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公開番号2024123810
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023031518
出願日2023-03-02
発明の名称遮光シート及び、遮光層を有するディスプレイ
出願人artience株式会社
代理人
主分類H10K 50/84 20230101AFI20240905BHJP()
要約【課題】
複数の発光素子を光源とするディスプレイに適用した場合においても遮光性に優れ、LED素子を光源とするディスプレイに適用した場合においても埋め込み性に優れる遮光シートを提供することを課題とする。
【解決手段】
少なくとも樹脂(A)と黒色着色剤(B)を含有する遮光層からなり、前記遮光層のガラス転移温度(Tg)が-20℃以上50℃以下であり、厚さが1μm以上100μm以下であり、複数の発光素子を光源とするディスプレイに用いられる遮光シート。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の発光素子を光源とするディスプレイに用いられる遮光シートであって、
前記遮光シートは樹脂(A)と、黒色着色剤(B)とを含有する遮光層からなり、
前記遮光層のガラス転移温度(Tg)が-20℃以上50℃以下であり、
前記遮光層の厚さが1μm以上100μm以下である遮光シート。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記樹脂(A)は、のガラス転移温度(Tg)が21℃以上100℃以下であり、
重量平均分子量が1万~100万である請求項1に記載の遮光シート。
【請求項3】
前記遮光層が無機フィラーを含有する請求項1または2に記載の遮光シート。
【請求項4】
前記樹脂(A)がアクリル樹脂またはウレタン樹脂を含有する請求項1または2に記載の遮光シート。
【請求項5】
前記黒色着色剤(B)がカーボンブラックを含有し、
前記カーボンブラックの含有率が前記遮光層の全質量に対して5質量%以上45質量%以下である請求項1または2に記載の遮光シート。
【請求項6】
請求項1または2に記載の遮光シートを有するディスプレイ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、遮光シートに関するものであり、詳しくは例えば電子機器やディスプレイをはじめとする様々な製品に使用される複数の発光素子の光拡散防止性能に優れる遮光層を形成するための遮光シート、並びに前記遮光層が搭載されたディスプレイに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、ディスプレイは、さらなる高性能化を目指して、様々な発光素子を用いる開発が盛んに行われている。特に、マイクロLEDディスプレイは、液晶、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ等に代わる新たなディスプレイとして盛んに研究開発が行われており、サイネージやテレビなどの大型ディスプレイ用途からタブレット、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、ウェアラブル機器等の小型サイズまで幅広く応用が期待されている。マイクロLEDディスプレイは、輝度とコントラストが高く、隣接画素間における光の混色を抑制するため、特許文献1に記載されるように遮光性を有する隔壁が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-205417号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、隣接画素間に特定の形状、光学濃度の遮光部を樹脂と黒色顔料から形成する旨が記載されている。
しかし、近年小型化が進んでいるLED素子においては、LED素子間の間隔もより狭くなり特許文献1に記載される遮光部では遮光性が不足している。さらに、遮光部に含まれる樹脂や黒色顔料は、経時凝集による表面形状変化や端部の浮きなどの問題を引き起こすという問題が発生している。
また、製造工程の簡易化の観点から、マイクロサイズのLED素子と遮光シートを積層しプレスすることで密着させて隔壁を形成する方法が注目されており、マイクロサイズのLED素子に追従して空域を埋められる柔軟性に優れた遮光シートは、実用性が高く、ディスプレイ市場で求められている(以下、埋め込み性)。
【0005】
本開示は上記問題点に鑑みてなされたものであり、LED素子のみならず有機EL等様々な複数の発光素子を光源とするディスプレイに適用した場合においても遮光性や経時凝集性や端部の反りに優れ、LED素子を光源とするディスプレイに適用した場合においても埋め込み性に優れる遮光シートおよび遮光層を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らが鋭意検討した結果、以下に示す遮光シートにより上記課題を解決できることを見出し、下記[1]~[6]の本発明を完成するに至った。
【0007】
[1]:複数の発光素子を光源とするディスプレイに用いられる遮光シートであって、
前記遮光シートは樹脂(A)と、黒色着色剤(B)とを含有する遮光層からなり、
前記遮光層のガラス転移温度(Tg)が-20℃以上50℃以下であり、
前記遮光層の厚さが1μm以上100μm以下である遮光シート。
【0008】
[2]:前記樹脂(A)は、ガラス転移温度(Tg)が21℃以上100℃以下であり、
重量平均分子量が1万~100万である[1]に記載の遮光シート。
【0009】
[3]:前記遮光層が無機フィラーを含有する[1]または[2]に記載の遮光シート。
【0010】
[4]:前記樹脂(A)がアクリル樹脂またはウレタン樹脂を含有する[1]または[2]に記載の遮光シート。
(【0011】以降は省略されています)

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