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公開番号2024102728
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-31
出願番号2023006815
出願日2023-01-19
発明の名称虚像表示装置及び頭部装着型表示装置
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人
主分類G02B 27/04 20060101AFI20240724BHJP(光学)
要約【課題】光学系全体が大型化してしまうことを回避しつつ画角を広くする。
【解決手段】虚像表示装置100A,100Bは、画素表示領域22pとして映像光MLで励起して蛍光を発する波長変換領域22eを有する表示部材22と、波長変換領域22eに単一波長の励起光として映像光MLを照射する投射光学系10と、表示部材22の外界側に配置され、波長変換領域22eへの外界光OLの入射を抑制する遮光部材21と、表示部材22の顔側に配置され、波長変換領域22eに対応して設けられ表示部材22で表示された映像光MLを第1偏光方向に制限する第1偏光領域23bを有する第1偏光部材60と、第1偏光部材60の位置から外界側に配置され、外界光OLを第1偏光方向と異なる第2偏光方向に制限する第2偏光領域23cを有する第2偏光部材70と、第1偏光部材60の顔側に配置され、映像光MLの偏光に対して選択的に作用する屈折力を有する偏光分離レンズ素子50と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
画素表示領域として映像光で励起して蛍光を発する波長変換領域を有する表示部材と、
前記波長変換領域に単一波長の励起光として前記映像光を照射する投射光学系と、
前記表示部材の外界側に配置され、前記波長変換領域への外界光の入射を抑制する遮光部材と、
前記表示部材の顔側に配置され、前記波長変換領域に対応して設けられ前記表示部材で表示された前記映像光を第1偏光方向に制限する第1偏光領域を有する第1偏光部材と、
前記第1偏光部材の位置から外界側に配置され、前記外界光を前記第1偏光方向と異なる第2偏光方向に制限する第2偏光領域を有する第2偏光部材と、
前記第1偏光部材の顔側に配置され、前記映像光の偏光に対して選択的に作用する屈折力を有する偏光分離レンズ素子と、
を備える、虚像表示装置。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記励起光は、紫外光であり、
前記波長変換領域は、紫外光励起により赤色光、緑色光、及び青色光のいずれかの蛍光を発する、請求項1に記載の虚像表示装置。
【請求項3】
前記波長変換領域の顔側に前記紫外光を吸収又は反射させる紫外線遮断部材を有する、請求項2に記載の虚像表示装置。
【請求項4】
前記励起光は、青色光であり、
前記表示部材は、前記青色光を散乱させる散乱領域を有し、
前記波長変換領域は、青色光励起により赤色光及び緑色光のいずれかの蛍光を発する、請求項1に記載の虚像表示装置。
【請求項5】
前記表示部材は、前記波長変換領域と、外界を視認可能にする光透過領域とを有する、請求項1に記載の虚像表示装置。
【請求項6】
前記第1偏光領域は、前記波長変換領域に対応して離散的に設けられる、請求項1に記載の虚像表示装置。
【請求項7】
前記遮光部材は、前記外界光の入射を抑制する遮光層を有し、
前記遮光層は、前記波長変換領域に対応する大きさを有する、請求項1に記載の虚像表示装置。
【請求項8】
前記第1偏光部材と前記第2偏光部材とは、同一基板上に配置され、
前記第2偏光領域は、前記第1偏光領域の周囲に配置される、請求項1に記載の虚像表示装置。
【請求項9】
前記偏光分離レンズ素子は、前記表示部材を構成する複数の画素を包括的に結像させる偏光分離液晶レンズである、請求項1に記載の虚像表示装置。
【請求項10】
前記投射光学系は、画像を表示する画像表示パネルを有し、前記画像表示パネルの発光領域からの射出光を前記映像光として前記画素表示領域に投影する、請求項1に記載の虚像表示装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、虚像の観察を可能にする虚像表示装置及び頭部装着型表示装置に関し、特に外界像を視認可能にするシースルー型の虚像表示装置等に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
外界を視認可能にするシースルー型の虚像表示装置として、画像表示領域と、該画像表示領域を囲むように形成された透明表示領域とを有する液晶パネルと、光源から端部に入射されたバックライト光を導光する導光板とを備え、導光板が液晶パネルの画像表示領域にバックライト光を照射する発光領域と環境光を透過させる光透過領域とを備えるものが公知となっている(特許文献1)。この表示装置は、導光板の光透過領域及び液晶パネルの透明表示領域から環境光が観察者に到達するとともに、画像表示領域にバックライト光を照射しない期間に環境光が導光板の発光領域と液晶パネルの画像表示領域とを透過して観察者に到達するように構成されている。このような構成により、映像光と環境光とが重ね合わされたシースルー表示が実現されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2016/056298号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記装置では、導光板の発光領域にドットの形成、散乱材の塗布等の加工がなされており、液晶パネルの画像表示領域を通過する環境光が、加工がなされた発光領域を通過することになるので、画像表示領域に対応する視野の中央付近でのシースルー透過率が低下する。視野の中央付近において高いシースルー透過率のシースルー表示を実現するためには、別途、シースルー透過率の高い光学系等が必要となり、大型化に繋がる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一側面における虚像表示装置は、画素表示領域として映像光で励起して蛍光を発する波長変換領域を有する表示部材と、波長変換領域に単一波長の励起光として映像光を照射する投射光学系と、表示部材の外界側に配置され、波長変換領域への外界光の入射を抑制する遮光部材と、表示部材の顔側に配置され、波長変換領域に対応して設けられ表示部材で表示された映像光を第1偏光方向に制限する第1偏光領域を有する第1偏光部材と、第1偏光部材の位置から外界側に配置され、外界光を第1偏光方向と異なる第2偏光方向に制限する第2偏光領域を有する第2偏光部材と、第1偏光部材の顔側に配置され、映像光の偏光に対して選択的に作用する屈折力を有する偏光分離レンズ素子と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0006】
第1実施形態の虚像表示装置の装着状態を説明する外観斜視図である。
表示光学系の光学的構造を説明する概念的な斜視図である。
表示光学系の光学的構造を説明する概念的な側面図である。
複合表示部材の繰返単位又はサブ画素を説明する概念的な拡大斜視図である。
遮光部材を説明する平面図である。
表示部材を説明する平面図である。
パターン偏光部材を説明する平面図である。
画素区画でのサブ画素スポットの照射状態の例を説明する図である。
遮光部材、表示部材、及びパターン偏光部材を重ねて示した図である。
投射光学系を説明する概念図である。
投射光学系で形成される画素又はサブ画素を説明する図である。
偏光分離レンズ素子の構造及び機能を説明する概念的な斜視図である。
第1実施形態の虚像表示装置の動作を説明する概念図である。
第1実施形態の虚像表示装置の動作を説明する概念図である。
第2実施形態の虚像表示装置を説明する概念図である。
第3実施形態の虚像表示装置を説明する概念図である。
第3実施形態のパターン偏光部材を説明する平面図である。
第3実施形態の外光偏光部材を説明する平面図である。
第4実施形態の虚像表示装置を説明する概念図である。
第5実施形態の虚像表示装置を説明する概念図である。
第5実施形態の虚像表示装置の変形例を説明する概念図である。
第6実施形態の虚像表示装置を説明する概念図である。
第6実施形態の複合表示部材を説明する概念図である。
複合表示部材の表示部材の変形例を説明する概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
〔第1実施形態〕
以下、図1~11を参照して、本発明の第1実施形態に係る虚像表示装置等について説明する。
【0008】
図1は、ヘッドマウントディスプレイ、すなわち頭部装着型表示装置200の装着状態を説明する斜視図である。頭部装着型表示装置(以下、HMDとも称する。)200は、双眼型表示装置201であり、これを装着する観察者又は装着者USに虚像としての映像を認識させる。図1等において、X、Y、及びZは、直交座標系であり、+X方向は、HMD200を装着した観察者又は装着者USの両眼EYの並ぶ横方向に対応し、+Y方向は、装着者USにとっての両眼EYの並ぶ横方向に直交する上方向に相当し、+Z方向は、装着者USにとっての前方向又は正面方向に相当する。±Y方向は、鉛直軸又は鉛直方向に平行になっている。
【0009】
HMD200は、右眼用の第1虚像表示装置100Aと、左眼用の第2虚像表示装置100Bと、虚像表示装置100A,100Bを支持する一対のテンプル100Cと、情報端末であるユーザー端末90とを備える。第1虚像表示装置100Aは、第1装置1Aであり、上部に配置される第1表示駆動部102aと、眼前を覆う第1表示光学系103aと、第1表示光学系103aを外界側又は前方側において覆う光透過カバー104aとで構成される。第2虚像表示装置100Bは、第2装置1Bであり、上部に配置される第2表示駆動部102bと、眼前を覆う第2表示光学系103bと、第2表示光学系103bを外界側又は前方側において覆う光透過カバー104bとで構成される。第1装置1Aである第1虚像表示装置100Aと、第2装置1Bである第2虚像表示装置100Bとを組み合わせたHMD200は、広義の虚像表示装置でもある。一対のテンプル100Cは、装着者USの頭部に装着される装着部材又は支持装置106である。テンプル100Cは、外観上一体化されている表示駆動部102a,102bを介して一対の表示光学系103a,103bの上端側と、一対の光透過カバー104a,104bの上端側とを支持している。一対の表示駆動部102a,102bを組み合わせたものを駆動装置102と呼ぶ。一対の光透過カバー104a,104bを組み合わせたものをシェード104と呼ぶ。
【0010】
図2は、第1表示光学系103aの構造を説明する概念的な斜視図である。図3は、第1表示光学系103aの構造を説明する概念的な側面図である。第1表示光学系103aは、投射光学系10と、複合表示部材20と、偏光分離レンズ素子50とを備える。投射光学系10は、複合表示部材20の表示部材22に映像光MLが照射されるように、複合表示部材20の斜め上方向に配置されている。表示部材22は、投射光学系10からの投影光又は映像光MLの投射によって画像を表示するスクリーンとして機能する受動的な画像表示部材である。複合表示部材20と偏光分離レンズ素子50とは、光軸AX方向に離間して配置されている。第1表示光学系103aにおいて、眼EYと偏光分離レンズ素子50との間の距離は、例えば10mm~20mm程度である。また、表示部材22と偏光分離レンズ素子50との間の距離は、例えば3mm~25mm程度である。
(【0011】以降は省略されています)

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