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公開番号2024115600
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-27
出願番号2023021301
出願日2023-02-15
発明の名称無線通信システム
出願人三菱電機株式会社
代理人個人,個人
主分類H04B 7/0413 20170101AFI20240820BHJP(電気通信技術)
要約【課題】本開示は、無線通信システムにおいてSIMO時の有効な受信電力の低減を抑制することを目的とする。
【解決手段】送信機12は、複数の送信アンテナ13からペイロード信号と送信アンテナ13ごとに時間領域および周波数領域において直交するパイロット信号とを含む信号を送信信号として送信する。受信機15は、複数の受信アンテナ14により送信機からの信号を受信信号として受信する。送信機12は、SIMO時にMIMO時と同数の複数の送信アンテナ13から送信信号を送信する。受信機15は、逆変調伝送路推定値および補間伝送路推定値の位相差が180°以上となるパイロットリソースエレメントの数が閾値未満である伝送路を正常伝送路と判定する伝送路観測部1543と、正常伝送路におけるペイロードリソースエレメントの受信信号に周波数領域等化処理を行う周波数領域等化部1545と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
SIMOとMIMOを切り替え可能な無線通信システムであって、
複数の送信アンテナからペイロード信号と前記送信アンテナごとに時間領域および周波数領域において直交するパイロット信号とを含む信号を送信信号として送信する送信機と、
複数の受信アンテナにより前記送信機からの信号を受信信号として受信する受信機と、を備え、
前記送信機は、SIMO時にMIMO時と同数の複数の前記送信アンテナから前記送信信号を送信し、
前記受信機は、
前記送信アンテナと前記受信アンテナとの間の伝送路ごとに、前記受信信号に含まれる各パイロットリソースエレメントの受信信号から各前記パイロットリソースエレメントの逆変調伝送路推定値を算出し、複数の前記パイロットリソースエレメントの前記逆変調伝送路推定値を用いて2次元フィルタをかけることにより、各前記パイロットリソースエレメントの補間伝送路推定値を算出する伝送路推定部と、
前記逆変調伝送路推定値および前記補間伝送路推定値の位相差が180°以上となる前記パイロットリソースエレメントの数が閾値未満である伝送路を正常伝送路と判定する伝送路観測部と、
前記正常伝送路におけるペイロードリソースエレメントの受信信号に周波数領域等化処理を行う周波数領域等化部と、を備える、
無線通信システム。
続きを表示(約 180 文字)【請求項2】
前記受信機は、前記正常伝送路に対応する前記送信アンテナの数および前記正常伝送路に対応する前記受信アンテナの数のうち小さい値である有効アンテナ数が、前記送信機から同時に送信されるデータの数である送信ストリーム数より小さい場合、全ての伝送路の前記受信信号を用いて周波数領域等化処理を行う、
請求項1に記載の無線通信システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来の無線通信システムは、送信アンテナ数を複数本から1本、または1本から複数本へ変更することでMIMO(Multi Input Multi Output)通信とSIMO(single input and multi output)通信との切替えを実現する(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4749464号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の無線通信システムでは、1本の送信アンテナと少なくとも1本の受信アンテナからなるグループが複数あり、グループ内の電波結合度が高い一方、グループ外の電波結合度は遮蔽物の影響により低い伝搬環境の場合、SIMO時はMIMO時に比べて送信アンテナ数が減ることにより有効な受信電力が低減し、ビット復調性能が低下するという問題があった。
【0005】
本開示は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、無線通信システムにおいてSIMO時の有効な受信電力の低減を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の無線通信システムは、SIMOとMIMOを切り替え可能である。無線通信システムは、送信機と受信機とを備える。送信機は、複数の送信アンテナからペイロード信号と送信アンテナごとに時間領域および周波数領域において直交するパイロット信号とを含む信号を送信信号として送信する。送信機は、SIMO時にMIMO時と同数の複数の送信アンテナから送信信号を送信する。受信機は、複数の受信アンテナにより送信機からの信号を受信信号として受信する。受信機は、伝送路推定部、伝送路観測部、および周波数領域等化部を備える。伝送路推定部は、送信アンテナと受信アンテナとの間の伝送路ごとに、受信信号に含まれる各パイロットリソースエレメントの受信信号から各パイロットリソースエレメントの逆変調伝送路推定値を算出し、複数のパイロットリソースエレメントの逆変調伝送路推定値を用いて2次元フィルタをかけることにより、各パイロットリソースエレメントの補間伝送路推定値を算出する。伝送路観測部は、逆変調伝送路推定値および補間伝送路推定値の位相差が180°以上となるパイロットリソースエレメントの数が閾値未満である伝送路を正常伝送路と判定する。周波数領域等化部は、正常伝送路におけるペイロードリソースエレメントの受信信号に周波数領域等化処理を行う。
【発明の効果】
【0007】
本開示の無線通信システムによれば、送信機から、SIMO時にMIMO時と同数の複数の送信アンテナから、送信アンテナごとに時間領域および周波数領域において直交するパイロット信号を含む信号が送信される。従って、SIMO時の有効な受信電力の低減が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施の形態1の無線通信システムの構成図である。
実施の形態1の送信機のブロック図である。
実施の形態1の受信機のブロック図である。
実施の形態1の伝送路等化部のブロック図である。
送信機および受信機のハードウェア構成を示す図である。
送信機および受信機のハードウェア構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<A.実施の形態1>
<A-1.構成>
図1は、発明の実施の形態1の無線通信システム101の構成図である。無線通信システム101は、送信側多重化装置11、送信機12、受信機15および受信側多重化装置16を備えて構成される。
【0010】
送信側多重化装置11は、各種装置から入力されてくるデータを多重化し、多重化後信号として送信機12へ出力する。
(【0011】以降は省略されています)

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