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公開番号
2024142964
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-11
出願番号
2023055391
出願日
2023-03-30
発明の名称
漏洩止水装置及び漏洩止水方法
出願人
株式会社東芝
,
東芝エネルギーシステムズ株式会社
代理人
弁理士法人東京国際特許事務所
主分類
B65D
90/00 20060101AFI20241003BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】液体を貯留させたままタンクを補修する漏洩止水技術を提供する。
【解決手段】漏洩止水装置10は、タンク11の内側から漏洩箇所12を塞ぐ位置において止水部材15を挟んでタンク11を磁化させる励磁手段20を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
タンクの内側から漏洩箇所を塞ぐ位置において止水部材を挟んで前記タンクを磁化させる励磁手段を備える漏洩止水装置。
続きを表示(約 800 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の漏洩止水装置において、
前記止水部材を前記励磁手段に機械的に支持させる支持手段を備える漏洩止水装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の漏洩止水装置において、
前記励磁手段を吊り下げて鉛直方向に変位させるクレーンと、
前記クレーンを水平方向に変位させる水平レールと、を備える漏洩止水装置。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の漏洩止水装置において、
前記励磁手段を鉛直方向に変位させる鉛直レールを備える漏洩止水装置。
【請求項5】
請求項1又は請求項2に記載の漏洩止水装置において、
前記漏洩箇所の周縁及び前記止水部材を前記タンクの外側から溶接する溶接手段を備える漏洩止水装置。
【請求項6】
請求項1又は請求項2に記載の漏洩止水装置において、
前記タンクに接する前記止水部材の接触面には、前記漏洩箇所を取り囲むように封止部材が設けられている漏洩止水装置。
【請求項7】
タンクの内側から漏洩箇所を塞ぐ位置において止水部材を励磁手段で挟む工程と、
前記励磁手段を励磁させ前記タンクを磁化させる工程と、
前記漏洩箇所の周縁及び前記止水部材を前記タンクの外側から溶接する工程と、
前記励磁手段を消磁して前記タンクから分離し回収する工程と、を含む漏洩止水方法。
【請求項8】
タンクの内側から漏洩箇所を塞ぐ位置において止水部材を励磁手段で挟む工程と、
前記励磁手段を励磁させ前記タンクを磁化させる工程と、
前記タンクの外側から前記漏洩箇所を塞ぐ位置において補修部材を溶接する工程と、
前記励磁手段を消磁して前記タンクから分離し回収する工程と、を含む漏洩止水方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、液体を貯留したタンクの漏洩止水技術に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
原子炉の過酷事故処理で発生し原子炉施設内に滞留した放射性汚染水は、放射性核種を除去し浄化した後に、鋼製タンクに貯留されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6199703号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この鋼製タンクの経年劣化に伴い、貯留している浄化水が漏洩することを想定し、止水措置が検討されている。一般に、タンクの漏洩が確認された場合、貯留した液体を排出してから、漏洩箇所を止水する補修作業が施される。しかし、貯留した液体を排出したり移し替えたりすることは、タンクの補修作業の効率性を低下させてしまう。
【0005】
本発明の実施形態はこのような事情を考慮してなされたもので、液体を貯留させたままタンクを補修する漏洩止水技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態に係る漏洩止水装置において、タンクの内側から漏洩箇所を塞ぐ位置において止水部材を挟んで前記タンクを磁化させる励磁手段を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明の実施形態により、液体を貯留させたままタンクを補修する漏洩止水技術が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
(A)(B)(C)(D)本発明の実施形態に係る漏洩止水装置、並びに漏洩止水方法の工程の説明図。
(A)(B)第1実施形態に係る漏洩止水装置の縦断面図。
(A)(B)(C)(D)実施形態において止水部材を励磁手段に機械的に支持させる支持手段の機能説明図。
(A)第2実施形態に係る漏洩止水装置の縦断面図、(B)同・水平断面図。
(A)(B)(C)実施形態に係る封止部材の機能説明図。
(A)(B)(C)(D)第3実施形態に係る漏洩止水装置、並びに漏洩止水方法の工程の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。図1(A)(B)(C)(D)のZ-X縦断面図に基づいて、本発明の実施形態に係る漏洩止水装置10、並びに漏洩止水方法の工程を説明する。
【0010】
図1(A)に示すように漏洩止水装置10は、タンク11の内側から漏洩箇所12を塞ぐ位置において止水部材15を挟んで磁性体から成るタンク11を磁化させる励磁手段20を備えている。ここで「挟んで」の態様は、タンク11の内側表面と励磁手段20とが成す間隙に止水部材15が挿入されている状態を指す。またタンク11の内側表面と励磁手段20とが成す間隙の大きさは、励磁手段20が励磁した際、磁力のみで間隔が詰まる程度の大きさである。また励磁前に、この間隔において止水部材15が面接触しているか否かについて、特に限定はない。
(【0011】以降は省略されています)
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