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公開番号2024115216
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-26
出願番号2023020799
出願日2023-02-14
発明の名称送信制御回路
出願人キオクシア株式会社
代理人弁理士法人スズエ国際特許事務所
主分類H04L 47/28 20220101AFI20240819BHJP(電気通信技術)
要約【課題】簡単な回路構成で、各トラフィッククラスが使用可能な帯域幅を制限しながら次の送信対象のトラフィッククラスを選択できる送信制御回路を実現する。
【解決手段】送信制御回路は、複数のトラフィッククラスに1対1の関係でそれぞれ対応付けられた複数のカウンタを含む。送信制御回路は、トラフィッククラス毎に割り当てられた帯域幅に基づいて、トラフィッククラス毎に、0より大きいカウンタ増加値と、0より大きいカウンタ減少値と、を設定する。トラフィッククラス毎に割り当てられた前記帯域幅は、ネットワークの利用可能な帯域幅全体に占める割合によって表される。送信制御回路は、各カウンタを増減させ、フレームの送信を要求しているトラフィッククラスの中からカウンタの値が0であるトラフィッククラスを選択し、選択したトラフィッククラスに属するフレームを、ネットワークを介して前外部装置に送信する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
複数のトラフィッククラスから1つのトラフィッククラスを選択し、選択したトラフィッククラスに属するフレームを、ネットワークを介して外部装置に送信するように構成された送信制御回路であって、
前記複数のトラフィッククラスに1対1の関係でそれぞれ対応付けられた複数のカウンタを具備し、
前記ネットワークの利用可能な帯域幅全体に占める割合によって表される、トラフィッククラス毎に割り当てられた帯域幅に基づいて、前記トラフィッククラス毎に、0より大きいカウンタ増加値と、0より大きいカウンタ減少値と、を設定し、
前記複数のトラフィッククラスから選択された第1のトラフィッククラスに属する1つのフレームが送信されている間は、前記第1のトラフィッククラスに対応する第1のカウンタの値を、クロックサイクル毎に、前記第1のトラフィッククラスに対応する第1のカウンタ増加値だけ増加させ、
前記第1のトラフィッククラスに属するいずれのフレームも送信されていない間、
前記第1のカウンタの値を前記第1のトラフィッククラスに対応する第1のカウンタ減少値だけ減少させたら0未満になる場合は、前記第1のカウンタの値を0とし、
前記第1のカウンタの値を前記第1のカウンタ減少値だけ減少させたら0以上になる場合は、前記第1のカウンタの値を、前記クロックサイクル毎に、前記第1のカウンタ減少値だけ減少させ、
フレームの送信を要求しているトラフィッククラスの中からカウンタの値が0であるトラフィッククラスを選択し、前記選択したトラフィッククラスに属するフレームを、前記ネットワークを介して前記外部装置に送信するように構成されている、
送信制御回路。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
前記ネットワークの利用可能な帯域幅全体を1とし、各トラフィッククラスに割り当てられた前記帯域幅を、0よりも大きく且つ1よりも小さい値であるXとし、前記トラフィッククラス毎に設定される前記カウンタ増加値をS1とし、前記トラフィッククラス毎に設定される前記カウンタ減少値をS2とした場合、
前記送信制御回路は、
前記複数のトラフィッククラスの各々に対応する前記カウンタ増加値S1および前記カウンタ減少値S2を、X=S2/(S1+S2)、を満たすように設定するように構成されている、
請求項1に記載の送信制御回路。
【請求項3】
不揮発性メモリと、
請求項1に記載された送信制御回路を含み、前記ネットワークを介してホストから受信されるライトコマンドおよびリードコマンドに基づいて、前記不揮発性メモリにデータを書き込むライト処理および前記不揮発性メモリからデータを読み出すリード処理を実行するように構成されたコントローラと、を具備し、
前記送信制御回路は、
前記不揮発性メモリから読み出されたリードデータを少なくとも含むストレージI/Oに関する情報を送信するためのフレーム群を、前記複数のトラフィッククラスのうちの一つのトラフィッククラスとして扱い、前記ネットワークを介した通信制御に関する情報を送信するためのフレーム群を、前記複数のトラフィッククラスのうちの別のトラフィッククラスとして扱うように構成されている、
メモリシステム。
【請求項4】
複数のトラフィッククラスから1つのトラフィッククラスを選択し、選択したトラフィッククラスに属するフレームを、ネットワークを介して外部装置に送信するように構成された送信制御回路であって、
前記複数のトラフィッククラスに1対1の関係でそれぞれ対応付けられた複数のカウンタを具備し、
前記ネットワークの利用可能な帯域幅全体に占める割合によって表される、トラフィッククラス毎に割り当てられた帯域幅に基づいて、前記トラフィッククラス毎に、0より大きいカウンタ増加値と、0より大きいカウンタ減少値と、を設定し、
前記複数のトラフィッククラスから選択された第1のトラフィッククラスに属する1つのフレームが送信されている間は、前記第1のトラフィッククラスに対応する第1のカウンタの値を、クロックサイクル毎に、前記第1のトラフィッククラスに対応する第1のカウンタ増加値だけ増加させ、
前記第1のトラフィッククラスに属するいずれのフレームも送信されていない間、
前記第1のカウンタの値を前記第1のトラフィッククラスに対応する第1のカウンタ減少値だけ減少させたら0未満になる場合は、前記第1のカウンタの値を0とし、
前記第1のカウンタの値を前記第1のカウンタ減少値だけ減少させたら0以上になる場合は、前記第1のカウンタの値を、前記クロックサイクル毎に、前記第1のカウンタ減少値だけ減少させ、
フレームの送信を要求しているトラフィッククラスの中からカウンタの値が最小であるトラフィッククラスを選択し、前記選択したトラフィッククラスに属するフレームを、前記ネットワークを介して前記外部装置に送信するように構成されている、
送信制御回路。
【請求項5】
前記送信制御回路は、
フレームの送信を要求している前記トラフィッククラスの中からカウンタの値が最小である前記トラフィッククラスを選択するためのアービトレーション処理を実行する際、
前記複数のトラフィッククラスに対応する前記複数のカウンタの値のうちの最小値を特定し、
前記複数のトラフィッククラスに対応する前記複数のカウンタの値の各々を、前記特定した最小値だけ減少させるようにさらに構成されている、
請求項4に記載の送信制御回路。
【請求項6】
前記送信制御回路は、
前記複数のカウンタのいずれかのカウンタの値があらかじめ設定された上限値に達した場合、前記複数のカウンタの値の各々を、nビットだけ右シフトするようにさらに構成され、
前記nは1以上の整数である、
請求項4に記載の送信制御回路。
【請求項7】
前記ネットワークの利用可能な帯域幅全体を1とし、各トラフィッククラスに割り当てられた前記帯域幅を、0よりも大きく且つ1よりも小さい値であるXとし、前記トラフィッククラス毎に設定される前記カウンタ増加値をS1とし、前記トラフィッククラス毎に設定される前記カウンタ減少値をS2とした場合、
前記送信制御回路は、
前記複数のトラフィッククラスの各々に対応する前記カウンタ増加値S1および前記カウンタ減少値S2を、X=S2/(S1+S2)、を満たすように設定するように構成されている、
請求項4に記載の送信制御回路。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、ネットワークを介して外部装置にフレームを送信する送信制御回路に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、イーサネット(登録商標)の機能を拡張したデータセンターブリッジ(DCB)がIEEE802.1委員会で規格化され、データセンタにおいて利用されている。
【0003】
DCB規格で規定された機能群のうちの1つに、拡張送信選択(Enhanced Transmission Selection:ETS)がある。
【0004】
拡張送信選択(ETS)では、LAN、ストレージI/O、プロセス間通信(IPC)のような複数のトラフィッククラスに帯域幅がそれぞれ割り当てられる。そして、トラフィッククラス毎に割り当てられた帯域幅に基づいて、各トラフィッククラスが使用可能な帯域幅を制限しながら、次の送信対象のトラフィッククラスを選択する、という送信選択制御が実行される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
米国特許第10,218,642号明細書
米国特許出願公開第2020/0412670号明細書
特許第4588558号公報
特開2012-244524号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の一実施形態が解決しようとする課題は、簡単な回路構成で、各トラフィッククラスが使用可能な帯域幅を制限しながら次の送信対象のトラフィッククラスを選択できる送信制御回路を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態によれば、送信制御回路は、複数のトラフィッククラスから1つのトラフィッククラスを選択し、選択したトラフィッククラスに属するフレームを、ネットワークを介して外部装置に送信するように構成されている。前記送信制御回路は、前記複数のトラフィッククラスに1対1の関係でそれぞれ対応付けられた複数のカウンタを具備する。前記送信制御回路は、トラフィッククラス毎に割り当てられた帯域幅に基づいて、前記トラフィッククラス毎に、0より大きいカウンタ増加値と、0より大きいカウンタ減少値と、を設定する。トラフィッククラス毎に割り当てられた前記帯域幅は、前記ネットワークの利用可能な帯域幅全体に占める割合によって表される。前記送信制御回路は、前記複数のトラフィッククラスから選択された第1のトラフィッククラスに属する1つのフレームが送信されている間は、前記第1のトラフィッククラスに対応する第1のカウンタの値を、クロックサイクル毎に、前記第1のトラフィッククラスに対応する第1のカウンタ増加値だけ増加させる。前記送信制御回路は、前記第1のトラフィッククラスに属するいずれのフレームも送信されていない間、前記第1のカウンタの値を前記第1のトラフィッククラスに対応する第1のカウンタ減少値だけ減少させたら0未満になる場合は、前記第1のカウンタの値を0とし、前記第1のカウンタの値を前記第1のカウンタ減少値だけ減少させたら0以上になる場合は、前記第1のカウンタの値を、前記クロックサイクル毎に、前記第1のカウンタ減少値だけ減少させる。前記送信制御回路は、フレームの送信を要求しているトラフィッククラスの中からカウンタの値が0であるトラフィッククラスを選択し、前記選択したトラフィッククラスに属するフレームを、前記ネットワークを介して前記外部装置に送信する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態に係る送信制御回路を含むストレージを含むネットワークストレージシステムの構成例を示すブロック図。
ネットワークストレージシステムのストレージ内に設けられたコントローラの構成例を示すブロック図。
コントローラ内に設けられた第1実施形態に係る送信制御回路の構成例を示す回路図。
第1実施形態に係る送信制御回路の動作を示すタイミングチャート。
トラフィッククラスに対して設定されるカウンタ増加係数とカウンタ減少係数との間の比率と、このトラフィッククラスに対して割り当てられる帯域幅(送信スループット)との関係の例を示す図。
トラフィッククラスに対して設定されるカウンタ増加係数とカウンタ減少係数との間の比率と、このトラフィッククラスに対して割り当てられる帯域幅(送信スループット)との関係の別の例を示す図。
カウンタ増加係数とカウンタ減少係数との間の比率を設定する動作の例を説明するための図。
第2実施形態に係る送信制御回路の構成例を示す回路図。
第2実施形態に係る送信制御回路の動作を示すタイミングチャート。
第2実施形態に係る送信制御回路に含まれるカウンタの値が飽和する様子を示す図。
第3実施形態に係る送信制御回路の構成例を示す回路図。
第3実施形態に係る送信制御回路の動作を示すタイミングチャート。
第4実施形態に係る送信制御回路の構成例を示す回路図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、実施形態を説明する。
【0010】
以下では、各実施形態に係る送信制御回路が、ネットワークインターフェースを備えたストレージに含まれている場合を想定する。
(【0011】以降は省略されています)

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