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公開番号2024103501
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-01
出願番号2024076208,2022076788
出願日2024-05-09,2016-10-11
発明の名称被験体における虚血再灌流障害のリスクを予防又は軽減するための神経保護特性がある薬物の使用
出願人ヴラベック,タマラ
代理人個人,個人,個人
主分類A61K 45/00 20060101AFI20240725BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】神経保護化合物の投与を介して、虚血再灌流障害及び慢性間欠性低酸素血症に関連する損傷を治療及び予防するための方法が提供される。
【解決手段】本発明の方法による利益を得ることができる被験体は、例えばIVAV治療レジメン等、抗VEGF治療が処方されているか又は抗VEGF治療を受けていてもよく、又は、睡眠時無呼吸症候群等の障害と診断されていてよい。
【選択図】 図1

特許請求の範囲【請求項1】
被験体を虚血再灌流損傷から保護するための、神経保護化合物を含む医薬組成物であって、前記被験体は、非緑内障である被験体及び前記神経保護化合物の投与前に神経保護化合物の投与を受けていない緑内障である被験体からなる群から選択される、医薬組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、その開示全体を参照によって本明細書に援用する2015年10月9日に出願した米国特許仮出願第62/239,639号明細書、及び、2016年6月27日に出願した米国特許出願第15/193,625号明細書の優先権を主張する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
眼は、中枢神経系の他の部分と同様、再生能力が限られる。したがって、網膜光外傷、網膜虚血再灌流性眼外傷、慢性間欠性低酸素症関連眼外傷、加齢性黄斑変性症(AMD)等、多くの眼性疾患及び眼外傷、並びに、フリーラジカル媒介性疾患は、治療が困難である。AMDは1500万人のアメリカ人に波及し、毎年200,000の新たな症例が生じている。これらのうち、約10~15%がさらに滲出性疾患にかかる。硝子体内抗VEGF注入(IVAV)により、滲出性AMDの治療が促進された。AMDは、硝子体内抗VEGF注入に対する最初の、かつ、依然として最も一般的な指標であるが、さらなる承認された指標には、網膜中心静脈閉塞及び網膜静脈分枝閉塞関連の黄斑浮腫、並びに、糖尿病性黄斑浮腫が含まれる。当該薬剤は、増殖性糖尿病性網膜症、硝子体出血、血管新生緑内障、未熟児網膜症、脈絡膜血管新生及び多くの他の網膜血管系疾患の影響の軽減に用いうる。しかし、IVAV治療は、神経保護が低減されたこと等によるいくつかのメカニズムにより誘因される視神経損傷及び網膜神経線維層(RNFL)減少(非特許文献1~8)並びに一過性の虚血再灌流障害のリスクに被験体を曝す。後者は、RNFL減少の他の原因である慢性間欠性低酸素症(CIH)の結果として生じるものと同様の組織低酸素症の多数の短時間のエピソードを累積的にもたらす。さらに、IVAV治療レジメンは、一般に、RNFLの菲薄化又は損失の累積リスクだけでなく、眼内炎、眼球内炎症、出血、網膜裂孔又は網膜剥離、網膜血管閉塞、失明(非特許文献9)等の他のリスクの増加、及び、財務費用の増加をもたらす多数のIVAV注入を含む。したがって、IVAV等のVEGF治療を受けている被験体を二次的受傷から保護する方法だけでなく、効果的なIVAV治療レジメンに要求されるIVAV注入の総数を減らす方法が当技術分野において必要とされている。本発明はこのニーズを満たす。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
Chauhan et al.,Invest Ophthalmol Vis Sci.2002,43(9):2969-76
Weinreb and Khaw,Lancet 2004,363:1711-1720
Michelson et al.,Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol.1998,236:80-5
Bonomi et al.,Ophthalmology,2000,107:1287-93
Kaur et al.,ClinOphthalmol,.2008,2:879-89
Moore D et al.,Clin Ophthalmol,2008,2:849-61
Leung et al.,Br J Ophthalmol.2009;93(7):964-968
Nishijima et al.,Am J Pathol.2007;171(1):53-67
Falavarjani et al.,Eye,2013,27:787-94
【発明の概要】
【0004】
一実施形態では、本発明は、虚血再灌流障害から被験体を保護する方法に関し、当該方法は、被験体に神経保護化合物を投与するステップを含み、被験体は、神経保護化合物を用いていない緑内障の被験体及び緑内障ではない被験体を含む群から選択される。
一実施形態では、被験体は、虚血再灌流障害又は慢性間欠性低酸素症のリスクに関連した医学的状態又は処置のうちの1又はそれ以上を経験することになるか、又は、該医学的状態又は処置のうちの1又はそれ以上と診断されている。一実施形態では、上記の状態又は処置は、網膜虚血誘発性眼損傷、加齢性黄斑変性症、睡眠時無呼吸症候群症候群、糖尿病、一過性脳虚血発作、心臓血管手術、及び心停止を含む群から選択される。
【0005】
一実施形態では、神経保護化合物は、血液脳関門及び血液網膜関門を通過する能力を持つ。一実施形態では、上記の化合物は、局所投与、経口投与及び静脈内投与からなる群から選択される投与経路によって前記被験体に投与される。一実施形態では、上記の化合物は、治療的化合物である。一実施形態では、上記の化合物はタフルプロストである。
【0006】
一実施形態では、神経保護化合物は、少なくとも3ヶ月間、被験体に毎日投与される。
【0007】
一実施形態では、被験体は、さらに、抗VEGF治療の必要があるか、又は、抗VEGF治療がすでに施されている。一実施形態では、上記の化合物は、抗VEGF治療の前に少なくとも一度、及び、抗VEGF治療に続き少なくとも一度を含む群から選択される1又はそれ以上の治療レジメンとして被験体に投与される。
【0008】
一実施形態では、被験体は、虚血再灌流障害のリスクに関連した処置を経験することになるか、又は、上記の処置をすでに経験している。一実施形態では、被験体は、IVAVを経験することになるか、又は、IVAVをすでに経験している。一実施形態では、化合物は、局所投与経路、経口投与経路、静脈内投与経路、眼周囲注入投与経路、及び、眼球内移植薬物送達装置の投与経路を含む群から選択される1又はそれ以上の投与経路を通って被験体に投与される。一実施形態では、上記の化合物は、IVAV治療レジメンに続きある期間、少なくとも3ヶ月間毎日被験体に投与される。一実施形態では、本発明の方法は、注入の時間間隔のうちの1又はそれ以上の時間間隔が長くされ、平均の時間間隔、及び、対照の個々がそれぞれ受ける注入の数に対して注入の数が減らされることを可能にする。
【0009】
一実施形態では、本発明は、IVAV治療に関連するRNFL菲薄化又は損失及び虚血再灌流損傷から被験体を治療又は保護する方法に関し、この方法は、被験体がIVAV注入を受ける前に神経保護化合物を受け取っていない場合、被験体に対して術中傍注を行うことを含む。一実施形態では、本方法は、IVAV注入の後に少なくとも1回、被験体に対して神経保護化合物を投与することをさらに含む。一実施形態では、化合物は、局所、経口、静脈内、眼周囲注入、及び眼内インプラント薬物送達デバイスからなる群から選択される1つ以上の投与経路によって被験体に投与される。一実施形態では、化合物は、IVAV治療レジメンの期間中、被験体に毎日投与される。一実施形態では、化合物はタフルプロストである。
【0010】
本発明を例示する目的で、本発明の特定の実施形態が図面において描かれている。しかし、本発明は、図面において描かれている実施形態の正確な配置及び手段に限定されない。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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