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公開番号2024112176
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-20
出願番号2023017068
出願日2023-02-07
発明の名称微粉除去装置、乾燥機、および輸送機
出願人株式会社カワタ
代理人個人
主分類B07B 7/06 20060101AFI20240813BHJP(固体相互の分離;仕分け)
要約【課題】微粉除去装置におけるフィルタの上端部付近に隙間や段差が生じない構造を実現できる技術を提供する。
【解決手段】この微粉除去装置は、輸送用空気の流れに乗って輸送される粉粒体と、輸送用空気と、に混在する微粉を除去する。微粉除去装置は、筒状の内筒31と、内筒31の径方向外側に配置される筒状の外筒35と、外筒35の上端部を覆う上蓋33と、輸送用空気および粉粒体を上蓋33の内部空間へ供給する材料流入管と、を有する。内筒31は、逆円錐台筒状であり、粉粒体と微粉とを篩い分けるフィルタ孔310を複数有する。外筒35は、内筒31の径方向内側に混入した微粉とともにフィルタ孔310を通過する輸送用空気を、外筒35の外側に排出する。内筒31の上端部の内壁312は、上蓋33の内壁と連続的に形成されている。
【選択図】図6


特許請求の範囲【請求項1】
輸送用空気の流れに乗って輸送される粉粒体と、前記輸送用空気と、に混在する微粉を除去する微粉除去装置であって、
上下方向に筒状に延びる、内筒と、
前記内筒の径方向外側を上下方向に筒状に延びる、外筒と、
前記外筒の上端部を覆う有蓋筒状の上蓋と、
前記輸送用空気および前記粉粒体を前記上蓋の内部空間へ供給する、材料流入管と、
を有し、
前記上蓋は、前記材料流入管が挿通される、材料流入口を有し、
前記内筒は、下方へ向かうにつれて縮径する逆円錐台筒状であり、かつ、前記粉粒体と前記微粉とを篩い分けるフィルタ孔を複数有し、
前記外筒は、前記内筒の径方向内側に混入した前記微粉とともに前記フィルタ孔を通過する前記輸送用空気を、前記外筒の外側に排出可能な、微粉排出口を有し、
前記内筒の上端部の内壁は、前記上蓋の内壁と連続的に形成されている、微粉除去装置。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
請求項1に記載の微粉除去装置であって、
前記内筒の上端部と前記上蓋とが、溶接により固定されている、微粉除去装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の微粉除去装置であって、
前記内筒の上端部の内壁と前記上蓋の内壁との間は部分的に接合されており、残る隙間は、前記粉粒体よりも小さい、微粉除去装置。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載の微粉除去装置を通過した前記粉粒体を乾燥させるための乾燥機であって、
前記内筒の下方の開口から落下した前記粉粒体を貯留する貯留槽と、
前記貯留槽に設けられた排気口と、
前記貯留槽内へ気体を導入する給気口と、
前記排気口から前記給気口までを繋ぐ循環管路と、
前記循環管路内の第1接続位置に接続され、前記排気口から前記給気口へ向かう気流を発生させる乾燥気流発生手段と、
前記循環管路における前記第1接続位置よりも下流側に介挿され、前記循環管路内の気体を加熱する加熱部と、
を有する、乾燥機。
【請求項5】
輸送元から輸送配管を介して請求項1または請求項2に記載の微粉除去装置へ前記粉粒体を輸送する輸送機であって、
前記粉粒体と前記微粉とが堆積した前記輸送元と、
前記輸送元と前記材料流入管とを繋ぐ、前記輸送配管と、
前記輸送配管内に、前記輸送元から前記内筒の径方向内側へ向かう前記輸送用空気の流れを発生させる輸送気流発生手段と、
を有する、輸送機。
【請求項6】
請求項5に記載の輸送機であって、
前記輸送気流発生手段は、前記内筒と前記外筒との間の環状空間から空気を吸引することによって、前記輸送配管内に、前記輸送元から前記内筒の径方向内側へ向かう前記輸送用空気の流れを発生させる、輸送機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、輸送用空気の流れに乗って輸送される粉粒体と、当該輸送用空気と、に混在する微粉を除去する微粉除去装置に関する。また、当該微粉除去装置を通過した粉粒体を乾燥させるための乾燥機、および輸送元から輸送配管を介して当該微粉除去装置へ粉粒体を輸送する輸送機に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、粉体または粒体からなる材料(以下「粉粒体」と称する)を、輸送用空気の流れに乗せて輸送した後、筒状のフィルタの内壁に沿うように螺旋状に旋回させることによって、粉粒体および輸送用空気に混在する微粉を除去する装置が知られている。従来の微粉除去装置については、例えば、特許文献1および特許文献2に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5695874号公報
特許第4344730号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の微粉除去装置は、内筒(10)、内筒(10)の外側に同軸に配置される外筒(20)、および上蓋(50)等から構成されている(段落0013,図1)。内筒(10)は、フィルタ(30)と、フィルタ(30)の上部開口径と略同径な円筒形の上筒部(12)とを有する(段落0016)。フィルタ(30)は、内筒(10)内に流入する混合気(3)中のプラスチック樹脂のペレット(2)(粉粒体)から、微粉(4)を内筒(10)の側壁の外側に分離するためのもので、内筒(10)の中心軸(11)を軸とする逆円錐台形に形成される。また、フィルタ(30)の側壁の略全体に、混合気(3)中の空気(1)と微粉(4)のみを通過させる(ペレット(2)は通過させない)多数のフィルタ孔(31)が千鳥状に形成されている(段落0014)。上筒部(12)の下端部は、フィルタ(30)の上端部の径方向内側に突出している(図5)。
【0005】
特許文献2の微粉除去手段(1)は、縦型円筒体(6)、および樹脂ペレット(P)がその空気搬送時の慣性力に伴う遠心力により内周に沿って螺旋状に旋回する逆円錐状の分離スクリーン(9)等を備えている(段落0014,図4)。縦型円筒体(6)は、旋回室(7)を構成する上部ケース(14)と、回収室(8)を構成する下部ケース(15)とを備え、その上部ケース(14)と下部ケース(15)とがフランジ(14a,15a)で上下方向に着脱自在に結合されている(段落0015)。分離スクリーン(9)は、所定の網目を有する網体により逆円錐状に構成されており、その上端外周のリング状の取り付け部(9a)が、上部ケース(14)のフランジ(14a)と下部ケース(15)のフランジ(15a)との間に着脱自在に介在する(段落0016)。
【0006】
しかしながら、特許文献1の微粉除去装置における上筒部(12)の下端部とフィルタ(30)の上端部との間や、特許文献2の微粉除去手段(1)における分離スクリーン(9)の取り付け部(9a)とフランジ(14a,15a)との間には、隙間や段差が生じている。このため、これらの隙間や段差に、微粉が付着して残留することがある。この場合、付着していた微粉が、予期しないタイミングで落下すると、既に微粉が除去されて回収されていた粉粒体に紛れ込む虞がある。また、回収すべき粉粒体が、隙間を介して外側へ排出されてしまう虞がある。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、微粉除去装置におけるフィルタの上端部付近に隙間や段差が生じない構造の装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、輸送用空気の流れに乗って輸送される粉粒体と、前記輸送用空気と、に混在する微粉を除去する微粉除去装置であって、内筒と、外筒と、上蓋と、材料流入管と、を有する。前記内筒は、上下方向に筒状に延びる。前記外筒は、前記内筒の径方向外側を上下方向に筒状に延びる。前記上蓋は、前記外筒の上端部を覆う有蓋筒状である。前記材料流入管は、前記輸送用空気および前記粉粒体を前記上蓋の内部空間へ供給する。前記上蓋は、前記材料流入管が挿通される、材料流入口を有する。前記内筒は、下方へ向かうにつれて縮径する逆円錐台筒状であり、かつ、前記粉粒体と前記微粉とを篩い分けるフィルタ孔を複数有する。前記外筒は、前記内筒の径方向内側に混入した前記微粉とともに前記フィルタ孔を通過する前記輸送用空気を、前記外筒の外側に排出可能な、微粉排出口を有する。前記内筒の上端部の内壁は、前記上蓋の内壁と連続的に形成されている。
【0009】
本願の第2発明は、第1発明の微粉除去装置であって、前記内筒の上端部と前記上蓋とが、溶接により固定されている。
【0010】
本願の第3発明は、第1発明または第2発明の微粉除去装置であって、前記内筒の上端部の内壁と前記上蓋の内壁との間は部分的に接合されており、残る隙間は、前記粉粒体よりも小さい。
(【0011】以降は省略されています)

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