは、(a)相背反する一対の第1端面および第3端面と、第2端面とを有する本体と、前記本体の第1端面、第2端面、及び第3端面に形成され、第1液を入力する第1チューブ、第2液を入力する第2チューブ、及び前記第1液および第2液の混合液である第3液を出力する第3チューブを接続する第1継手、第2継手、及び第3継手が螺合される第1接続部、第2接続部、及び第3接続部と、を備える2液混合用マイクロスタティックミキサーであって、(b)前記本体内に直線状に形成され、前記第1接続部と第3接続部とを接続する第1通路と、(c)前記本体内に形成され、前記第1通路から分岐して前記第2端面に開口する第2通路と、(d)前記第1通路内に収容された長手状の混合エレメントと、を含み、(d)前記長手状の混合エレメントは、前記第3接続部に螺合された第3継手により接続された前記第3チューブに当接して位置決めされることにある。
【発明の効果】
【0010】
上記のように構成された2液混合用マイクロスタティックミキサーによれば、前記本体内に直線状に形成され、前記第1接続部と第3接続部とを接続する第1通路と、前記本体内に形成され、前記第1通路から分岐して前記第2端面に開口する第2通路と、前記第1通路内に収容された長手状の混合エレメントと、を含み、前記長手状の混合エレメントは、前記第3接続部に接続された第3継手により接続された前記第3チューブに当接して位置決めされている。これにより、長手状の混合エレメントは、直線状に形成された第1通路内に収容されていて、厚肉の一体構成で高剛性である本体内に位置していて、清掃時には抜き取り可能であるため、高い洗浄性が得られる。また、本体が一体に構成されることができるため、混合液の漏洩の可能性がなく、マイクロスタティックミキサーの部品点数が少なくなり、且つ躯体が小さくなる。さらに、前記長手状の混合エレメントは、前記第3接続部に接続された第3継手により接続された前記第3チューブに当接して位置決めされるので、比較的小径の混合エレメントの移動を阻止するためにストッパを設ける必要が無いので、長手状の混合エレメントの清掃時の抜き取りの障害にならない利点がある。
(【0011】以降は省略されています)

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