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公開番号
2024119107
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-03
出願番号
2023025752
出願日
2023-02-22
発明の名称
磁気検出システム
出願人
TDK株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G01R
33/09 20060101AFI20240827BHJP(測定;試験)
要約
【課題】金属異物が非磁性材料であっても検出可能な磁気検出システムを提供する。
【解決手段】磁気検出システム100は、励磁コイル250と、励磁コイル250から見てコイル軸方向における互いに反対側に配置された磁気センサ40A,40Bと、励磁コイル250と磁気センサ40Aの間に試料を保持する試料ステージ300と、磁気センサ40A,40Bから出力される出力信号Pa,Pbの差に基づいて検出信号OUTを生成する検出回路と、測定空間230を囲む磁気シールドS1~S3とを備える。これにより、試料310に含まれる金属異物が非磁性材料からなる場合であっても、渦電流に起因する磁界を高感度に検出することが可能となる。
【選択図】図10
特許請求の範囲
【請求項1】
励磁コイルと、
前記励磁コイルから見てコイル軸方向における互いに反対側に配置された第1及び第2の磁気センサと、
前記励磁コイルと前記第1の磁気センサの間に試料を保持する試料ステージと、
前記第1の磁気センサから出力される第1の出力信号と、前記第2の磁気センサから出力される第2の出力信号の差に基づいて検出信号を生成する検出回路と、
前記励磁コイル、前記第1及び第2の磁気センサ、並びに、前記試料ステージが配置される測定空間を囲む磁気シールドと、
を備え、
前記磁気シールドは、前記測定空間を前記コイル軸方向における両側及び前記コイル軸方向に対して垂直な第1の方向における両側から覆う筒状の第1の磁気シールドと、前記測定空間を前記コイル軸方向における両側、並びに、前記コイル軸方向及び前記第1の方向に対して垂直な第2の方向における一方側から覆う第2の磁気シールドとを含み、
前記試料ステージは、前記測定空間内に前記第2の方向における他方側から挿入される、磁気検出システム。
続きを表示(約 960 文字)
【請求項2】
前記磁気シールドは、前記第2の磁気シールドを前記コイル軸方向における両側及び前記第1の方向における両側から覆う筒状の第3の磁気シールドをさらに含む、請求項1に記載の磁気検出システム。
【請求項3】
前記試料ステージと前記シールドボックスの相対的な位置関係を変化させる駆動機構をさらに備える、請求項1に記載の磁気検出システム。
【請求項4】
前記駆動機構は、前記試料ステージと前記シールドボックスの相対的な位置関係を前記第1の方向に変化させる第1の駆動機構と、前記試料ステージと前記シールドボックスの相対的な位置関係を前記第2の方向に変化させる第2の駆動機構と、前記試料ステージと前記シールドボックスの相対的な位置関係を前記コイル軸方向に変化させる第3の駆動機構とを含む、請求項3に記載の磁気検出システム。
【請求項5】
前記第1及び第2の磁気センサにそれぞれ磁束を集める第1及び第2の集磁体をさらに備え、
前記第1及び第2の磁気センサは、いずれも感磁素子が形成された素子形成面が前記コイル軸と平行となるよう配置され、
前記第1の集磁体は、前記第1の磁気センサの前記素子形成面上に配置され、
前記第2の集磁体は、前記第2の磁気センサの前記素子形成面上に配置され、
前記コイル軸の中心は、前記第1の磁気センサの前記素子形成面と前記第1の集磁体の間に位置し、且つ、前記第2の磁気センサの前記素子形成面と前記第2の集磁体の間に位置する、請求項1に記載の磁気検出システム。
【請求項6】
前記励磁コイルに供給される励磁信号を生成する信号生成回路と、
前記信号生成回路と前記励磁コイルの間に接続され、入力インピーダンスよりも出力インピーダンスが低いバッファ回路と、
をさらに備える、請求項1に記載の磁気検出システム。
【請求項7】
前記バッファ回路は、並列接続された複数のボルテージフォロア回路を含む、請求項6に記載の磁気検出システム。
【請求項8】
前記第1の出力信号と前記第2の出力信号の位相を調整する位相調整回路をさらに備える、請求項1に記載の磁気検出システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は磁気検出システムに関し、特に、異物検知システムとして利用可能な磁気検出システムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、流路の上流側に配置された帯磁装置によって流路を流れる金属異物を磁化し、磁化された金属異物を流路の下流側に配置された磁気センサによって検出する装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-276588号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された装置では、金属異物がアルミニウムや銅などの非磁性材料からなる場合には検出不可能である。
【0005】
したがって、本開示は、金属異物が非磁性材料であっても検出可能な磁気検出システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態による磁気検出システムは、励磁コイルと、励磁コイルから見てコイル軸方向における互いに反対側に配置された第1及び第2の磁気センサと、励磁コイルと第1の磁気センサの間に試料を保持する試料ステージと、第1の磁気センサから出力される第1の出力信号と第2の磁気センサから出力される第2の出力信号の差に基づいて検出信号を生成する検出回路と、励磁コイル、第1及び第2の磁気センサ、並びに、試料ステージが配置される測定空間を囲む磁気シールドとを備え、磁気シールドは、測定空間をコイル軸方向における両側及びコイル軸方向に対して垂直な第1の方向における両側から覆う筒状の第1の磁気シールドと、測定空間をコイル軸方向における両側、並びに、コイル軸方向及び第1の方向に対して垂直な第2の方向における一方側から覆う第2の磁気シールドとを含み、試料ステージは、測定空間内に第2の方向における他方側から挿入される。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、金属異物が非磁性材料であっても検出可能な磁気検出システムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本開示の一実施形態による磁気検出システム100の外観を示す略斜視図である。
図2は、シールドボックス200の構造を説明するための略斜視図である。
図3は、シールドボックス200の構造を説明するための略斜視図である。
図4は、試料ステージ300の構造を説明するための略斜視図である。
図5は、センサホルダー400Aの構造を説明するための略斜視図である。
図6は、センサ本体部10A,10Bの構造を説明するための略斜視図である。
図7は、センサ本体部10A,10Bの構造を説明するための略分解斜視図である。
図8は、磁気センサ40A,40Bから磁性ヨークM1~M3を取り除いた状態を示す略斜視図である。
図9は、センサ本体部10Aによる試料310のスキャン方法を説明するための模式図である。
図10は、磁気検出システム100の回路ブロック図である。
図11は、バッファ回路503の一例による回路図である。
図12は、金属異物311によって生じる磁界を説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら、本開示に係る技術の実施形態について詳細に説明する。
【0010】
図1は、本開示の一実施形態による磁気検出システム100の外観を示す略斜視図である。
(【0011】以降は省略されています)
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