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公開番号2024148603
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2023061877
出願日2023-04-06
発明の名称磁気記録媒体及び磁気記録装置
出願人株式会社東芝,東芝デバイス&ストレージ株式会社
代理人弁理士法人iX
主分類G11B 5/66 20060101AFI20241010BHJP(情報記憶)
要約【課題】記録密度の向上が可能な磁気記録媒体及び磁気記録装置を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、磁気記録媒体は、第1~第5磁性領域を含む。前記第1磁性領域における第1Co原子濃度に対する前記第1磁性領域における第1Pt原子濃度の第1組成比は、前記第2磁性領域における第2Co原子濃度に対する前記第2磁性領域における第2Pt原子濃度の第2組成比よりも高い。前記第3磁性領域における第3Co原子濃度に対する前記第3磁性領域における第3Pt原子濃度の第3組成比は、前記第2組成比よりも高く、前記第4磁性領域における第4Co原子濃度に対する前記第4磁性領域における第4Pt原子濃度の第4組成比よりも高い。前記第5磁性領域における第5Co原子濃度に対する前記第5磁性領域における第5Pt原子濃度の第5組成比は、前記第4組成比よりも高い。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
第1磁性領域と、
第2磁性領域と、
第3磁性領域と、
第4磁性領域と、
第5磁性領域と、
を備え、
前記第2磁性領域は、前記第5磁性領域から前記第1磁性領域への第1方向において、前記第5磁性領域と前記第1磁性領域との間にあり、
前記第3磁性領域は、前記第1方向において、前記第5磁性領域と前記第2磁性領域との間にあり、
前記第4磁性領域は、前記第1方向において、前記第5磁性領域と前記第3磁性領域との間にあり、
前記第1磁性領域における第1Co原子濃度に対する前記第1磁性領域における第1Pt原子濃度の第1組成比は、前記第2磁性領域における第2Co原子濃度に対する前記第2磁性領域における第2Pt原子濃度の第2組成比よりも高く、
前記第3磁性領域における第3Co原子濃度に対する前記第3磁性領域における第3Pt原子濃度の第3組成比は、前記第2組成比よりも高く、前記第4磁性領域における第4Co原子濃度に対する前記第4磁性領域における第4Pt原子濃度の第4組成比よりも高く、
前記第5磁性領域における第5Co原子濃度に対する前記第5磁性領域における第5Pt原子濃度の第5組成比は、前記第4組成比よりも高い、磁気記録媒体。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
前記第1磁性領域の第1異方性磁界は、前記第2磁性領域の第2異方性磁界よりも大きく、
前記第2異方性磁界は、前記第3磁性領域の第3異方性磁界よりも小さく、
前記第3異方性磁界は、前記第4磁性領域の第4異方性磁界よりも大きく、
前記第4異方性磁界は、前記第5磁性領域の第5異方性磁界よりも小さい、請求項1に記載の磁気記録媒体。
【請求項3】
第1磁性領域と、
第2磁性領域と、
第3磁性領域と、
第4磁性領域と、
第5磁性領域と、
を備え、
前記第2磁性領域は、前記第5磁性領域から前記第1磁性領域への第1方向において、前記第5磁性領域と前記第1磁性領域との間にあり、
前記第3磁性領域は、前記第1方向において、前記第5磁性領域と前記第2磁性領域との間にあり、
前記第4磁性領域は、前記第1方向において、前記第5磁性領域と前記第3磁性領域との間にあり、
前記第1磁性領域の第1異方性磁界は、前記第2磁性領域の第2異方性磁界よりも大きく、
前記第2異方性磁界は、前記第3磁性領域の第3異方性磁界よりも小さく、
前記第3異方性磁界は、前記第4磁性領域の第4異方性磁界よりも大きく、
前記第4異方性磁界は、前記第5磁性領域の第5異方性磁界よりも小さい、磁気記録媒体。
【請求項4】
前記第1磁性領域の前記第1方向に沿う第1磁性領域厚さは、前記第2磁性領域の前記第1方向に沿う第2磁性領域厚さよりも薄く、
前記第3磁性領域の前記第1方向に沿う第3磁性領域厚さは、前記第2磁性領域厚さよりも薄く、
前記第4磁性領域の前記第1方向に沿う第4磁性領域厚さは、前記第2磁性領域厚さよりも薄く、
前記第1磁性領域厚さは、前記第5磁性領域の前記第1方向に沿う第5磁性領域厚さよりも薄く、
前記第3磁性領域厚さは、前記第5磁性領域厚さよりも薄く、
前記第4磁性領域厚さは、前記第5磁性領域厚さよりも薄い、請求項1~3のいずれか1つに記載の磁気記録媒体。
【請求項5】
前記第1磁性領域と前記第2磁性領域との間に設けられた第1非磁性領域と、
前記第2磁性領域と前記第3磁性領域との間に設けられた第2非磁性領域と、
前記第3磁性領域と前記第4磁性領域との間に設けられた第3非磁性領域と、
前記第4磁性領域と前記第5磁性領域との間に設けられた第4非磁性領域と、
をさらに備え、
前記第1非磁性領域の前記第1方向に沿う第1非磁性領域厚さは、前記第2非磁性領域の前記第1方向に沿う第2非磁性領域厚さよりも厚く、
前記第2非磁性領域厚さは、前記第3非磁性領域の前記第1方向に沿う第3非磁性領域厚さよりも薄い、請求項4に記載の磁気記録媒体。
【請求項6】
前記第1非磁性領域厚さの前記第2非磁性領域厚さに対する比は、2よりも高く、
前記第2非磁性領域厚さの前記第3非磁性領域厚さに対する比は、0.5よりも低く、
前記第3非磁性領域厚さの前記第4非磁性領域の前記第1方向に沿う第4非磁性領域厚さに対する比は、0.5よりも高く2よりも低い、請求項5に記載の磁気記録媒体。
【請求項7】
前記第1磁性領域と前記第2磁性領域との間に設けられた第1非磁性領域と、
前記第2磁性領域と前記第3磁性領域との間に設けられた第2非磁性領域と、
前記第3磁性領域と前記第4磁性領域との間に設けられた第3非磁性領域と、
前記第4磁性領域と前記第5磁性領域との間に設けられた第4非磁性領域と、
をさらに備え、
前記第1非磁性領域の前記第1方向に沿う第1非磁性領域厚さは、前記第2非磁性領域の前記第1方向に沿う第2非磁性領域厚さよりも厚く、
前記第3非磁性領域の前記第1方向に沿う第3非磁性領域厚さは、前記第4非磁性領域の前記第1方向に沿う第4非磁性領域厚さの0.8倍以上1.2倍以下である、請求項4に記載の磁気記録媒体。
【請求項8】
前記第1磁性領域と前記第2磁性領域との間に設けられた第1非続磁性領域と、
前記第2磁性領域と前記第3磁性領域との間に設けられた第2連続磁性領域と、
前記第3磁性領域と前記第4磁性領域との間に設けられた第3非磁性領域と、
前記第4磁性領域と前記第5磁性領域との間に設けられた第4非磁性領域と、
をさらに備え、
前記第2磁性領域及び前記第3磁性領域は、グラニュラ磁性領域である、請求項4に記載の磁気記録媒体。
【請求項9】
前記第2連続磁性領域は、Siを含まない、または、前記第2連続磁性領域におけるSiの濃度は、前記第2磁性領域及び前記第3磁性領域におけるSiの濃度よりも低い、請求項8に記載の磁気記録媒体。
【請求項10】
請求項1に記載の磁気記録媒体と、
磁気ヘッドと、
を備え、
前記第5磁性領域と前記磁気ヘッドとの間に前記第1磁性領域が位置する、磁気記録装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、磁気記録媒体及び磁気記録装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
磁気ヘッドを用いて、HDD(Hard Disk Drive)などの磁気記録媒体に情報が記録される。磁気記録媒体において、記録密度の向上が望まれる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
X. Bai and J. -G. Zhu, "Effective Field Analysis of Segmented Media for Microwave-Assisted Magnetic Recording," in IEEE Magnetics Letters, vol. 8, pp. 1-4, 2017.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態は、記録密度の向上が可能な磁気記録媒体及び磁気記録装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態によれば、磁気記録媒体は、第1磁性領域と、第2磁性領域と、第3磁性領域と、第4磁性領域と、第5磁性領域と、を含む。前記第2磁性領域は、前記第5磁性領域から前記第1磁性領域への第1方向において、前記第5磁性領域と前記第1磁性領域との間にある。前記第3磁性領域は、前記第1方向において、前記第5磁性領域と前記第2磁性領域との間にある。前記第4磁性領域は、前記第1方向において、前記第5磁性領域と前記第3磁性領域との間にある。前記第1磁性領域における第1Co原子濃度に対する前記第1磁性領域における第1Pt原子濃度の第1組成比は、前記第2磁性領域における第2Co原子濃度に対する前記第2磁性領域における第2Pt原子濃度の第2組成比よりも高い。前記第3磁性領域における第3Co原子濃度に対する前記第3磁性領域における第3Pt原子濃度の第3組成比は、前記第2組成比よりも高く、前記第4磁性領域における第4Co原子濃度に対する前記第4磁性領域における第4Pt原子濃度の第4組成比よりも高い。前記第5磁性領域における第5Co原子濃度に対する前記第5磁性領域における第5Pt原子濃度の第5組成比は、前記第4組成比よりも高い。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は、第1実施形態に係る磁気記録媒体を例示する模式的断面図である。
図2(a)~図2(d)は、磁気記録媒体の特性を例示するグラフである。
図3(a)~図3(d)は、磁気記録媒体の特性を例示するグラフである。
図4は、第1実施形態に係る磁気記録媒体を例示する模式的断面図である。
図5は、第1実施形態に係る磁気記録媒体を例示する模式的断面図である。
図6は、第1実施形態に係る磁気記録媒体を例示する模式的断面図である。
図7は、第1実施形態に係る磁気記録媒体を例示する模式的断面図である。
図8は、第1実施形態に係る磁気記録媒体を例示する模式的断面図である。
図9は、第1実施形態に係る磁気記録媒体を例示する模式的断面図である。
図10は、第1実施形態に係る磁気記録媒体を例示する模式的断面図である。
図11は、第2実施形態に係る磁気記録装置を例示する模式的斜視図である。
図12は、第2実施形態に係る磁気記録装置の一部を例示する模式的断面図である。
図13は、実施形態に係る磁気記録装置の一部を例示する模式的斜視図である。
図14は、実施形態に係る磁気記録装置を例示する模式的斜視図である。
図15(a)及び図15(b)は、実施形態に係る磁気記録装置の一部を例示する模式的斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る磁気記録媒体を例示する模式的断面図である。
図1に示すように、実施形態に係る磁気記録媒体80は、磁気ヘッド110と共に用いられる。磁気記録媒体80及び磁気ヘッド110は、磁気記録装置150に含まれる。磁気ヘッド110により、磁気記録媒体80の磁化が制御される。これにより、磁気記録媒体80に情報が記録される。磁気ヘッド110は、記録された情報を再生可能で良い。
【0008】
図1に示すように、磁気記録媒体80は、第1磁性領域11、第2磁性領域12、第3磁性領域13、第4磁性領域14及び第5磁性領域15を含む。第1磁性領域11、第2磁性領域12、第3磁性領域13、第4磁性領域14及び第5磁性領域15は、記録層80Rに含まれる。
【0009】
第2磁性領域12は、第5磁性領域15から第1磁性領域11への第1方向D1において、第5磁性領域15と第1磁性領域11との間にある。第3磁性領域13は、第1方向D1において、第5磁性領域15と第2磁性領域12との間にある。第4磁性領域14は、第1方向D1において、第5磁性領域15と第3磁性領域13との間にある。
【0010】
第1方向D1をZ軸方向とする。Z軸方向に対して垂直な1つの方向をX軸方向とする。Z軸方向及びX軸方向に対して垂直な方向をY軸方向とする。第1磁性領域11、第2磁性領域12、第3磁性領域13、第4磁性領域14及び第5磁性領域15は、X-Y平面に対して実質的に平行である。これらの領域は、層状である。
(【0011】以降は省略されています)

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