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公開番号2024100174
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-26
出願番号2023003975
出願日2023-01-13
発明の名称無線局および無線システム
出願人アイコム株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H04B 1/04 20060101AFI20240719BHJP(電気通信技術)
要約【課題】付加装置が接続される無線局に関して、簡易な構成で送信信号の電力を維持可能な無線局および無線システムを提供する。
【解決手段】無線局10は、調節値M0に応じて変調信号の振幅を調節する第1調節器13と、該変調信号を増幅して生成される第1送信信号S1の電力と目標値との差を低減させる第1調節値M1を求める第1ALC回路17と、を備える。付加装置20は、第1送信信号S1に基づく第2送信信号S2の電力と目標値との差を低減させる第2調節値M2を求める。ALC切替回路18は、第1送信信号S1が第1アンテナ41から送信されるときに、第1調節値M1を調節値M0として第1調節器13に供給し、第2送信信号S2が第2アンテナ42から送信されるときに、付加装置20から取得した第2調節値M2を調節値M0として第1調節器13に供給する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1アンテナから信号を送信し、または、後段に接続される少なくとも1つの付加装置を介して第2アンテナから信号を送信する無線局であって、
送信用データを変調することで生成された変調信号の振幅を、供給される調節値に応じて調節する第1調節器と、
前記第1調節器で振幅が調節された前記変調信号を増幅して第1送信信号を生成する第1増幅器と、
前記第1送信信号の電力を検出する第1検出器と、
前記第1検出器で検出された前記第1送信信号の電力と前記第1送信信号の電力の目標値との差を低減させる第1調節値を求める第1ALC回路と、
前記第1送信信号に基づいて第2送信信号を生成し、前記第2送信信号の電力と前記第2送信信号の電力の目標値との差を低減させる第2調節値を求める前記付加装置から、前記第2調節値を取得し、前記第1調節値または前記第2調節値を前記調節値として前記第1調節器に供給するALC切替回路と、を備え、
前記ALC切替回路は、前記第1送信信号が前記第1アンテナから送信されるときに、前記第1調節値を前記調節値として前記第1調節器に供給し、前記第2送信信号が前記第2アンテナから送信されるときに、前記第2調節値を前記調節値として前記第1調節器に供給する、
無線局。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記無線局の目標ゲインに応じて定められた第1減衰量に基づいて前記変調信号を減衰させる第1減衰器をさらに備え、
前記第1調節器は、前記第1減衰器で減衰された前記変調信号の振幅を前記調節値に応じて調節する、
請求項1に記載の無線局。
【請求項3】
前記第1調節器は、前記第1減衰器で減衰された前記変調信号を前記調節値に応じて減衰させる可変減衰器を有し、
前記第1減衰器の前記第1減衰量は、前記可変減衰器での減衰量が最小となる前記調節値が前記可変減衰器に供給されている状態で、前記無線局の目標ゲインに応じて定められる、
請求項2に記載の無線局。
【請求項4】
前記第1増幅器の出力端子を前記第1アンテナおよび前記付加装置のいずれかに接続する第1経路切替回路をさらに備え、
前記ALC切替回路は、前記第1経路切替回路によって前記第1増幅器の出力端子が前記第1アンテナに接続されているときに、前記第1調節値を前記調節値として前記第1調節器に供給し、前記第1経路切替回路によって前記第1増幅器の出力端子が前記付加装置に接続されているときに、前記第2調節値を前記調節値として前記第1調節器に供給する、
請求項1から3のいずれか1項に記載の無線局。
【請求項5】
請求項1から3のいずれか1項に記載の無線局と、
前記無線局の後段に接続され、前記第1送信信号に基づいて前記第2送信信号を生成する少なくとも1つの付加装置と、を備え、
前記付加装置は、
前記第1送信信号の振幅を調節する第2調節器と、
前記第2調節器で振幅が調節された前記第1送信信号に信号処理を施して前記第2送信信号を生成する信号生成回路と、
前記第2送信信号の電力を検出する第2検出器と、
前記第2検出器で検出された前記第2送信信号の電力と前記第2送信信号の電力の目標値との差を低減させる前記第2調節値を求め、前記第2調節値を前記無線局の前記ALC切替回路に出力する第2ALC回路と、を有する、
無線システム。
【請求項6】
前記付加装置は、前記無線局の出力端子を前記第1アンテナおよび前記第2調節器のいずれかに接続する第2経路切替回路をさらに備え、
前記ALC切替回路は、前記第2経路切替回路によって前記無線局の出力端子が前記第1アンテナに接続されているときに、前記第1調節値を前記調節値として前記第1調節器に供給し、前記第2経路切替回路によって前記無線局の出力端子が前記第2調節器に接続されているときに、前記第2調節値を前記調節値として前記第1調節器に供給する、
請求項5に記載の無線システム。
【請求項7】
前記第2調節器は、前記付加装置の目標ゲインに応じて定められた第2減衰量に基づいて前記第1送信信号を減衰させる第2減衰器を有し、
前記信号生成回路は、前記第2減衰器で減衰された前記第1送信信号に信号処理を施して前記第2送信信号を生成する、
請求項5に記載の無線システム。
【請求項8】
前記信号生成回路は、
前記第2減衰器で減衰された前記第1送信信号の周波数変換を行うミキサと、
前記ミキサによって周波数変換された前記第1送信信号を増幅して前記第2送信信号を生成する第2増幅器と、をさらに有する、
請求項7に記載の無線システム。
【請求項9】
前記無線局が備える前記第1調節器は、前記第1減衰器で減衰された前記変調信号を前記調節値に応じて減衰させる可変減衰器を有し、
前記第2減衰器の前記第2減衰量は、前記可変減衰器での減衰量が最小となる前記調節値が前記可変減衰器に供給されている状態で、前記付加装置の目標ゲインに応じて定められる、
請求項7に記載の無線システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、無線局および無線システムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
無線局には、送信信号の電力を一定に保つために、ALC(Automatic Level Control:自動レベル制御)回路を備えるものがある。この種の無線局の一例が、特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平4-334129号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示される無線局において、ALC回路が出力する制御電圧によって前段増幅器のゲインが調節され、送信信号の電力が一定に保たれる。特許文献1に開示される無線局の後段に、トランスバーター、ブースター等の付加装置が設けられると、付加装置の送信信号の電力を一定に保つために、無線局側のALC回路は、無線局の送信信号の電力に加えて、付加装置側のALC回路から取得した制御電圧を考慮して、前段増幅器に対する制御電圧を決定し、前段増幅器のゲインを調節する必要がある。このため、無線局側のALC回路は、付加装置側のALC回路の出力を無線局側の制御電圧範囲に変換する回路、付加装置側のALC回路の出力に基づいて調節値を決定する回路等を必要とするため、構成が複雑である。
【0005】
上述のように、無線局側のALC回路が付加装置側のALC回路から取得した制御電圧に基づいて動作する場合は、付加装置の送信信号の電力を一定に保つために、無線局および付加装置の組合せごとに、無線局および付加装置のそれぞれの増幅器のゲイン、減衰器の減衰量等が定められる。このため、無線局または付加装置を交換する際に、無線局および付加装置のそれぞれについて増幅器のゲイン、減衰器の減衰量等を調節する煩雑な作業が必要となる。
【0006】
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、付加装置が接続される無線局に関して、簡易な構成で送信信号の電力を維持可能な無線局および無線システムを提供することが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る無線局は、
第1アンテナから信号を送信し、または、後段に接続される少なくとも1つの付加装置を介して第2アンテナから信号を送信する無線局であって、
送信用データを変調することで生成された変調信号の振幅を、供給される調節値に応じて調節する第1調節器と、
前記第1調節器で振幅が調節された前記変調信号を増幅して第1送信信号を生成する第1増幅器と、
前記第1送信信号の電力を検出する第1検出器と、
前記第1検出器で検出された前記第1送信信号の電力と前記第1送信信号の電力の目標値との差を低減させる第1調節値を求める第1ALC回路と、
前記第1送信信号に基づいて第2送信信号を生成し、前記第2送信信号の電力と前記第2送信信号の電力の目標値との差を低減させる第2調節値を求める前記付加装置から、前記第2調節値を取得し、前記第1調節値または前記第2調節値を前記調節値として前記第1調節器に供給するALC切替回路と、を備え、
前記ALC切替回路は、前記第1送信信号が前記第1アンテナから送信されるときに、前記第1調節値を前記調節値として前記第1調節器に供給し、前記第2送信信号が前記第2アンテナから送信されるときに、前記第2調節値を前記調節値として前記第1調節器に供給する。
【0008】
好ましくは、前記無線局の目標ゲインに応じて定められた第1減衰量に基づいて前記変調信号を減衰させる第1減衰器をさらに備え、
前記第1調節器は、前記第1減衰器で減衰された前記変調信号の振幅を前記調節値に応じて調節する。
【0009】
好ましくは、前記第1調節器は、前記第1減衰器で減衰された前記変調信号を前記調節値に応じて減衰させる可変減衰器を有し、
前記第1減衰器の前記第1減衰量は、前記可変減衰器での減衰量が最小となる前記調節値が前記可変減衰器に供給されている状態で、前記無線局の目標ゲインに応じて定められる。
【0010】
好ましくは、前記第1増幅器の出力端子を前記第1アンテナおよび前記付加装置のいずれかに接続する第1経路切替回路をさらに備え、
前記ALC切替回路は、前記第1経路切替回路によって前記第1増幅器の出力端子が前記第1アンテナに接続されているときに、前記第1調節値を前記調節値として前記第1調節器に供給し、前記第1経路切替回路によって前記第1増幅器の出力端子が前記付加装置に接続されているときに、前記第2調節値を前記調節値として前記第1調節器に供給する。
(【0011】以降は省略されています)

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