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公開番号2024105242
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-06
出願番号2024061206,2021512211
出願日2024-04-05,2019-09-03
発明の名称ホットメルト接着剤組成物
出願人サソル サウス アフリカ リミティド
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C09J 123/00 20060101AFI20240730BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】ホットメルト接着剤組成物を提供する。
【解決手段】本発明は、少なくとも1つのポリオレフィンポリマー、少なくとも1つの炭化水素ワックス、および任意選択的に抗酸化剤を含み、炭化水素ワックスが、75~110℃の範囲に凝固点を有し、200~235℃J/gの示差走査熱量測定で測定された溶融熱を有し、合成フィッシャートロプシュワックスである、不織布製品用のポリオレフィンベースのホットメルト接着剤組成物に関する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリオレフィンベースのホットメルト接着剤組成物であって、
-少なくとも1つのポリオレフィンポリマー20~80wt%、
-少なくとも1つの炭化水素ワックス2~20wt%、および
-任意選択的に抗酸化剤、
を含み、炭化水素ワックスが、
-凝固点を75~110℃の範囲に有し、
-示差走査熱量測定で特定される200~235J/gの融解熱を有し;そして
-合成フィッシャー-トロプシュワックスである、
ホットメルト接着剤組成物。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
動的機械的分析におけるtan delta(G”/G’)が、60℃~100℃、好ましくは65℃~85℃の範囲において1に等しい、請求項1に記載のホットメルト接着剤組成物。
【請求項3】
炭化水素ワックスが500~1200g・mol
-1
、好ましくは600~1000g・mol
-1
の分子量(数平均)を有する、請求項1~2のいずれか一項に記載のホットメルト接着剤組成物。
【請求項4】
炭化水素ワックスが10~25wt%の分岐炭化水素の含有量を有する、請求項1~3のいずれか一項に記載のホットメルト接着剤組成物。
【請求項5】
炭化水素ワックスが、以下の特徴のうちの1つまたは複数によってさらに特徴付けられる、請求項1~4のいずれか一項に記載のホットメルト接着剤組成物:
-ブルックフィールド粘度が135℃で20mPa・s未満;
-針入度が25℃で10 1/10mm未満;
-炭化水素ワックスが水素処理されている;そして
-オイル含有量が1wt%未満である。
【請求項6】
炭化水素ワックスを2~18wt%、好ましくは2~15wt%、より好ましくは5~10wt%の量で含む、請求項1~5のいずれか一項に記載のホットメルト接着剤組成物。
【請求項7】
接着剤組成物が、以下の特性のうちの1つまたは複数によってさらに特徴付けられる、請求項1~6のいずれか一項に記載のホットメルト接着剤組成物:
-炭化水素ワックスを含まない、および/または本発明に従わない炭化水素ワックスを含む、同じホットメルト接着剤組成物と比較して、少なくとも10%、好ましくは20%高いT-剥離強度;
-周波数10Hz、冷却速度2℃/分での動的機械的分析における貯蔵弾性率(G')の増加が、60℃を超える10℃以内の点、好ましくは70~60℃で10MPa超、好ましくは50MPa超;
-周波数10Hz、冷却速度2℃/分での動的機械的分析における貯蔵弾性率(G’)の増加が、40~100℃で500MPa超;そして
-ブルックフィールド粘度が160℃において5000mPa・s未満。
【請求項8】
接着剤組成物が、
-好ましくは10~60wt%、好ましくは10~50wt%の量の粘着付与剤、および/または、
-好ましくは5~15wt%の量の、加工油を
さらに含む、請求項1~7のいずれか一項に記載のホットメルト接着剤組成物。
【請求項9】
0.1~2wt%の量で抗酸化剤が存在する、請求項1~8のいずれか一項に記載のホットメルト接着剤組成物。
【請求項10】
接着剤組成物中のポリオレフィンポリマーが、アモルファスポリ-アルファ-オレフィンコポリマー(APAO)、ポリプロピレンホモポリマーまたはポリブテンホモポリマーから、好ましくはエチレン-プロピレンコポリマーまたはエチレン-ブテンコポリマーの群から選択され、より好ましくは0~50wt%、好ましくは5~37.5wt%、より好ましくは7~35wt%、そして最も好ましくは10~25wt%のエチレン含有量を有する、請求項1~9のいずれか一項に記載のホットメルト接着剤組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ホットメルト接着剤組成物に関する。本発明は、特に不織布ラミネートなどの不織布製品を製造するための、ポリオレフィンベースのホットメルト接着剤組成物を提供する。本発明は、また、組成物を使用して製造された不織布ラミネート、組成物および不織布ラミネートを製造する方法、ならびに不織布ラミネートを製造する際の組成物の使用を提供する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
接着剤は、一般的に言えば、2つの別々のアイテム(「被着体」)の片面または両面に塗布される物質であり、それらを互いに結び付け、アイテム間に接着剤接合を形成することによってそれらの分離に抵抗する。特定の接着剤の物理的または化学的形態、接合される材料のタイプ、または接着剤が塗布される条件に基づく特性を説明するために、「接着剤」という語と組み合わせて形容詞が使用されることがある。
【0003】
たとえば感圧接着剤(PSA)は、接着剤を被着体と接合させるために軽い圧力を適用して接合を形成する。それらは、流れと流れに対する抵抗との間のバランスをとるように設計されている。接着剤が被着体に流れる(すなわち「濡れる」)のに十分柔らかいため、接合が形成される。接着剤は、接着剤に応力が加えられたときに流れに抵抗するのに十分な硬さがあるため、接着剤には強度がある。接着剤と被着体が近接すると、ファンデルワールス力などの分子相互作用が接合に関与し、その極限強度に大きく貢献する。PSAは、永久的または除去可能な適用のために設計されている。永久的な適用の例は、電力設備の安全ラベル、暖房、換気、空調ダクト作業用のホイルテープ、自動車の内部トリムアセンブリ、音響/振動減衰フィルムを含む。
【0004】
一部の高性能永久的PSAは、高い接着値を示し、高温でも接触面積1平方センチメートル当たりキログラムの重量を支える。永久的PSAは、(たとえば、誤ってラベル付けされた商品を回収するために)最初は除去可能であり、数時間または数日後に永久的な接合への接着を構築する。
【0005】
ホットメルト接着剤(HMA)は別のタイプの接着剤であり、100%非揮発性の固体熱可塑性プラスチックである。適用中、ホットメルト接着剤が、溶融状態にある高温で、好ましくは65~180℃の範囲で、接合される基材の少なくとも1つに塗布され、他の基材と接触させられ、その後、冷却固化される。その後、これらの基材間に強い接合を形成する。このほとんど即時の接合により、ホットメルト接着剤は、自動化された作業用の優れた候補になる。これらの中で、ホットメルト接着剤の最も一般的な用途には、不織布ラミネートなどの不織布構造の接合が含まれる。典型的なホットメルト接着剤は、ベースポリマー、希釈ワックスまたはオイル、粘着付与剤、安定剤、および任意選択的なフィラーで構成されている。エチレン酢酸ビニルポリマーベースのホットメルト接着剤は、その使いやすさと接合できる一般的な材料の範囲が広いため、工芸品に特に人気がある。スチレンブロックコポリマー体は、その二重の特性、すなわち別の相のゴム状挙動に関連するスチレン相の結合のために、ホットメルト接着剤において一般的に使用されている。それらは、また、不織布材料における滲み(bleed-through)に対して非常に耐性がある。
【0006】
ここ数年、従来のスチレンブロックコポリマーに取って代わり始めている新しいタイプのポリオレフィンポリマーが、接着剤用に、特に不織布用途において開発された。ホットメルト接着剤の配合には、多くの異なるオレフィンポリマーが使用されてきた。最初の1つは、さまざまな粘着付与剤、可塑剤、ワックス、およびフィラーと組み合わせて、さまざまなエンドユースの用途(たとえば、Eastman Chemical Company(Kingsport,Tennessee)のEastoflex製品の範囲)用のホットメルト接着剤を製造できるアモルファスポリプロピレン(APP)であった。その後、オリジナルのAPPポリマーよりもはるかに改善された特性を持つオレフィンポリマーが利用可能になった。これらは、アモルファスポリアルファオレフィン(APAO)と呼ばれる。これらは、たとえばおむつの製造(不織布とポリエチレンの接合)に非常に適しているが、弾性アタッチメントの用途に必要なレベルの高温クリープ耐性がなく、従来のホットメルト塗布装置を使用してうまくスプレーすることができない。
【0007】
APAOは、プロピレン、エチレン、ブテンなどのさまざまなモノマー、またはC10までの高級オレフィンと、チーグラーナッタ触媒またはメタロセン触媒による重合を使用して製造することができる。それらは、広い分子量分布を有するランダムポリマーであり、30J/g未満の融解熱によって表される非常に低い結晶化度を持っている。
【0008】
残念ながら、C4-C10アルファオレフィンは非常に高価である可能性があり、重合プロセス中に限られた反応性を示す可能性もある。そのため、半結晶性(30~80J/gの熱融解)で、コポリマーの硬度と接合強度を経時的に高める結晶性ポリプロピレンを含むプロピレン-エチレンコポリマーが開発された。しかし、エチレン含有量が高すぎることで軟化点が高くなるか、接着特性が低下するため、それらの用途は制限される。
【0009】
ホットメルト接着剤の高い融点または軟化点は、接合される基材が非常に薄く、高温に敏感であるため、不織布業界では望ましくない。さらに、上記のオレフィンポリマーは、噴霧可能性、性能、および温度適用ウィンドウの点で、不織布HMA用のスチレンブロックコポリマーの特性に匹敵できていない。
【0010】
したがって、より最近では、より正確に調整された特性を備えたポリオレフィンが開発された。このような特性の例には、結晶化度をさらに低下させ、低密度ポリマーを提供するための、より狭い分子量分布または1-ブテンまたは1-オクテンなどの高レベルのコモノマーが含まれる。一方では、これは、チェーンシャトル重合によって製造されたハード(結晶性、低コモノマー含有量)およびソフト(アモルファス、高コモノマー含有量)セグメントを含むオレフィンブロックコポリマー(OBC)で得ることができ(例えば、Dow Chemical Company(Midland,Michigan)のInfuse製品の範囲)、同様の密度の典型的なメタロセンランダムポリマーと比較して、ポリマーにはるかに優れた高温耐性と弾性を与える。あるいは、一方で、結晶性ではなくなり、特定の触媒を使用して製造されたアモルファスポリプロピレンホモポリマー(例えば、出光興産株式会社(東京、日本)のL-Modu製品の範囲)は、ポリマーの立体規則性を制御し、優れた噴霧可能性と接合強度を示す。
(【0011】以降は省略されています)

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