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公開番号
2024103032
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-01
出願番号
2023007157
出願日
2023-01-20
発明の名称
鉄道車両の記録装置
出願人
日本製鉄株式会社
代理人
アセンド弁理士法人
主分類
B61C
17/12 20060101AFI20240725BHJP(鉄道)
要約
【課題】比較的小さいメモリ容量で監視装置の有用なログを記録することができる鉄道車両の記録装置を提供する。
【解決手段】鉄道車両(1)の記録装置(10A)は、監視装置(8A)と、フラッシュメモリ(11A)と、制御装置(9A)とを備える。監視装置(8A)は、鉄道車両(1)の状態を監視する。フラッシュメモリ(11A)は、監視装置(8A)のログを記録する。制御装置(9A)は、鉄道車両(1)の走行中、フラッシュメモリ(11A)へのログの記録をリアルタイムに行わせ、鉄道車両(1)の停車中、フラッシュメモリ(11A)へのログの記録を少なくとも一時停止させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
鉄道車両の状態を監視する監視装置と、
前記監視装置のログを記録するフラッシュメモリと、
前記鉄道車両の走行中、前記フラッシュメモリへの前記ログの記録をリアルタイムに行わせ、前記鉄道車両の停車中、前記フラッシュメモリへの前記ログの記録を停止又は一時停止させる制御装置と、を備える、鉄道車両の記録装置。
続きを表示(約 270 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の鉄道車両の記録装置であって、
前記制御装置は、前記鉄道車両の停車中に前記ログの記録を一時停止させる場合、サンプリング時間を間引いて前記フラッシュメモリへの前記ログの記録を行わせる、鉄道車両の記録装置。
【請求項3】
請求項2に記載の鉄道車両の記録装置であって、
前記監視装置と、前記フラッシュメモリと、前記制御装置とをそれぞれ含む複数の記録装置ユニットを備え、
前記サンプリング時間の間引き方が、前記複数の記録装置ユニットで相互に異なる、鉄道車両の記録装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、鉄道車両の記録装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
鉄道車両は、台車と、車体とを備える。車体は、左右にそれぞれ配置された空気ばねを介して台車に支持されている。通常、鉄道車両には、鉄道車両の状態を監視する装置が設けられている。このような監視装置として、例えば、国際公開第2012/026102号公報(特許文献1)に記載される動揺抑制装置や、特開2022-072076号公報(特許文献2)に記載される車体傾斜装置や、特許第6438702号公報(特許文献3)に記載される脱線検知装置が知られている。
【0003】
動揺抑制装置は、車体に生じる左右方向の振動を抑制する。具体的には、動揺抑制装置は、加速度センサと、アクチュエータとを含む。台車に対して車体が左右方向に振動すると、その振動は加速度センサによって検出される。加速度センサで検出された振動に基づいて、アクチュエータは作動し、振動を打ち消すように車体に左右方向の推力を与える。これにより、車体の振動が低減される。
【0004】
車体傾斜装置は、台車に対する車体の傾斜を制御する。具体的には、車体傾斜装置は、回転軸を有するLV(レベリングバルブ)と、角度センサと、電磁弁とを含む。曲線路などで車体を傾斜させるために、電磁弁が開閉されると、空気ばねに圧縮空気が供給され、又は空気ばねから圧縮空気が排出される。すなわち、空気ばねの高さが大きくなり、又は空気ばねの高さが小さくなる。これにより、台車に対して車体が上下方向に移動し、LVの回転軸が回転する。その回転軸の回転角が角度センサによって検出される。角度センサで検出された回転角に基づいて、電磁弁の開閉度合いが調整される。これにより、車体の傾斜が適当になる。
【0005】
脱線検知装置は、鉄道車両の脱線を検知する。具体的には、脱線検知装置は、加速度センサと、速度センサとを含む。加速度センサによって、鉄道車両の3軸方向(前後方向、左右方向及び上下方向)それぞれに生じる加速度が検出され、速度センサによって、鉄道車両の走行速度が検出される。検出された走行速度に基づいて、車輪のフランジの回転数が算出され、この回転数及び検出された各加速度に基づいて、フランジ外周の回転1次周波数が算出される。フランジ外周の回転1次周波数より、鉄道車両が脱線しているか否かが判定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2012/026102号公報
特開2022-072076号公報
特許第6438702号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来、監視装置の性能を分析したり、鉄道車両が故障したときの原因を分析したりするため、監視装置のログが利用される場合がある。ログの記録には、信頼性と耐久性が要求される。そのため、工業用・産業用のフラッシュメモリが用いられる。このようなログの記録は、常時連続的にリアルタイムで行われることから、多くのメモリ容量を必要とする。工業用・産業用のフラッシュメモリは一般的なものと比べて高価なため、メモリ容量の増量がコスト面に与える影響は大きい。
【0008】
本開示の目的は、比較的小さいメモリ容量で監視装置の有用なログを記録することができる鉄道車両の記録装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示に係る鉄道車両の記録装置は、監視装置と、フラッシュメモリと、制御装置とを備える。監視装置は、鉄道車両の状態を監視する。フラッシュメモリは、監視装置のログを記録する。制御装置は、鉄道車両の走行中、フラッシュメモリへのログの記録をリアルタイムに行わせ、鉄道車両の停車中、フラッシュメモリへのログの記録を停止又は一時停止させる。
【発明の効果】
【0010】
本開示に係る鉄道車両の記録装置によれば、比較的小さいメモリ容量で監視装置の有用なログを記録することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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