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公開番号2024124324
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023199384
出願日2023-11-24
発明の名称半導体記憶装置およびその製造方法
出願人キオクシア株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H10B 43/27 20230101AFI20240905BHJP()
要約【課題】チャネル部のキャリア移動度を向上させたメモリセルアレイを備える半導体記憶装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】本実施形態による半導体記憶装置は、チップ状の半導体記憶装置である。積層体は、複数の第1絶縁層と、メモリセルトランジスタのコントロールゲートとして機能する複数の第1導電層、とが第1方向に交互に積層されている。第1柱状体は、積層体内を第1方向に延伸する第1半導体部を含む。絶縁膜は、半導体記憶装置の端部に設けられている。第2柱状体は、絶縁膜内を第1方向に延伸し、第1半導体部より第1方向に短い第2半導体部を含む。第2柱状体の底部における第2半導体部の不純物濃度は、第1柱状体の第1導電層との交差部における第1半導体部の不純物濃度よりも高い。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
半導体記憶装置であって、
複数の第1絶縁層と、メモリセルトランジスタのコントロールゲートとして機能する複数の第1導電層、とが第1方向に交互に積層された積層体と、
前記積層体内を前記第1方向に延伸する第1半導体部を含む第1柱状体と、
前記半導体記憶装置の端部に設けられた絶縁膜と、
前記絶縁膜内を前記第1方向に延伸し、前記第1半導体部より前記第1方向に短い第2半導体部を含む第2柱状体と、を備え、
前記第2柱状体の底部における前記第2半導体部の不純物濃度は、前記第1柱状体の前記第1導電層との交差部における前記第1半導体部の不純物濃度よりも高い、半導体記憶装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第1および第2半導体部には、ポリシリコン膜が用いられ、
前記ポリシリコン膜の結晶の粒径は、80nm以上である、請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項3】
前記第2柱状体の底部における前記第2半導体部の不純物濃度は、前記第2柱状体の前記底部と異なる第1部分における前記第2半導体部の不純物濃度よりも高い、請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項4】
前記第2柱状体の前記第1部分の不純物濃度は、前記第1柱状体の前記交差部における前記第1半導体部の不純物濃度と等しい、請求項3に記載の半導体記憶装置。
【請求項5】
前記第2柱状体の底部における前記第2半導体部の不純物濃度は、1×10
20
cm
-3
以上である、請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項6】
前記第1柱状体の前記第1導電層との交差部における前記第1半導体部の不純物濃度は、5×10
19
cm
-3
以下である、請求項5に記載の半導体記憶装置。
【請求項7】
複数の第1絶縁層と複数の第1導電層とが第1方向に交互に積層された積層体と、
第1半導体部と、前記第1半導体部と前記積層体との間に設けられた第2絶縁体部と、を含む柱状体とを備え、
前記複数の第1導電層と前記第1半導体部との交差部分は、トランジスタとして機能し、
前記第1半導体部の第1導電型不純物濃度は、前記交差部分において、1×10
20
cm
-3
以上である、半導体記憶装置。
【請求項8】
前記第1半導体部のキャリア濃度は、不純物濃度よりも低い、請求項7に記載の半導体記憶装置。
【請求項9】
前記第1半導体部は、n型不純物を含み、
前記第1半導体部の可動電子の濃度は、n型不純物濃度よりも低い、請求項7に記載の半導体記憶装置。
【請求項10】
複数の第1絶縁層とメモリセルトランジスタのコントロールゲートとして機能する複数の第1導電層とが第1方向に交互に積層された積層体と、
前記積層体内を前記第1方向に延伸する第1半導体部を含む第1柱状体とを備え、
前記第1柱状体の底部における前記第1半導体部の不純物濃度は、前記第1柱状体の前記第1導電層との交差部における前記第1半導体部の不純物濃度よりも高い、半導体記憶装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本実施形態は、半導体記憶装置およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
NAND型フラッシュメモリ等の半導体記憶装置は、メモリセルを3次元的に配列した立体型メモリセルアレイを備える場合がある。このような立体型メモリセルアレイのセル電流を増大させるために、メモリセルのチャネル部のキャリア移動度を改善することが求められている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
Yasuo Wada and Shigeru Nishimatsu 1978 J. Electrochem. Soc. 125 1499
Hydrogen in crystalline semiconductors: A review of experimental results Physica B: Condensed Matter Volume 170, Issues 1-4, April 1991, PP. 3-20
Microscopic structure of hydrogen-shallow-donor complexes in crystalline silicon Physical review B vol.41 Number 6 p.3882 (1990)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
チャネル部のキャリア移動度を向上させたメモリセルアレイを備える半導体記憶装置およびその製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本実施形態による半導体記憶装置は、チップ状の半導体記憶装置である。積層体は、複数の第1絶縁層と、メモリセルトランジスタのコントロールゲートとして機能する複数の第1導電層、とが第1方向に交互に積層されている。第1柱状体は、積層体内を第1方向に延伸する第1半導体部を含む。絶縁膜は、半導体記憶装置の端部に設けられている。第2柱状体は、絶縁膜内を第1方向に延伸し、第1半導体部より第1方向に短い第2半導体部を含む。第2柱状体の底部における第2半導体部の不純物濃度は、第1柱状体の第1導電層との交差部における第1半導体部の不純物濃度よりも高い。
【図面の簡単な説明】
【0006】
第1実施形態に係る半導体装置の構成例を示す断面図。
積層体の構成例を示す平面図。
3次元構造のメモリセルを例示する断面図。
3次元構造のメモリセルを例示する断面図。
第1実施形態による半導体記憶装置のアレイチップの構成例を示す概略平面図。
ダミー柱状部の構成例を示す断面図。
1つのダミー柱状部の構成例を示す断面図。
第1実施形態による柱状部およびダミー柱状部の半導体ボディおよびその周辺を示す断面図。
第1実施形態による半導体記憶装置の製造方法の一例を示す断面図。
図9に続く、半導体記憶装置の製造方法の一例を示す断面図。
図9に続く、半導体記憶装置の製造方法の一例を示す断面図。
図10Aに続く、半導体記憶装置の製造方法の一例を示す断面図。
図10Bに続く、半導体記憶装置の製造方法の一例を示す断面図。
図11Aに続く、半導体記憶装置の製造方法の一例を示す断面図。
図12に続く、半導体記憶装置の製造方法の一例を示す断面図。
図12に続く、半導体記憶装置の製造方法の一例を示す断面図。
図13Aの破線枠Bの部分の断面図。
図14に続く、半導体記憶装置の製造方法の一例を示す断面図。
図15に続く、半導体記憶装置の製造方法の一例を示す断面図。
図16に続く、半導体記憶装置の製造方法の一例を示す断面図。
図16に続く、半導体記憶装置の製造方法の一例を示す断面図。
第1実施形態の変形例1に係る半導体記憶装置の製造方法の一例を示す断面図。
図18に続く、半導体記憶装置の製造方法の一例を示す断面図。
第1実施形態の変形例2に係る半導体記憶装置の構成例を示す断面図。
第1実施形態の変形例2に係る半導体記憶装置の構成例を示す断面図。
第2実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の一例を示す断面図。
図22に続く、半導体記憶装置の製造方法の一例を示す断面図。
水素化処理を示す概念図。
水素化処理を示す概念図。
水素化の温度と可動電子の濃度との関係を示すグラフ。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。図面は模式的または概念的なものである。明細書と図面において、同一の要素には同一の符号を付す。
【0008】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る半導体記憶装置1の構成例を示す断面図である。以下、積層体20の積層方向をZ方向とする。Z方向と交差、例えば、直交する1つの方向をY方向とする。Z方向およびY方向のそれぞれと交差、例えば、直交する1つの方向をX方向とする。なお、本明細書において、X方向は第3方向の例であり、Y方向は第2方向の例であり、Z方向は第1方向の例である。
【0009】
半導体記憶装置1は、メモリセルアレイを有するアレイチップ2と、CMOS回路を有するCMOSチップ3とを備えている。アレイチップ2とCMOSチップ3とは、貼合面B1において貼合されており、貼合面において接合された配線を介して互いに電気的に接続されている。図1では、CMOSチップ3上にアレイチップ2が搭載された状態を示している。半導体記憶装置1は、ウェハ状態のアレイチップ2とウェハ状態のCMOSチップ3とを貼合させて、チップ状にダイシングされている。
【0010】
CMOSチップ3は、基板30と、トランジスタ31と、ビア32と、配線33および34と、層間絶縁膜35とを備える。
(【0011】以降は省略されています)

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