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公開番号2024114523
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-23
出願番号2023020341
出願日2023-02-13
発明の名称磁気メモリ
出願人キオクシア株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H10B 61/00 20230101AFI20240816BHJP()
要約【課題】磁気抵抗素子が磁性部材から大きな磁界を受け、隣接セル間干渉を抑制できる磁気メモリの提供。
【解決手段】磁気メモリは、第1方向に第1および第2端部を有し筒形状の第1磁性部材を備える。磁気抵抗素子は、磁化可変層と、磁化固定層と、磁化可変層と磁化固定層との間の非磁性層とを含む。磁気抵抗素子は、第1方向から見た平面視において第1磁性部材の第1端部側の外縁の一部に重複する。第1方向から見た平面視において、磁化可変層の磁化方向は、磁化固定層の磁化方向に対して0度より大きく、かつ、180度よりも小さな角度で交差する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
第1方向に沿って延び第1端部および第2端部を有し、筒形状の複数の第1磁性部材と、
磁化方向が可変な磁化可変層と、磁化方向が固定された磁化固定層と、前記磁化可変層と前記磁化固定層との間に設けられた非磁性層とを含む磁気抵抗素子であって、前記第1方向から見た平面視において前記第1磁性部材の前記第1端部側の外縁の一部に重複するように配置された磁気抵抗素子とを備え、
前記第1方向から見た平面視において、前記磁化可変層の磁化方向は、前記磁化固定層の磁化方向に対して0度より大きく、かつ、180度よりも小さな角度で交差する、磁気メモリ。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記第1磁性部材の前記第2端部側に設けられかつ前記第1磁性部材から離間して配置され、前記第1方向に交差する第2方向に沿って延び前記第1方向および前記第2方向に交差する第3方向に隣り合って配置された第1配線および第2配線であって、前記第1方向から見た平面視において、前記第1配線と前記第2配線との間に少なくとも1つの前記第1磁性部材が位置する第1配線および第2配線と、
前記第1および第2配線の周囲に設けられた第2磁性部材と、をさらに備える、請求項1に記載の磁気メモリ。
【請求項3】
前記第1方向から見た平面視において、前記磁化固定層の磁化方向は、前記第1磁性部材の前記外縁のうち前記磁気抵抗素子が重複する第1外縁部分の法線方向、あるいは、前記第1外縁部分における前記第1磁性部材の径方向である、請求項1または請求項2に記載の磁気メモリ。
【請求項4】
前記第1方向から見た平面視において、前記磁化可変層の磁化方向は、前記第1磁性部材の前記第1端部の磁界方向に応じて、前記第1外縁部分の接線方向から傾斜する、請求項3に記載の磁気メモリ。
【請求項5】
前記第1磁性部材の前記第1端部の径をr
MML
とすると、前記第1方向から見た平面視において、前記磁気抵抗素子の重心は、前記第1外縁部分から該第1外縁部分の法線方向、あるいは、前記第1磁性部材の径方向に、±r
MML
/5の範囲内に配置される、請求項1または請求項2に記載の磁気メモリ。
【請求項6】
前記第1方向から見た平面視において、前記磁気抵抗素子の長手方向は、前記磁化固定層の磁化方向とは異なる、請求項1または請求項2に記載の磁気メモリ。
【請求項7】
前記第1方向から見た平面視において、前記磁気抵抗素子の長手方向は、前記第1外縁部分の接線方向である、請求項3に記載の磁気メモリ。
【請求項8】
前記第1磁性部材の前記第1端部は、前記第1磁性部材の延伸方向に対して該第1磁性部材の内側へ向かって傾斜している、請求項1または請求項2に記載の磁気メモリ。
【請求項9】
前記第1磁性部材の前記第1端部の厚みは、該第1磁性部材の前記第2端部の厚みよりも厚い、請求項8に記載の磁気メモリ。
【請求項10】
第1方向に沿って延び第1端部および第2端部を有し、筒状の複数の第1磁性部材と、
磁化方向が可変な磁化可変層と、磁化方向が固定された磁化固定層と、前記磁化可変層と前記磁化固定層との間に設けられた非磁性層とを含む磁気抵抗素子であって、前記第1方向から見た平面視において前記第1磁性部材の前記第1端部側の外縁の一部に重複するように配置された磁気抵抗素子とを備え、
前記第1方向から見た平面視において、前記磁気抵抗素子の長手方向は、前記磁化固定層の磁化方向とは異なる、磁気メモリ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本実施形態は、磁気メモリに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
磁性部材に電流を流すことにより磁性部材の磁壁を移動(シフト)させる磁気メモリが知られている。磁性部材からデータを読み出す際には、磁性部材の端部に設けられた磁気抵抗素子が磁性部材の磁化方向を検知して抵抗状態を変化させ、磁気抵抗素子の抵抗値を検出することによってデータが読み出される。従って、磁気抵抗素子が受ける磁性部材からの磁界は大きい方が好ましい。しかし、磁性部材の磁場を大きくすると、近傍に位置する磁性部材からの磁界の影響によって読出しエラーが生じるおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-009806号公報
特開2019-003989号公報
特開2022-045204号公報
特開2022-138916号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
磁気抵抗素子が磁性部材から効率よく磁界を受けることができる磁気メモリを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本実施形態による磁気メモリは、第1方向に沿って延び第1端部および第2端部を有し、筒形状の複数の第1磁性部材を備える。磁気抵抗素子は、磁化方向が可変な磁化可変層と、磁化方向が固定された磁化固定層と、磁化可変層と磁化固定層との間に設けられた非磁性層とを含む。磁気抵抗素子は、第1方向から見た平面視において第1磁性部材の第1端部側の外縁の一部に重複するように配置されている。第1方向から見た平面視において、磁化可変層の磁化方向は、磁化固定層の磁化方向に対して0度より大きく、かつ、180度よりも小さな角度で交差する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
第1実施形態による磁気メモリの平面図。
図1に示す切断線A-Aで切断した断面図。
磁性部材の構成例を示す断面図。
ヨーク、フィールドラインおよび磁性部材の構成例を示す断面図。
ヨーク、フィールドラインおよび磁性部材の他の構成例を示す断面図。
第1実施形態に係るMTJ素子の構成例を示す断面図。
第1実施形態に係るMTJ素子および磁性部材の配置例を示す図。
第1実施形態に係るMTJ素子および磁性部材の配置例を示す斜視図。
磁性部材の第1端部からの漏洩磁界を示すグラフ。
漏洩磁界とMTJ素子の抵抗値との関係を示すグラフ。
比較例のMTJ素子および磁性部材の配置例を示す図。
図11の比較例における漏洩磁界とMTJ素子の抵抗値との関係を示すグラフ。
第1実施形態によるMTJ素子側から見たメモリセルアレイの構成例を示す斜視図。
MTJ素子側から見たメモリセルアレイの構成例を示す平面図。
第2実施形態による磁気メモリの磁性部材MLの構成例を示す斜視図。
第2実施形態による磁気メモリの磁性部材MLの構成例を示す断面図。
漏洩磁界の成分と磁性部材の中心軸からの距離を示すグラフ。
比較例による磁気メモリの磁性部材の構成を示す斜視図。
図18に示す比較例の磁性部材の第1端部から生じる漏洩磁界の磁力線を示す図。
図16に示す第2実施形態による磁性部材の第1端部から生じる漏洩磁界の磁力線を示す概念図。
第3実施形態による磁気メモリの磁性部材の構成例を示す断面図。
漏洩磁界のx-y面内の成分と磁性部材の中心軸からの距離を示すグラフ。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。図面は模式的または概念的なものである。明細書と図面において、同一の要素には同一の符号を付す。
【0008】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態による磁気メモリの平面図である。図2は、図1に示す切断線A-Aで切断した断面図である。この実施形態の磁気メモリは、m、nを自然数とするとき、m行n列に配置されたメモリ部10
ij
(i=1~m、j=1~n)を備えている。なお、図1では、3行5列に配列されたメモリ部10
11
~10
35
を示している。
【0009】
第i行のメモリ部10
i1
~10
in
は、x方向に延びているビット線BL

に沿って配置され、一端がビット線BL

に電気的に接続される。本明細書では、「AとBが電気的に接続される」とは、AとBが直接接続されてもよいし、導電体を介して間接的に接続されてもよいことを意味する。第i行において、奇数列のメモリ部10
i1
,10
i3
,・・・と、偶数列のメモリ部10
i2
,10
i4
,・・・は、紙面上で上下方向(y方向)にずれて配置される。例えば、偶数列のメモリ部10
i2
は、メモリ部10
i1
とメモリ部10
i3
との間でかつ紙面上で下側にずれて配置される。このような配置を用いたことにより、複数のメモリ部を稠密に配置することができ、集積化を行うことができる。
【0010】
第j列に配置されたメモリ部10
1j
、・・・10
mj
のそれぞれに対して、2つのフィールドラインFL

,FL
j+1
が設けられている。フィールドラインFL
j+1
(j=1,・・・,n-1)は、第j列のメモリ部10
ij
と第j+1列のメモリ部10
ij+1
との間の領域の上方に配置される。またフィールドラインFL
j+1
は、第j列のメモリ部10
ij
のそれぞれの一部に重なるとともに第j+1列のメモリ部10
ij+1
のそれぞれの一部に重なるように配置しても良い。
(【0011】以降は省略されています)

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