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公開番号2024111779
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-19
出願番号2023026683
出願日2023-02-06
発明の名称往復葉書及びその製造方法
出願人ケイディケイ株式会社
代理人
主分類B42D 15/02 20060101AFI20240809BHJP(製本;アルバム;ファイル;特殊印刷物)
要約【課題】安価で場所を取らない小型の印刷機或いはプリンターでも対応が可能で、汎用性に富み極めて大量の情報を伝達することが可能な往復葉書とその製造方法を提供する。
【解決手段】折り線を介して横方向に連接された2葉片から成る3組の単位シートを縦方向に連接した往復葉書シートを縦横に折り畳み、任意の対向面を剥離不能或いは剥離可能に接着した往復葉書であって、上から第一葉片、第三葉片、第五葉片、第六葉片、第四葉片及び第二葉片の順に重ね合わされ、第一葉片と第三葉片及び第三葉片と第五葉片の対向面間が疑似接着媒体により剥離可能に接着され、第六葉片と第四葉片及び第四葉片と第二葉片の対向面間が完全接着媒体により剥離不能に接着され、第一葉片、第三葉片及び第五葉片の3葉片が往復葉書の往信片となり、第六葉片、第四葉片及び第二葉片の3葉片が往復葉書の返信片を形成したことを特徴とした往復葉書。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
折り線を介して横方向に連接された2葉片から成る3組の単位シートを縦方向に連接した往復葉書シートを縦横に折り畳み、任意の対向面を剥離不能或いは剥離可能に接着した往復葉書であって、上から第一葉片、第三葉片、第五葉片、第六葉片、第四葉片及び第二葉片の順に重ね合わされ、第一葉片と第三葉片及び第三葉片と第五葉片の対向面間が疑似接着媒体により剥離可能に接着され、第六葉片と第四葉片及び第四葉片と第二葉片の対向面間が完全接着媒体により剥離不能に接着され、前記剥離可能に接着されて重ね合わされた第一葉片、第三葉片及び第五葉片の3葉片が往復葉書の往信片となり、前記剥離不能に接着されて重ね合わされた第六葉片、第四葉片及び第二葉片の3葉片が往復葉書の返信片を形成したことを特徴とした往復葉書。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
折り線を介して横方向に連接された2葉片から成る3組の単位シートを縦方向に連接した往復葉書シートを縦横に折り畳み、任意の対向面を剥離不能或いは剥離可能に接着した往復葉書であって、上から第一葉片、第三葉片、第五葉片、第六葉片、第四葉片及び第二葉片の順に重ね合わされ、第一葉片と第三葉片及び第三葉片と第五葉片の対向面間が疑似接着媒体により剥離可能に接着され、第六葉片と第四葉片及び第四葉片と第二葉片の対向面間が完全接着媒体により剥離不能に接着され、前記剥離可能に接着されて重ね合わされた第一葉片、第三葉片及び第五葉片の3葉片が往復葉書の往信片となり、前記剥離不能に接着されて重ね合わされた第六葉片、第四葉片及び第二葉片の3葉片が往復葉書の返信片を形成した往復葉書の製造方法であって、
折り線を介して横方向に連接した第一葉片及び第二葉片から成る第一の単位シートと、第三葉片及び第四葉片から成る第二の単位シート及び第五葉片及び第六葉片から成る第三の単位シートが、第一、第二及び第三の単位シートの順に横方向の折り線を介して縦方向に連接した往復葉書シートを繰り出すシートの繰り出し工程と、
繰り出された往復葉書シートの疑似接着予定面及び完全接着予定面に疑似接着媒体及び完全接着媒体を形成する接着媒体の形成工程と、
接着媒体が形成された往復葉書シートの第一の単位シート裏面と第二の単位シートの裏面同士及び第二の単位シート表面と第三の単位シートの表面同士が対向するように断面Z字状に折り畳む第一の折り畳み工程と、
前記断面Z字状に折り畳まれた往復葉書シートの第五葉片と第六葉片の裏面同士が対向するように二つ折り折り畳む第二の折り畳み工程と、
前記二つ折りに折り畳まれた往復葉書シートに加圧或いは加熱加圧処理を施し、任意の対向面間の接着媒体同士を剥離不能或いは剥離可能に接着して往信片と返信片をそれぞれ一体化する接着工程と、
からなることを特徴とした往復葉書の製造方法。
【請求項3】
折り線を介して横方向に連接された2葉片から成ると3組の単位シートを縦方向に連接した往復葉書シートを縦横に折り畳み、任意の対向面を剥離不能或いは剥離可能に接着した往復葉書であって、上から第一葉片、第三葉片、第五葉片、第六葉片、第四葉片及び第二葉片の順に重ね合わされ、第一葉片と第三葉片及び第三葉片と第五葉片の対向面間が疑似接着媒体により剥離可能に接着され、第六葉片と第四葉片及び第四葉片と第二葉片の対向面間が完全接着媒体により剥離不能に接着され、前記剥離可能に接着されて重ね合わされた第一葉片、第三葉片及び第五葉片の3葉片が往復葉書の往信片となり、前記剥離不能に接着されて重ね合わされた第六葉片、第四葉片及び第二葉片の3葉片が往復葉書の返信片を形成した往復葉書の製造方法であって、
折り線を介して横方向に連接した第一葉片及び第二葉片から成る第一の単位シートと、第三葉片及び第四葉片から成る第二の単位シート及び第五葉片及び第六葉片から成る第三の単位シートが、第一、第二及び第三の単位シートの順に横方向の折り線を介して縦方向に連接した往復葉書シートを繰り出すシートの繰り出し工程と、
繰り出された往復葉書シートの疑似接着予定面及び完全接着予定面に疑似接着媒体及び完全接着媒体を形成する接着媒体の形成工程と、
接着媒体が形成された往復葉書シートの第一の単位シート裏面と第二の単位シートの裏面同士及び第二の単位シート表面と第三の単位シートの表面同士が対向するように断面Z字状に折り畳む第一の折り畳み工程と、
前記断面Z字状に折り畳まれた往復葉書シートに加圧或いは加熱加圧処理を施し、任意の対向面間の接着媒体同士を剥離不能或いは剥離可能に接着して往信片と返信片をそれぞれ一体化する接着工程と、
前記断面Z字状で接着一体化された往復葉書シートの第五葉片と第六葉片の裏面同士が対向するように二つ折り折り畳み往復葉書の折り畳み形態とする第二の折り畳み工程と、からなることを特徴とした往復葉書の製造方法。
【請求項4】
請求項2又は3において、完成した往復葉書の折り畳みにより袋状態となっている天地側の縁辺を切除する切除工程が何れかの工程間或いは最終工程に付加されていることを特徴とした往復葉書の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は往復葉書に関する。詳しくは複数の葉片の折り畳みにより剥離可能に重ね合わされ一体化された往信片と、同じく複数の葉片の折り畳みにより剥離不能に重ね合わされ一体化された返信片が連接された往復葉書とその製造方法に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
現在複数の葉片を折り畳み剥離可能に一体化した葉書が多用されている。このものは内国郵便約款に記載される寸法、重量等の制限範囲内で最大限の情報を安価に郵送する極めて有用な手段として利用されている。その中でも最大の情報記載が見込める往復葉書に多くの形態が考えられており、例えば特開2000-198286号公報に開示される重ね合わせ往復葉書用シートにより製造される往復葉書がある。
【先行特許文献】
【】
【特許文献】
【0003】
特開2000-198286号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記引用文献の発明の往復葉書用シートは、折り線を介して横方向に6枚の葉片が連接されたシートであり、前記シートの中央の折り線から二つ折りに折り畳み、前記中央の折り線側から対向して連接する2葉片の対向面同士を剥離不能に接着し、前記中央の折り線と逆側の解放側の対向する2葉片をそれぞれ逆側へ反転して折り畳み、対接する葉片と剥離可能に接着したもので、前記中央の折り線側の対向する剥離不能の2葉片を返信片と成し、残りの剥離不能の2葉片と剥離可能な2葉片から成る合計4葉片を往信片とした往復葉書を製造することができる。既述の通り前記往復葉書は往信片が対向する剥離不能な2葉片を往信葉書本体とし、前記往信葉書本体の両面に貼付片が連接されており、受取人は全6頁の製本状態からなる往信片の外部及び内部の情報を視認できる構成になっている。
【0005】
前記引用文献の発明では、極端に横長状態のシートを使用する。そのため各種情報を印字するにあたり、それに合わせた幅広の間口の大型印刷機や大型プリンターを必要とするため汎用性に欠ける。往復葉書用シートを使用する側としては、より間口が狭く小型で場所を取らない小回りの利くシステムを使用したいところである。
【0006】
本発明は前記問題に鑑み、安価で場所を取らない小型の印刷機或いはプリンターでも対応が可能で、汎用性に富み極めて大量の情報を伝達することが可能な往復葉書とその製造方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の往復葉書は、折り線を介して横方向に連接された2葉片から成る3組の単位シートを縦方向に連接した往復葉書シートを縦横に折り畳み、任意の対向面を剥離不能或いは剥離可能に接着した往復葉書であって、上から第一葉片、第三葉片、第五葉片、第六葉片、第四葉片及び第二葉片の順に重ね合わされ、第一葉片と第三葉片及び第三葉片と第五葉片の対向面間が疑似接着媒体により剥離可能に接着され、第六葉片と第四葉片及び第四葉片と第二葉片の対向面間が完全接着媒体により剥離不能に接着され、前記剥離可能に接着されて重ね合わされた第一葉片、第三葉片及び第五葉片の3葉片が往復葉書の往信片となり、前記剥離不能に接着されて重ね合わされた第六葉片、第四葉片及び第二葉片の3葉片が往復葉書の返信片を形成したことを特徴としている。
【0008】
また上記目的を達成するために、本発明の往復葉書の製造方法は、折り線を介して横方向に連接された2葉片から成る3組の単位シートを縦方向に連接した往復葉書シートを縦横に折り畳み、任意の対向面を剥離不能或いは剥離可能に接着した往復葉書であって、上から第一葉片、第三葉片、第五葉片、第六葉片、第四葉片及び第二葉片の順に重ね合わされ、第一葉片と第三葉片及び第三葉片と第五葉片の対向面間が疑似接着媒体により剥離可能に接着され、第六葉片と第四葉片及び第四葉片と第二葉片の対向面間が完全接着媒体により剥離不能に接着され、前記剥離可能に接着されて重ね合わされた第一葉片、第三葉片及び第五葉片の3葉片が往復葉書の往信片となり、前記剥離不能に接着されて重ね合わされた第六葉片、第四葉片及び第二葉片の3葉片が往復葉書の返信片を形成した往復葉書の製造方法であって、折り線を介して横方向に連接した第一葉片及び第二葉片から成る第一の単位シートと、第三葉片及び第四葉片から成る第二の単位シート及び第五葉片及び第六葉片から成る第三の単位シートが、第一、第二及び第三の単位シートの順に横方向の折り線を介して縦方向に連接した往復葉書シートを繰り出すシートの繰り出し工程と、
繰り出された往復葉書シートの疑似接着予定面及び完全接着予定面に疑似接着媒体及び完全接着媒体を形成する接着媒体の形成工程と、接着媒体が形成された往復葉書シートの第一の単位シート裏面と第二の単位シートの裏面同士及び第二の単位シート表面と第三の単位シートの表面同士が対向するように断面Z字状に折り畳む第一の折り畳み工程と、前記断面Z字状に折り畳まれた往復葉書シートの第五葉片と第六葉片の裏面同士が対向するように二つ折り折り畳む第二の折り畳み工程と、前記二つ折りに折り畳まれた往復葉書シートに加圧或いは加熱加圧処理を施し、任意の対向面間の接着媒体同士を剥離不能或いは剥離可能に接着して往信片と返信片をそれぞれ一体化する接着工程と、からなることを特徴としている。
【0009】
さらにまた上記目的を達成するために、本発明の往復葉書の異なる製造方法は、折り線を介して横方向に連接された2葉片から成ると3組の単位シートを縦方向に連接した往復葉書シートを縦横に折り畳み、任意の対向面を剥離不能或いは剥離可能に接着した往復葉書であって、上から第一葉片、第三葉片、第五葉片、第六葉片、第四葉片及び第二葉片の順に重ね合わされ、第一葉片と第三葉片及び第三葉片と第五葉片の対向面間が疑似接着媒体により剥離可能に接着され、第六葉片と第四葉片及び第四葉片と第二葉片の対向面間が完全接着媒体により剥離不能に接着され、前記剥離可能に接着されて重ね合わされた第一葉片、第三葉片及び第五葉片の3葉片が往復葉書の往信片となり、前記剥離不能に接着されて重ね合わされた第六葉片、第四葉片及び第二葉片の3葉片が往復葉書の返信片を形成した往復葉書の製造方法であって、折り線を介して横方向に連接した第一葉片及び第二葉片から成る第一の単位シートと、第三葉片及び第四葉片から成る第二の単位シート及び第五葉片及び第六葉片から成る第三の単位シートが、第一、第二及び第三の単位シートの順に横方向の折り線を介して縦方向に連接した往復葉書シートを繰り出すシートの繰り出し工程と、繰り出された往復葉書シートの疑似接着予定面及び完全接着予定面に疑似接着媒体及び完全接着媒体を形成する接着媒体の形成工程と、接着媒体が形成された往復葉書シートの第一の単位シート裏面と第二の単位シートの裏面同士及び第二の単位シート表面と第三の単位シートの表面同士が対向するように断面Z字状に折り畳む第一の折り畳み工程と、前記断面Z字状に折り畳まれた往復葉書シートに加圧或いは加熱加圧処理を施し、任意の対向面間の接着媒体同士を剥離不能或いは剥離可能に接着して往信片と返信片をそれぞれ一体化する接着工程と、前記断面Z字状で接着一体化された往復葉書シートの第五葉片と第六葉片の裏面同士が対向するように二つ折り折り畳み往復葉書の折り畳み形態とする第二の折り畳み工程と、からなることを特徴としている。
【0010】
前記2種類の往復葉書の製造方法において、往復葉書の形態に仕上げるために往信片と返信片の天地側縁辺の袋とじ状態の折り線部分を切除して開放する必要があるが、その切除工程を最終工程として付加しても構わない。また前記天地側縁辺の袋とじ状態の折り線部分を受取人が鋏やカッター等の切除道具を用いて切除して開放しても構わない。受取人側で切除する場合は秘匿性がより増すことになる。さらに横方向の折り線(天地側の縁辺を形成する折り線)を折り兼切り取りミシンにすることで、天地側に縁辺に形成された前記折りミシン兼切り取りミシンを破り直接開放しても構わない。その場合廃棄片が生じないため至便である。
(【0011】以降は省略されています)

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