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公開番号2024100716
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-26
出願番号2024001641
出願日2024-01-10
発明の名称堆肥および酸素供給剤を用いる農園芸用植物の成長促進剤および成長促進方法
出願人国立大学法人千葉大学,保土谷化学工業株式会社
代理人
主分類A01G 7/00 20060101AFI20240719BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】過酸化カルシウムなどの過酸化物からなる酸素供給剤と、堆肥を組み合わせて農園芸用植物に用いることによって、化学肥料を使用しない、かつ、有機肥料の効果を高めることのできる農園芸用植物用の成長促進剤を提供すること。
【解決手段】堆肥および酸素供給剤2を用いる農園芸用植物の成長促進剤であって、前記酸素供給剤2が、カルシウムまたはマグネシウムの過酸化物(A)を含み、かつ、カルシウムまたはマグネシウムの水酸化物(B)または炭酸塩(C)のうち、少なくとも1種以上を含有する混合物からなる酸素供給剤2であり、堆肥を含む土(または培地)の層の底部に酸素供給剤2を層状に配置することを特徴とする、農園芸用植物の成長促進剤。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
堆肥および酸素供給剤を用いる農園芸用植物の成長促進剤であって、
前記酸素供給剤が、カルシウムまたはマグネシウムの過酸化物(A)を含み、かつ、
カルシウムまたはマグネシウムの水酸化物(B)または炭酸塩(C)のうち、少なくとも1種以上を含有する混合物からなる酸素供給剤であり、
堆肥を含む土(または培地)の層の底部に酸素供給剤を層状に配置することを特徴とする、
農園芸用植物の成長促進剤。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記酸素供給剤を含む層が、堆肥を含まない土(または培地)と混合することを特徴とする、請求項1に記載の農園芸用植物の成長促進剤。
【請求項3】
前記酸素供給剤を含む層が、厚さ1mm~500mmの層状である、請求項1に記載の農園芸用植物の成長促進剤。
【請求項4】
前記酸素供給剤を含む層が、板状の固形物、袋詰めした形態、担体との混合物、であることを特徴とする請求項3に記載の農園芸用植物の成長促進剤。
【請求項5】
前記酸素供給剤が、粉末状、または、粒径が1mm~10mmの粒状もしくは顆粒状である、請求項1に記載の農園芸用植物の成長促進剤。
【請求項6】
前記堆肥が動植物性堆肥である、請求項1に記載の農園芸用植物の成長促進剤。
【請求項7】
前記堆肥が牛糞、豚糞、鶏糞または馬糞のいずれか1種またはこれらのうち任意の2種以上の混合物の動物性堆肥である、請求項6に記載の農園芸用植物の成長促進剤。
【請求項8】
堆肥および酸素供給剤を用いる農園芸用植物の成長促進方法であって、
前記酸素供給剤が、カルシウムまたはマグネシウムの過酸化物(A)を含み、かつ、
カルシウムまたはマグネシウムの水酸化物(B)または炭酸塩(C)のうち、少なくとも1種以上を含有する混合物からなる酸素供給剤であり、
堆肥を含む土(または培地)の層の底部に酸素供給剤を層状に配置することを特徴とする、
農園芸用植物の成長促進方法。
【請求項9】
前記酸素供給剤を、栽培容器の底に層状に置き、その上に堆肥または堆肥と土(もしくは培地)の混合物を配置することを特徴とする、請求項8に記載の農園芸用植物の成長促進方法。
【請求項10】
前記酸素供給剤を、耕起時に前記土に混ぜて、土と酸素供給剤の混合層を作り、その上に堆肥を施肥し、土または堆肥と土の混合層を覆土することを特徴とする、請求項8に記載の農園芸用植物の成長促進方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、堆肥および酸素供給剤を用いる農園芸用植物の成長促進剤および成長促進方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
環境負荷の少ない持続可能な農業を目指すため、従来の化学肥料に代わり、堆肥などの有機肥料を用いる有機農業の重要性が高まっている。しかしながら、有機農業が普及しない問題として、生育中の肥料の効果が不十分であるとの問題がある。
【0003】
一方、過酸化カルシウム(CaO

)または過酸化マグネシウム(MgO

)などのアルカリ土類金属の過酸化物は、水と反応し加水分解することにより酸素を放出する性質から、酸素供給剤として市販されており、農業用途、土壌浄化または水質改善など幅広い分野で応用・開発されている(特許文献1~5など)。しかしながらこれらの過酸化物は、化学物質であるという消極的な観点から、広く有機栽培農家に普及しているとはいえないのが現状である。また、従来の酸素供給剤は、カルシウムおよびマグネシウムを主剤とするため、培地のアルカリ化が進み、それが植物の生育の阻害要因になることも考えられている。
【0004】
たとえば特許文献1は、イネの育苗時における苗立ちを促進するものであり、保水材などを床土として用い、過酸化カルシウムを混和すること、また、その中に、過酸化カルシウムを籾重量の2~3割と大量に付着させて生育させる育苗方法が記載されている。この方法は、初期の酸素不足を解消する効果を目的としたものであり、生育中の肥料を添加した状態の改善方法については評価がなされていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開昭63-3731号公報
特開昭61-166304号公報
特開平5-319805号公報
特開2017-222566号公報
特開平4-11825号公報
特開2021-155303号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、過酸化カルシウムなどの過酸化物からなる酸素供給剤と、堆肥を組み合わせて農園芸用植物に用いることによって、化学肥料を使用しない、かつ、有機肥料の効果を高めることのできる農園芸用植物の成長促進剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、前記課題の解決を目的に検討して得られたものであり、以下を要旨とする。
【0008】
[1]堆肥および酸素供給剤を用いる農園芸用植物の成長促進剤であって、
前記酸素供給剤が、カルシウムまたはマグネシウムの過酸化物(A)を含み、かつ、
カルシウムまたはマグネシウムの水酸化物(B)または炭酸塩(C)のうち、少なくとも1種以上を含有する混合物からなる酸素供給剤であり、
堆肥を含む土(または培地)の層の底部に酸素供給剤を層状に配置することを特徴とする、
農園芸用植物の成長促進剤。
【0009】
[2]前記酸素供給剤を含む層が、堆肥を含まない土(または培地)と混合することを特徴とする、[1]に記載の農園芸用植物の成長促進剤。
【0010】
[3]前記酸素供給剤を含む層が、厚さ1mm~500mmの層状である、[1]に記載の農園芸用植物の成長促進剤。
(【0011】以降は省略されています)

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