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公開番号2024119578
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-03
出願番号2023026582
出願日2023-02-22
発明の名称復水器用ガスクーラの改造方法
出願人三菱重工業株式会社
代理人SSIP弁理士法人
主分類F28B 7/00 20060101AFI20240827BHJP(熱交換一般)
要約【課題】メンテナンスコストを低減可能な復水器用ガスクーラの改造方法を提供する。
【解決手段】復水器用ガスクーラの改造方法は、ガスと冷却液体とを接触させることにより前記ガスに含まれる蒸気を冷却して凝縮させるための復水器用ガスクーラの改造方法であって、ハウジング内に設けられ、前記冷却液体を受けるための少なくとも1つのトレイの少なくとも一部を取り外すトレイ除去ステップと、前記ハウジング内にて前記トレイの前記少なくとも一部が取り外されることで形成されたスペースに、前記ガスと前記冷却液体とを接触させるための充填材を含む充填層を設置する充填層設置ステップと、を備える。
【選択図】図4

特許請求の範囲【請求項１】
ガスと冷却液体とを接触させることにより前記ガスに含まれる蒸気を冷却して凝縮させるための復水器用ガスクーラの改造方法であって、
ハウジング内に設けられ、前記冷却液体を受けるための少なくとも１つのトレイの少なくとも一部を取り外すトレイ除去ステップと、
前記ハウジング内にて前記トレイの前記少なくとも一部が取り外されることで形成されたスペースに、前記ガスと前記冷却液体とを接触させるための充填材を含む充填層を設置する充填層設置ステップと、
を備える復水器用ガスクーラの改造方法。
続きを表示（約 1,300 文字）【請求項２】
前記トレイ除去ステップで除去された前記トレイに冷却液体を導くための第１配管を介して前記冷却液体が供給されるノズルを、前記ハウジング内にて前記充填層が設置される領域の上方に設置するノズル設置ステップを備える
請求項１に記載の復水器用ガスクーラの改造方法。
【請求項３】
前記第１配管は、前記ハウジング内にて上下方向に沿って延び、
前記第１配管に、前記ハウジング内にて水平方向に沿って延びる第２配管を接続するステップを備え、
前記ノズル設置ステップでは、前記第１配管及び前記第２配管を介して前記冷却液体が供給されるように前記ノズルを設置する
請求項２に記載の復水器用ガスクーラの改造方法。
【請求項４】
前記少なくとも１つのトレイは、前記ハウジング内にて上下方向に沿って配列される複数のトレイを含み、
前記トレイ除去ステップでは、前記複数のトレイのうち最も上方に位置する最上段トレイを残存させるとともに、前記最上段トレイよりも下方に位置するトレイを取り外し、
前記充填層設置ステップでは、前記最上段トレイからの前記冷却液体が前記充填層に落下するように、前記充填層を設置する
請求項１乃至３の何れか一項に記載の復水器用ガスクーラの改造方法。
【請求項５】
前記少なくとも１つのトレイは、前記ハウジング内にて上下方向に沿って配列される複数のトレイを含み、
前記トレイ除去ステップでは、前記複数のトレイのうち最も下方に位置する最下段トレイを残存させるとともに、前記最下段トレイよりも上方に位置するトレイを取り外す
請求項１乃至３の何れか一項に記載の復水器用ガスクーラの改造方法。
【請求項６】
前記少なくとも１つのトレイは、前記ハウジング内にて上下方向に沿って配列される３以上のトレイを含み、
前記トレイ除去ステップでは、前記３以上のトレイのうち、２以上のトレイを残存させ、それ以外のトレイを取り外す
請求項１乃至３の何れか一項に記載の復水器用ガスクーラの改造方法。
【請求項７】
前記充填層を構成する前記充填材は、規則充填物のみからなる
請求項１乃至３の何れか一項に記載の復水器用ガスクーラの改造方法。
【請求項８】
前記充填層を構成する前記充填材は、不規則充填物のみからなる
請求項１乃至３の何れか一項に記載の復水器用ガスクーラの改造方法。
【請求項９】
前記充填層を構成する前記充填材は、規則充填物及び不規則充填物を含む
請求項１乃至３の何れか一項に記載の復水器用ガスクーラの改造方法。
【請求項１０】
前記ハウジングにおいて、前記少なくとも１つのトレイよりも上方の位置に設けられたマンホールを介して、前記充填材を前記ハウジングの内部に搬入するステップを備え、
前記充填層設置ステップでは、前記マンホールを介して前記ハウジングの内部に搬入された前記充填材を設置する
請求項１乃至３の何れか一項に記載の復水器用ガスクーラの改造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、復水器用ガスクーラの改造方法に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
地熱発電プラント用の復水器として、ガスクーラを備えたものが用いられることがある。ガスクーラは、復水器本体胴で蒸気を凝縮した後の気体が導入され、該気体を冷却流体（水等）と接触させることで、気体中に残存する蒸気をさらに冷却して凝縮させる。ガスクーラを設けた復水器を用いることで、復水器での熱交換量を増やし、地熱発電プラントの発電効率を高めることができる。
【０００３】
このような復水器用のガスクーラとして、特許文献１には、内部にトレイが設けられたガスクーラが記載されている。このガスクーラでは、多孔板の底板を有するトレイから冷却水を落下させ、トレイから落下する冷却水と、復水器本体胴からガスクーラに導入された気体とを接触させることで、気体に含まれる蒸気を凝縮させるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１７－６７３７７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
特許文献１に記載されるガスクーラのように、トレイを用いたガスクーラでは、運転時間の経過に伴い、トレイから冷却流体を落下させるためにトレイに形成された孔が、地熱蒸気由来の硫黄分等を起因とするスケール等で塞がれ、冷却流体が孔を通りにくくなるため熱交換効率が低下する。このため、ガスクーラの熱交換効率を維持するためには、所定時間経過ごとにトレイを洗浄する必要があり、メンテナンスコストがかかることになる。
【０００６】
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、メンテナンスコストを低減可能な復水器用ガスクーラの改造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の少なくとも一実施形態に係る復水器用ガスクーラの改造方法は、
ガスと冷却液体とを接触させることにより前記ガスに含まれる蒸気を冷却して凝縮させるための復水器用ガスクーラの改造方法であって、
ハウジング内に設けられ、前記冷却液体を受けるための少なくとも１つのトレイの少なくとも一部を取り外すトレイ除去ステップと、
前記ハウジング内にて前記トレイの前記少なくとも一部が取り外されることで形成されたスペースに、前記ガスと前記冷却液体とを接触させるための充填材を含む充填層を設置する充填層設置ステップと、
を備える。
【発明の効果】
【０００８】
本発明の少なくとも一実施形態によれば、メンテナンスコストを低減可能な復水器用ガスクーラの改造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
一実施形態に係る改造方法の対象となるガスクーラを含む復水器の概略図である。
図１に示すガスクーラの概略図である。
図２に示すガスクーラの平面視における概略図である。
一実施形態に係る復水器用ガスクーラの改造方法の概略的なフローチャートである。
一実施形態に係るガスクーラの改造方法手順を説明するための図である。
一実施形態に係るガスクーラの改造方法手順を説明するための図である。
一実施形態に係るガスクーラの改造方法手順を説明するための図である。
一実施形態に係るガスクーラの改造方法手順を説明するための図である。
一実施形態に係るガスクーラの改造方法手順を説明するための図である。
一実施形態に係るガスクーラの改造方法手順を説明するための図である。
一実施形態に係るガスクーラの改造方法手順を説明するための図である。
一実施形態に係るガスクーラの改造方法手順を説明するための図である。
一実施形態に係るガスクーラの改造方法手順を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
（【００１１】以降は省略されています）

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