TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024100365
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-26
出願番号2023004319
出願日2023-01-16
発明の名称コンバータ
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類H02M 3/155 20060101AFI20240719BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】 スイッチング素子が並列に設けられているコンバータを適切に動作させる。
【解決手段】 コンバータであって、制御回路を有する。前記制御回路が、前記電流センサで検出される電流に基づいて、第1対象スイッチング素子の第1温度から第1温度推定値を減算した第1差分値と、第2対象スイッチング素子の第2温度から第2温度推定値を減算した第2差分値を算出する。前記第1差分値が第1閾値よりも高く、かつ、前記第2差分値が第2閾値よりも低い場合に、前記第2対象スイッチング素子のオンデューティ比を前記第1対象スイッチング素子のオンデューティ比に対して相対的に上昇させ、前記第1差分値が第3閾値よりも低く、かつ、前記第2差分値が第4閾値よりも高い場合に、前記第1対象スイッチング素子のオンデューティ比を前記第2対象スイッチング素子のオンデューティ比に対して相対的に上昇させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
コンバータであって、
高電位入力配線と、
高電位出力配線と、
低電位配線と、
接続点と、
前記高電位入力配線と前記接続点の間に接続されているコイルと、
カソードが前記高電位出力配線に接続されており、アノードが前記接続点に接続されている第1ダイオードと、
前記第1ダイオードに並列に接続されている第1スイッチング素子と、
カソードが前記高電位出力配線に接続されており、アノードが前記接続点に接続されている第2ダイオードと、
前記第2ダイオードに並列に接続されている第2スイッチング素子と、
カソードが前記接続点に接続されており、アノードが前記低電位配線に接続されている第3ダイオードと、
前記第3ダイオードに並列に接続されている第3スイッチング素子と、
カソードが前記接続点に接続されており、アノードが前記低電位配線に接続されている第4ダイオードと、
前記第4ダイオードに並列に接続されている第4スイッチング素子と、
前記コイルに流れる電流を検出する電流センサと、
第1温度センサと、
第2温度センサと、
制御回路、
を有し、
前記第1スイッチング素子と前記第3スイッチング素子のいずれか一方が第1対象スイッチング素子であり、
前記第2スイッチング素子と前記第4スイッチング素子のうちの前記第1対象スイッチング素子に対して並列に接続されているスイッチング素子が第2対象スイッチング素子であり、
前記第1温度センサが、前記第1対象スイッチング素子の温度である第1温度を検出し、
前記第2温度センサが、前記第2対象スイッチング素子の温度である第2温度を検出し、
前記制御回路が、
前記電流センサで検出される電流に基づいて、前記第1対象スイッチング素子の温度推定値である第1温度推定値と、前記第2対象スイッチング素子の温度推定値である第2温度推定値を算出し、
前記第1温度から前記第1温度推定値を減算した第1差分値と、前記第2温度から前記第2温度推定値を減算した第2差分値を算出し、
前記第1差分値が第1閾値よりも高く、かつ、前記第2差分値が第2閾値よりも低い場合に、前記第2対象スイッチング素子のオンデューティ比を前記第1対象スイッチング素子のオンデューティ比に対して相対的に上昇させ、
前記第1差分値が第3閾値よりも低く、かつ、前記第2差分値が第4閾値よりも高い場合に、前記第1対象スイッチング素子のオンデューティ比を前記第2対象スイッチング素子のオンデューティ比に対して相対的に上昇させる、
コンバータ。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
コンバータであって、
高電位入力配線と、
高電位出力配線と、
低電位配線と、
接続点と、
前記高電位入力配線と前記接続点の間に接続されているコイルと、
カソードが前記高電位出力配線に接続されており、アノードが前記接続点に接続されている第1ダイオードと、
前記第1ダイオードに並列に接続されている第1スイッチング素子と、
カソードが前記高電位出力配線に接続されており、アノードが前記接続点に接続されている第2ダイオードと、
前記第2ダイオードに並列に接続されている第2スイッチング素子と、
カソードが前記接続点に接続されており、アノードが前記低電位配線に接続されている第3ダイオードと、
前記第3ダイオードに並列に接続されている第3スイッチング素子と、
カソードが前記接続点に接続されており、アノードが前記低電位配線に接続されている第4ダイオードと、
前記第4ダイオードに並列に接続されている第4スイッチング素子と、
前記コイルに流れる電流を検出する電流センサと、
温度センサと、
制御回路、
を有し、
前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子、前記第3スイッチング素子、及び、前記第4スイッチング素子のいずれかが対象スイッチング素子であり、
前記温度センサが、前記対象スイッチング素子の温度を検出し、
前記制御回路が、
前記電流センサで検出される電流に基づいて、前記対象スイッチング素子の温度推定値を算出し、
前記温度センサによる検出温度から前記温度推定値を減算した差分値を算出し、
前記差分値が第1閾値よりも高い場合、及び、前記差分値が前記第1閾値よりも低い第2閾値よりも低い場合に、出力制限を実施する、
コンバータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に開示の技術は、コンバータに関する。
続きを表示(約 3,800 文字)【0002】
特許文献1には、複数のコンバータを備えるモータ駆動装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-152954号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に、コンバータは、コイルと高電位出力配線の間に設けられた高電位側スイッチング素子と、コイルと低電位配線の間に設けられた低電位側スイッチング素子を有する。高電位側スイッチング素子として、並列に接続された複数のスイッチング素子が設けられる場合がある。また、低電位側スイッチング素子として、並列に接続された複数のスイッチング素子が設けられる場合がある。本明細書では、スイッチング素子が並列に設けられているコンバータを適切に動作させる技術を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書が開示する第1のコンバータは、高電位入力配線と、高電位出力配線と、低電位配線と、接続点と、前記高電位入力配線と前記接続点の間に接続されているコイルと、カソードが前記高電位出力配線に接続されているとともにアノードが前記接続点に接続されている第1ダイオードと、前記第1ダイオードに並列に接続されている第1スイッチング素子と、カソードが前記高電位出力配線に接続されているとともにアノードが前記接続点に接続されている第2ダイオードと、前記第2ダイオードに並列に接続されている第2スイッチング素子と、カソードが前記接続点に接続されているとともにアノードが前記低電位配線に接続されている第3ダイオードと、前記第3ダイオードに並列に接続されている第3スイッチング素子と、カソードが前記接続点に接続されているとともにアノードが前記低電位配線に接続されている第4ダイオードと、前記第4ダイオードに並列に接続されている第4スイッチング素子と、前記コイルに流れる電流を検出する電流センサと、第1温度センサと、第2温度センサと、制御回路、を有する。前記第1スイッチング素子と前記第3スイッチング素子のいずれか一方が第1対象スイッチング素子である。前記第2スイッチング素子と前記第4スイッチング素子のうちの前記第1対象スイッチング素子に対して並列に接続されているスイッチング素子が第2対象スイッチング素子である。前記第1温度センサが、前記第1対象スイッチング素子の温度である第1温度を検出する。前記第2温度センサが、前記第2対象スイッチング素子の温度である第2温度を検出する。前記制御回路が、前記電流センサで検出される電流に基づいて、前記第1対象スイッチング素子の温度推定値である第1温度推定値と、前記第2対象スイッチング素子の温度推定値である第2温度推定値を算出する。また、前記制御回路が、前記第1温度から前記第1温度推定値を減算した第1差分値と、前記第2温度から前記第2温度推定値を減算した第2差分値を算出する。また、前記制御回路が、前記第1差分値が第1閾値よりも高く、かつ、前記第2差分値が第2閾値よりも低い場合に、前記第2対象スイッチング素子のオンデューティ比を前記第1対象スイッチング素子のオンデューティ比に対して相対的に上昇させる。また、前記制御回路が、前記第1差分値が第3閾値よりも低く、かつ、前記第2差分値が第4閾値よりも高い場合に、前記第1対象スイッチング素子のオンデューティ比を前記第2対象スイッチング素子のオンデューティ比に対して相対的に上昇させる。
【0006】
互いに並列に接続された第1対象スイッチング素子と第2対象スイッチング素子には、いずれか一方に偏って電流が流れる場合がある。制御回路は、第1差分値と第2差分値を算出し、第1差分値と第2差分値に基づいて第1対象スイッチング素子と第2対象スイッチング素子において電流の偏りが生じているか否かを判定する。第1差分値が第1閾値よりも高く、かつ、第2差分値が第2閾値よりも低い場合には、第1対象スイッチング素子の温度が想定される温度よりも高く、第1対象スイッチング素子に偏って電流が流れていると考えられる。この場合、制御回路は、第2対象スイッチング素子のオンデューティ比を第1対象スイッチング素子のオンデューティ比に対して相対的に上昇させることで、第2対象スイッチング素子に流れる電流を上昇させる。また、第1差分値が第3閾値よりも低く、かつ、第2差分値が第4閾値よりも高い場合には、第2対象スイッチング素子の温度が想定される温度よりも高く、第2対象スイッチング素子に偏って電流が流れていると考えられる。この場合、制御回路は、第1対象スイッチング素子のオンデューティ比を第2対象スイッチング素子のオンデューティ比に対して相対的に上昇させることで、第1対象スイッチング素子に流れる電流を上昇させる。このように制御回路は、第1対象スイッチング素子に流れる電流と第2対象スイッチング素子に流れる電流がバランスするように制御を行う。このため、第1対象スイッチング素子と第2対象スイッチング素子の一方に偏って高い電流が流れることが抑制される。
【0007】
本明細書が開示する第2のコンバータは、高電位入力配線と、高電位出力配線と、低電位配線と、接続点と、前記高電位入力配線と前記接続点の間に接続されているコイルと、カソードが前記高電位出力配線に接続されているとともにアノードが前記接続点に接続されている第1ダイオードと、前記第1ダイオードに並列に接続されている第1スイッチング素子と、カソードが前記高電位出力配線に接続されているとともにアノードが前記接続点に接続されている第2ダイオードと、前記第2ダイオードに並列に接続されている第2スイッチング素子と、カソードが前記接続点に接続されているとともにアノードが前記低電位配線に接続されている第3ダイオードと、前記第3ダイオードに並列に接続されている第3スイッチング素子と、カソードが前記接続点に接続されているとともにアノードが前記低電位配線に接続されている第4ダイオードと、前記第4ダイオードに並列に接続されている第4スイッチング素子と、前記コイルに流れる電流を検出する電流センサと、温度センサと、制御回路、を有する。前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子、前記第3スイッチング素子、及び、前記第4スイッチング素子のいずれかが対象スイッチング素子である。前記温度センサが、前記対象スイッチング素子の温度を検出する。前記制御回路が、前記電流センサに流れる電流に基づいて、前記対象スイッチング素子の温度推定値を算出する。また、前記制御回路が、前記温度センサによる検出温度から前記温度推定値を減算した差分値を算出する。また、前記制御回路が、前記差分値が第1閾値よりも高い場合、及び、前記差分値が前記第1閾値よりも低い第2閾値よりも低い場合に、出力制限を実施する。
【0008】
互いに並列に接続された複数のスイッチング素子の一方がオープン故障すると、他方のスイッチング素子に高電流が流れる。制御回路は、差分値を算出し、差分値に基づいてスイッチング素子のオープン故障が生じているか否かを判定する。差分値が第1閾値よりも高い場合には、対象スイッチング素子が高温である。この場合、対象スイッチング素子に対して並列に接続されたスイッチング素子がオープン故障しており、対象スイッチング素子に高電流が流れていると考えられる。また、差分値が第2閾値よりも低い場合には、対象スイッチング素子が低温である。この場合、対象スイッチング素子がオープン故障しており、対象スイッチング素子に対して並列に接続されたスイッチング素子に高電流が流れていると考えられる。制御回路は、これらの場合に、出力制限を実施する。したがって、いずれかのスイッチング素子でオープン故障が生じている場合に、出力制限を実施できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
コンバータの回路図。
コンバータの動作中における各スイッチング素子の状態の変化を示すグラフ。
実施例1の処理を示すフローチャート。
実施例2の処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0010】
図1に示す実施例1のコンバータ10は、電動車用の充電設備に搭載されている。コンバータ10は、入力端子11a、11bと出力端子13a、13bを有している。入力端子11a、11bの間には、外部から直流の入力電圧Vin(例えば、DC400V)が印加される。コンバータ10は、入力端子11a、11bの間に印加された入力電圧Vinを昇圧し、昇圧した電圧(例えば、DC800V)を出力電圧Voutとして出力端子13a、13bの間に出力する。出力端子13a、13bには、電動車90が接続される。コンバータ10の出力電圧Voutが電動車90に供給されると、電動車90のバッテリ92が充電される。
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社発明屋
光起電システム
3日前
ニデック株式会社
ステータ
3日前
株式会社アイシン
回転電機
11日前
個人
配電盤設置方法
9日前
株式会社発明ラボックス
蓄電電池
14日前
未来工業株式会社
固定体装置
14日前
三菱電機株式会社
駆動回路
今日
中国電力株式会社
接地線穴カバー
9日前
住友電装株式会社
ブラケット
2日前
新電元工業株式会社
絶縁電源
8日前
新電元工業株式会社
電源装置
8日前
ローム株式会社
複合電源回路
7日前
株式会社カネカ
独立システム
8日前
三菱電機モビリティ株式会社
電力変換装置
今日
株式会社アイドゥス企画
連結ドラムモータ
7日前
富士電機株式会社
電力変換装置
8日前
株式会社ダイヘン
電力供給装置
1日前
オムロン株式会社
電力変換装置
今日
株式会社豊田自動織機
回転電機
14日前
株式会社東光通商
熱電発電装置
7日前
エイブリック株式会社
DC-DCコンバータ
11日前
株式会社デンソー
リニアモータ
3日前
株式会社ダイヘン
電力変換装置
1日前
株式会社豊田自動織機
電子機器
3日前
トヨタ自動車株式会社
電動車両
11日前
株式会社NTTドコモ
中継装置
14日前
株式会社NTTドコモ
中継装置
14日前
未来工業株式会社
配線ボックス
11日前
株式会社豊田自動織機
電動圧縮機
9日前
日本精工株式会社
接続装置
9日前
ミツミ電機株式会社
直流電源装置
8日前
株式会社村田製作所
電力制御装置
14日前
ミネベアミツミ株式会社
ステータ組立体
今日
国立大学法人 長崎大学
発電装置
14日前
株式会社アイシン
電源装置
8日前
株式会社アイシン
ステータ
11日前
続きを見る