特許ウォッチ

公開番号2024115583
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-27
出願番号2023021266
出願日2023-02-15
発明の名称放送システム及び放送監視方法
出願人株式会社東芝,東芝インフラシステムズ株式会社
代理人個人,個人
主分類H04H 20/12 20080101AFI20240820BHJP(電気通信技術)
要約【課題】集合マスター設備を構築した場合、各放送局の放送設備でのマルチ接続又は緊急
特番放送の指示又はこれらの状態監視を集合マスター設備で行うための放送システムおよ
び監視方法を提供することである。
【解決手段】受信した映像信号を放送する複数の放送局へマルチ接続又は緊急特番放送を
含む少なくとも1つの指示信号を送信する集合マスター設備と、前記各放送局に設けられ
、前記指示信号に基づいて放送中の映像をマルチ接続映像又は緊急特番映像に切替える放
送内容切替え手段と、前記指示信号に対する応答を示す情報を前記集合マスター設備に応
答信号として送信する手段とを含む放送設備と、前記応答信号を受信し、前記集合マスタ
ー設備に設置され、各放送局での放送状態を表示する表示装置と、を有する放送システム
。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
受信した映像に係る信号を放送する複数の放送局へマルチ接続又は緊急特番放送を含む
少なくとも１つの指示信号を送信する集合マスター設備と、
前記各放送局に設けられ、前記指示信号に基づいて放送中の映像をマルチ接続映像又は
緊急特番映像に切替える放送内容切替え手段と、前記指示信号に対する応答を示す情報を
前記集合マスター設備に応答信号として送信する手段とを含む放送設備と、
前記集合マスター設備で受信された前記応答信号に係る各放送局での放送状態を表示す
る表示装置と、
を有する放送システム。
続きを表示（約 960 文字）【請求項２】
前記集合マスター設備が、放送におけるネットワーク系列の中心となる放送局に設置さ
れる請求項１に記載の放送システム。
【請求項３】
前記表示装置が、前記集合マスター設備に設置されている請求項１又は２に記載の放送
システム。
【請求項４】
前記表示装置が、インターネット上の仮想空間に設置されている請求項１又は２に記載
の放送システム。
【請求項５】
前記表示装置に係る情報を含む映像を映す画面を更に備えた請求項１又は２に記載の放
送システム。
【請求項６】
前記指示信号及び前記応答信号の送信または受信が、前記集合マスター設備と前記各放
送局との間で送信または受信される放送局間制御信号を利用して行う請求項１又は２に記
載の放送システム。
【請求項７】
受信した映像に係る信号を放送する複数の放送局へマルチ接続又は緊急特番放送を含む
少なくとも１つの指示信号を送信する集合マスター設備からマルチ接続又は緊急特番放送
の少なくとも１つの指示信号が送信され、前記指示信号を受信した前記各放送局に設けら
れ、前記指示信号に基づいて放送中の映像をマルチ接続映像又は緊急特番映像に切替え、
前記指示信号に対する応答を示す情報を前記集合マスター設備に応答信号として送信し、
前記集合マスター設備で受信された前記応答信号に係る各放送局での放送状態を表示装置
に表示することで、マルチ接続状態又は緊急特番放送状態の少なくとも１つを監視する放
送監視方法。
【請求項８】
前記集合マスター設備が、放送におけるネットワーク系列の中心となる放送局に設置さ
れる請求項７に記載の放送監視方法。
【請求項９】
前記表示装置が、前記集合マスター設備に設置されている請求項７又は８に記載の放送
監視方法。
【請求項１０】
前記表示装置に係る情報を含む映像を映す画面を更に備え、その画面にて監視をする請
求項７又は８に記載の放送監視方法。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明の実施形態は、放送システム及び放送監視方法に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
従来の放送システムでは、各放送局にマスター設備が設置されている。これらのマスタ
ー設備には、例えば、野球中継等の終了時刻が未定であり、終了時刻に応じて放送内容が
変わる場合、終了時刻のパターンに応じて番組編成を数パターン用意するといった、いわ
ゆるマルチ編成が利用されている。そして、実際にどの放送に接続されるかの操作は各放
送局のマスター設備で制御される。また緊急特番の放送においても同様で、緊急特番の放
送指示は各放送局のマスター設備で制御される。
【０００３】
特許文献１には、上記各放送局のマスター設備の機能を１つの共通マスター設備に集約
することで、設備を複数局で共有して、冗長方式を刷新して設備の低コスト化、業務・運
用の効率化を実現する旨の記載がある。
【０００４】
しかし、上述したようなマルチ接続や緊急特番放送の制御、監視方法に関しては特に記
載はなく、その示唆も見当たらない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２０２１－７８０５９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
従来は、一般的に各放送局が有するマスター設備にて、各放送局が独自にマルチ接続お
よび緊急特番放送を行っており、これらの監視も、各放送局が独自に行っていた。
【０００７】
しかし、近年、地方放送局の経営状態の改善が要求される等の環境の変化によって、コ
ストダウンのために各放送局がそれぞれマスター設備を有するのではなく、系列毎、地域
毎等の単位で集合マスター設備を構築するという業界の動きがある。この集合マスター設
備においては、放送制御は集合マスター設備で行われるが、実際の映像送出は各放送局の
放送設備で行われるという特徴がある。
ここで、集合マスター設備を採用する場合、各放送局のマスター業務を共通化して、設備
の共用および監視員の共有を通じてコストダウンを図るというコンセプトとなるため、各
放送局の放送設備でのマルチ接続状況、緊急特番放送状況の指示又は監視を集合マスター
設備で行いたいが、既存の仕組みではこれらを共通的に行う方法がない。
【０００８】
そこで本発明が解決しようとする課題は、集合マスター設備を構築した場合、各放送局
の放送設備でのマルチ接続、緊急特番放送の指示又は監視を集合マスター設備で行うため
の放送システムおよび放送監視方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
実施形態の放送システムは、受信した映像信号を放送する複数の放送局へマルチ接続又
は緊急特番放送を含む少なくとも１つの指示信号を送信する集合マスター設備と、前記各
放送局に設けられ、前記指示信号に基づいて放送中の映像をマルチ接続映像又は緊急特番
映像に切替える放送内容切替え手段と、前記指示信号に対する応答を示す情報を前記集合
マスター設備に応答信号として送信する手段とを含む放送設備と、前記集合マスター設備
で受信された前記応答信号に係る各放送局での放送状態を表示する表示装置と、を有する
。
【００１０】
実施形態の放送監視方法は、受信した映像信号を放送する複数の放送局へマルチ接続又
は緊急特番放送を含む少なくとも１つの指示信号を送信する集合マスター設備からマルチ
接続又は緊急特番放送の少なくとも１つの指示信号が送信され、前記指示信号を受信した
前記各放送局に設けられ、前記指示信号に基づいて放送中の映像をマルチ接続映像又は緊
急特番映像に切替え、前記指示信号に対する応答を示す情報を前記集合マスター設備に応
答信号として送信し、前記集合マスター設備で受信された前記応答信号に係る各放送局で
の放送状態を表示装置に表示することで、マルチ接続状態又は緊急特番放送状態の少なく
とも１つを監視する。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許