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公開番号2024099231
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-25
出願番号2023003025
出願日2023-01-12
発明の名称電力変換装置
出願人株式会社TMEIC,三菱電機株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類H02M 7/48 20070101AFI20240718BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】電力変換器の出力電流における定常偏差をなくすことができる電力変換装置を提供する。
【解決手段】電流制御部8は、交流電流指令値に対する電流検出器5の検出値の偏差を補償するためのフィードバック制御によって、三相交流電圧指令値を生成する。電流制御部8は、正相d軸電流指令値と逆相d軸電流指令値とを合成してd軸電流指令値を生成するとともに、正相q軸電流指令値と逆相q軸電流指令値とを合成してq軸電流指令値を生成する手段と、d軸電流指令値およびq軸電流指令値に対する電流検出器5の検出値の偏差に対して比例積分制御演算を行う手段と、電流検出器5の検出値の偏差を逆相座標系に変換する手段と、逆相座標系に変換された電流検出器の検出値の偏差に対して積分制御演算を行う手段と、比例積分制御演算による演算値と、積分制御演算による演算値とを用いて三相交流電圧指令値を生成する手段とを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
直流電圧を三相交流電圧に変換して三相交流電力系統または三相交流負荷に出力する電力変換器と、
前記電力変換器の出力電流を検出する電流検出器と、
前記電力変換器を制御する制御装置とを備え、
前記制御装置は、
交流電流指令値に対する前記電流検出器の検出値の偏差を補償するためのフィードバック制御によって、三相交流電圧指令値を生成する電流制御部と、
前記三相交流電圧指令値に基づいて前記電力変換器の制御信号を生成することにより、前記電力変換器をPWM制御するPWM回路とを含み、
前記交流電流指令値は、正相d軸電流指令値および正相q軸電流指令値、ならびに、逆相d軸電流指令値および逆相q軸電流指令値を含み、
前記電流制御部は、
前記正相d軸電流指令値と前記逆相d軸電流指令値とを合成してd軸電流指令値を生成するとともに、前記正相q軸電流指令値と前記逆相q軸電流指令値とを合成してq軸電流指令値を生成する手段と、
前記d軸電流指令値および前記q軸電流指令値に対する前記電流検出器の検出値の偏差に対して比例積分制御演算を行う手段と、
前記電流検出器の検出値の偏差を逆相座標系に変換する手段と、
前記逆相座標系に変換された前記電流検出器の検出値の偏差に対して積分制御演算を行う手段と、
前記比例積分制御演算による演算値と、前記積分制御演算による演算値とを用いて前記三相交流電圧指令値を生成する手段とを含む、電力変換装置。
続きを表示(約 2,600 文字)【請求項2】
前記電流制御部は、
前記電流検出器により検出される前記出力電流を正相d軸電流および正相q軸電流に変換する第1の座標変換器と、
前記逆相d軸電流指令値および前記逆相q軸電流指令値を正相座標系に変換する第2の座標変換器と、
前記正相d軸電流指令値と前記第2の座標変換器による前記逆相d軸電流指令値とを加算して前記d軸電流指令値を生成するとともに、前記正相q軸電流指令値と前記第2の座標変換器による前記逆相q軸電流指令値とを加算して前記q軸電流指令値を生成する加算器と、
前記d軸電流指令値に対する前記正相d軸電流の偏差および前記q軸電流指令値に対する前記正相q軸電流の偏差に対して比例制御演算を行う第1の補償器と、
前記正相d軸電流の偏差および前記正相q軸電流の偏差に対して積分制御を行う第2の補償器と、
前記正相d軸電流の偏差および前記正相q軸電流の偏差を前記逆相座標系に変換する第3の座標変換器と、
前記逆相座標系に変換された前記正相d軸電流の偏差および前記正相q軸電流の偏差に対して積分制御演算を行う第3の補償器と、
前記第3の補償器による演算値を前記正相座標系に変換する第4の座標変換器と、
前記第1の補償器による演算値と、前記第2の補償器による演算値と、前記第4の座標変換器による演算値との和を二相三相変換することにより、前記三相交流電圧指令値を生成する第5の座標変換器とを含む、請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項3】
前記電流制御部は、
前記電流検出器により検出される前記出力電流を正相d軸電流および正相q軸電流に変換する第1の座標変換器と、
前記逆相d軸電流指令値および前記逆相q軸電流指令値を正相座標系に変換する第2の座標変換器と、
前記正相d軸電流指令値と前記第2の座標変換器による前記逆相d軸電流指令値とを加算して第1のd軸電流指令値を生成するとともに、前記正相q軸電流指令値と前記第2の座標変換器による前記逆相q軸電流指令値とを加算して第1のq軸電流指令値を生成する第1の加算器と、
前記第1のd軸電流指令値に対する前記正相d軸電流の偏差および前記第1のq軸電流指令値に対する前記正相q軸電流の偏差に対して比例制御演算を行う第1の補償器と、
前記正相d軸電流指令値および前記正相q軸電流指令値の各々の高周波成分を減衰させる第1のフィルタと、
前記逆相d軸電流指令値および前記逆相q軸電流指令値の各々の高周波成分を減衰させる第2のフィルタと、
前記第2のフィルタを通過した前記逆相d軸電流指令値および前記逆相q軸電流指令値を前記正相座標系に変換する第3の座標変換器と、
前記第1のフィルタを通過した前記正相d軸電流指令値と前記第3の座標変換器による前記逆相d軸電流指令値とを加算して第2のd軸電流指令値を生成するとともに、前記第1のフィルタを通過した前記正相q軸電流指令値と前記第3の座標変換器による前記逆相q軸電流指令値とを加算して第2のq軸電流指令値を生成する第2の加算器と、
前記第2のd軸電流指令値に対する前記正相d軸電流の偏差および前記第2のq軸電流指令値に対する前記正相q軸電流の偏差に対して積分制御演算を行う第2の補償器と、
前記第2のd軸電流指令値に対する前記正相d軸電流の偏差および前記第2のq軸電流指令値に対する前記正相q軸電流の偏差を前記逆相座標系に変換する第4の座標変換器と、
前記逆相座標系に変換された前記正相d軸電流の偏差および前記正相q軸電流の偏差に対して積分制御演算を行う第3の補償器と、
前記第3の補償器による演算値を前記正相座標系に変換する第5の座標変換器と、
前記第1の補償器による演算値と、前記第2の補償器による演算値と、前記第5の座標変換器による演算値との和を二相三相変換することにより、前記三相交流電圧指令値を生成する第6の座標変換器とを含む、請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項4】
前記電流制御部は、
前記逆相d軸電流指令値および前記逆相q軸電流指令値を正相座標系に変換する第1の座標変換器と、
前記正相d軸電流指令値と前記第1の座標変換器による前記逆相d軸電流指令値とを加算して前記d軸電流指令値を生成するとともに、前記正相q軸電流指令値と前記第1の座標変換器による前記逆相q軸電流指令値とを加算して前記q軸電流指令値を生成する第1の加算器と、
前記d軸電流指令値および前記q軸電流指令値を三相交流電流指令値に変換する第2の座標変換器と、
前記三相交流電流指令値に対する前記電流検出器により検出される前記出力電流の偏差に対して比例制御演算を行う第1の補償器と、
前記三相交流電流指令値に対する前記電流検出器により検出される前記出力電流の偏差を正相d軸電流の偏差および正相q軸電流の偏差に変換する第3の座標変換器と、
前記正相d軸電流の偏差および前記正相q軸電流の偏差に対して積分制御演算を行う第2の補償器と、
前記第2の補償器による演算値を二相三相変換する第4の座標変換器と、
前記三相交流電流指令値に対する前記電流検出器により検出される前記出力電流の偏差を逆相d軸電流の偏差および逆相q軸電流の偏差に変換する第5の座標変換器と、
前記逆相d軸電流の偏差および前記逆相q軸電流の偏差に対して積分制御演算を行う第3の補償器と、
前記第3の補償器による演算値を二相三相変換する第6の座標変換器と、
前記第1の補償器による演算値と、前記第4の座標変換器による演算値と、前記第6の座標変換器による演算値とを加算することにより、前記三相交流電圧指令値を生成する第2の加算器とを含む、請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項5】
前記第2の補償器および前記第3の補償器の少なくとも一方は、積分制御特性に加えて直流以外の成分を減衰させるフィルタ特性を有する、請求項2から4のいずれか1項に記載の電力変換装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電力変換装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特開2008-234298号公報(特許文献1)には、三相電圧指令値に従って三相交流電力を交流電力系統に供給する電力変換器を制御する制御装置が開示されている。この制御装置は、三相交流電流を基準位相に基づいてd軸電流およびq軸電流に変換するdq変換器と、d軸電流指令値に対するd軸電流の偏差に基づいてd軸電圧指令値を生成する電流制御器と、q軸電流指令値に対するq軸電流の偏差に基づいてq軸電圧指令値を生成する電流制御器とを備え、d軸電圧指令値およびq軸電圧指令値を補正基準位相に従って逆dq変換して三相電圧指令値を生成するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-234298号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載される制御装置は、正相座標系でのd軸電流の偏差およびq軸電流の偏差を補償するための制御演算を行うことによって三相電圧指令値を生成するように構成されている。
【0005】
一方で、交流電力系統の系統電圧が過渡的に変動したことにより系統電圧が三相不平衡状態となった場合には、正相成分に加えて、逆相成分が発生する。したがって、三相不平衡を取り扱うためには、正相成分の他に、逆相成分を考慮する必要がある。しかしながら、特許文献1では、電力変換器の出力電流の正相成分のみを制御するように構成されるため、出力電流の逆相成分については制御されない。その結果、逆相成分の定常偏差が残ってしまうという問題がある。
【0006】
本開示は、このような課題を解決するためになされたものであり、本開示の目的は、電力変換器の出力電流における定常偏差をなくすことができる電力変換装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る電力変換装置は、直流電圧を三相交流電圧に変換して三相交流電力系統または三相交流負荷に出力する電力変換器と、電力変換器の出力電流を検出する電流検出器と、電力変換器を制御する制御装置とを備える。制御装置は、交流電流指令値に対する電流検出器の検出値の偏差を補償するためのフィードバック制御によって、三相交流電圧指令値を生成する電流制御部と、三相交流電圧指令値に基づいて電力変換器の制御信号を生成することにより、電力変換器をPWM制御するPWM回路とを含む。交流電流指令値は、正相d軸電流指令値および正相q軸電流指令値、ならびに、逆相d軸電流指令値および逆相q軸電流指令値を含む。電流制御部は、正相d軸電流指令値と逆相d軸電流指令値とを合成してd軸電流指令値を生成するとともに、正相q軸電流指令値と逆相q軸電流指令値とを合成してq軸電流指令値を生成する手段と、d軸電流指令値およびq軸電流指令値に対する電流検出器の検出値の偏差に対して比例積分制御演算を行う手段と、電流検出器の検出値の偏差を逆相座標系に変換する手段と、逆相座標系に変換された電流検出器の検出値の偏差に対して積分制御演算を行う手段と、比例積分制御演算による演算値と、積分制御演算による演算値とを用いて三相交流電圧指令値を生成する手段とを含む。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、電力変換器の出力電流における定常偏差をなくすことができる電力変換装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施の形態1に係る電力変換装置の構成を示す回路ブロック図である。
図1に示した電力変換器の構成例を示す回路図である。
実施の形態2に係る電力変換装置の構成を示す回路ブロック図である。
実施の形態3に係る電力変換装置の構成を示す回路ブロック図である。
参考例に係る電力変換装置の構成を示す回路ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では、図中の同一または相当部分について同一符号を付して、その説明は原則的に繰り返さないものとする。
(【0011】以降は省略されています)

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