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公開番号2024095347
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-10
出願番号2022212567
出願日2022-12-28
発明の名称電源制御装置および電源制御方法
出願人株式会社デンソーテン
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類H02J 7/00 20060101AFI20240703BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】第1系統および第2系統の電圧が異常判定閾値付近を上下動する場合に、異常系統を推定できる電源制御装置および電源制御方法を提供する。
【解決手段】実施形態に係る電源制御装置は、接続装置と、コントローラとを有する。接続装置は、第1電源の電力を第1負荷に供給する第1系統と第2電源の電力を第2負荷に供給する第2系統とを接続する系統間ラインに設けられる。コントローラは、第1系統または第2系統の電源失陥を検出すると、系統間ラインを切断し、第1期間における第1系統の電圧および第2系統の電圧の変化に基づいて、失陥した系統を確定する確定処理を行う。コントローラは、確定処理によって失陥した系統を確定できない場合、第1期間よりも長い第2期間における第1系統の電圧および第2系統の電圧の変化に基づいて、異常系統を推定する推定処理を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1電源の電力を第1負荷に供給する第1系統と第2電源の電力を第2負荷に供給する第2系統とを接続する系統間ラインに設けられる接続装置と、前記接続装置を制御するコントローラとを有する電源制御装置であって、
前記コントローラは、
前記第1系統または前記第2系統の電源失陥を検出すると、前記系統間ラインを切断するように前記接続装置を制御し、第1期間における前記第1系統の電圧および前記第2系統の電圧の変化に基づいて、失陥した系統を確定する確定処理を行い、
前記確定処理によって前記失陥した系統を確定できない場合、前記第1期間よりも長い第2期間における前記第1系統の電圧および前記第2系統の電圧の変化に基づいて、異常の疑いが強い系統を異常系統として推定する推定処理を行う、
電源制御装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記コントローラは、
前記第1系統の電圧が異常判定閾値以下となった累計時間と、前記第2系統の電圧が前記異常判定閾値以下となった累計時間とを計測し、前記累計時間が長い系統を前記異常系統として推定する、
請求項1に記載の電源制御装置。
【請求項3】
前記コントローラは、
前記第1系統の電圧が正常判定閾値以下となった累計時間と、前記第2系統の電圧が前記正常判定閾値以下となった累計時間とを計測し、前記累計時間が長い系統を前記異常系統として推定する、
請求項1に記載の電源制御装置。
【請求項4】
前記コントローラは、
前記第1系統の電圧が異常判定閾値以下となった累計時間と、前記第2系統の電圧が前記異常判定閾値以下となった累計時間とを計測し、
前記第1系統の電圧が正常判定閾値以下となった累計時間と、前記第2系統の電圧が前記正常判定閾値以下となった累計時間とを計測し、
前記異常判定閾値以下となった累計時間が長い系統を前記異常系統として推定し、前記推定処理によって前記異常系統を推定できない場合は、前記正常判定閾値以下となった累計時間が長い系統を前記異常系統として推定する、
請求項1に記載の電源制御装置。
【請求項5】
前記コントローラは、
前記第1系統の電圧が異常判定閾値以下となった回数と、前記第2系統の電圧が前記異常判定閾値以下となった回数とを計測し、
前記回数が多い系統を前記異常系統として推定する、
請求項1に記載の電源制御装置。
【請求項6】
前記コントローラは、
前記第1系統の電圧が正常判定閾値以下となった回数と、前記第2系統の電圧が前記正常判定閾値以下となった回数とを計測し、前記回数が少ない系統を異常系統として推定する、
請求項1に記載の電源制御装置。
【請求項7】
前記コントローラは、
前記第1系統の電圧が異常判定閾値以下となった回数と、前記第2系統の電圧が前記異常判定閾値以下となった回数とを計測し、
前記第1系統の電圧が正常判定閾値以下となった回数と、前記第2系統の電圧が前記正常判定閾値以下となった回数とを計測し、
前記異常判定閾値以下となった回数が多い系統を前記異常系統として推定し、前記推定処理によって前記異常系統を推定できない場合は、前記正常判定閾値以下となった回数が少ない系統を前記異常系統として推定する、
請求項1に記載の電源制御装置。
【請求項8】
前記コントローラは、
異常の疑いが強い系統を失陥系統として推定したときは、再度、前記確定処理および前記推定処理を行う、
請求項1に記載の電源制御装置。
【請求項9】
第1電源の電力を第1負荷に供給する第1系統と第2電源の電力を第2負荷に供給する第2系統とを接続する系統間ラインに設けられる接続装置と、前記接続装置を制御するコントローラとを有する電源制御装置の前記コントローラが、
前記第1系統または前記第2系統の電源失陥を検出すると、前記系統間ラインを切断するように前記接続装置を制御し、第1期間における前記第1系統の電圧および前記第2系統の電圧の変化に基づいて、失陥した系統を確定する確定処理を行い、
前記確定処理によって前記失陥した系統を確定できない場合、前記第1期間よりも長い第2期間における前記第1系統の電圧および前記第2系統の電圧の変化に基づいて、異常の疑いが強い系統を異常系統として推定する推定処理を行う、
電源制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
開示の実施形態は、電源制御装置および電源制御方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
第1電源の電力を第1負荷に供給する第1系統と、第2電源の電力を第2負荷に供給する第2系統とを備える冗長電源システムがある。冗長電源システムは、第1系統と第2系統との間に設けられる系統間スイッチを制御するコントローラを備える電源制御装置を含む。
【0003】
車両に搭載される電源制御装置は、第1系統または第2系統の電圧低下によって電源失陥を検出すると系統間スイッチを遮断する。その後、電源制御装置は、第1系統および第2系統のうち電源失陥が発生した異常系統を確定させる。電源制御装置は、電源失陥が発生していない正常系統を使用して退避走行を行わせる(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
電源制御装置は、電圧が所定時間連続して異常判定閾値以下になった系統を異常系統として確定させる。電源制御装置は、電圧が異常判定閾値を超えるまで回復した系統を正常系統として確定させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-125004号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、第1系統および第2系統の電圧は、完全な地絡ではなくハーフショートが生じた場合、または、高負荷状態が断続的に続いた場合に、異常判定閾値付近を上下動することがある。電源制御装置は、第1系統および第2系統の電圧が異常判定閾値付近を上下動すると、異常系統を確定させることができないことがある。
【0007】
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、第1系統および第2系統の電圧が異常判定閾値付近を上下動する場合に、異常系統を推定できる電源制御装置および電源制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態の一態様に係る電源制御装置は、接続装置と、コントローラとを有する。前記接続装置は、第1電源の電力を第1負荷に供給する第1系統と第2電源の電力を第2負荷に供給する第2系統とを接続する系統間ラインに設けられる。前記コントローラは、接続装置を制御する。前記コントローラは、前記第1系統または前記第2系統の電源失陥を検出すると、前記系統間ラインを切断するように前記接続装置を制御する。コントローラは、第1期間における前記第1系統の電圧および前記第2系統の電圧の変化に基づいて、失陥した系統を確定する確定処理を行う。コントローラは、前記確定処理によって前記失陥した系統を確定できない場合、前記第1期間よりも長い第2期間における前記第1系統の電圧および前記第2系統の電圧の変化に基づいて、異常の疑いが強い系統を異常系統として推定する推定処理を行う。
【発明の効果】
【0009】
実施形態の一態様に係る電源制御装置および電源制御方法は、第1系統および第2系統の電圧が異常判定閾値付近を上下動する場合に、異常系統を推定できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、実施形態に係る電源制御装置の構成および動作の説明図である。
図2は、実施形態に係る電源制御装置の構成および動作の説明図である。
図3は、実施形態に係る電源制御装置の構成および動作の説明図である。
図4は、実施形態に係る電源制御装置の構成および動作の説明図である。
図5は、実施形態に係る第1系統および第2系統の状態のパターンを示す説明図である。
図6は、実施形態に係る異常確定処理の説明図である。
図7は、実施形態に係る正常確定処理の説明図である。
図8は、実施形態に係る第1系統の推定処理の説明図である。
図9は、実施形態に係る第2系統の推定処理の説明図である。
図10は、実施形態に係る電源制御装置のコントローラが実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図11は、実施形態に係る電源制御装置のコントローラが実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図12は、実施形態に係る電源制御装置のコントローラが実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図13は、実施形態に係る電源制御装置のコントローラが実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図14は、実施形態に係る電源制御装置のコントローラが実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図15は、実施形態に係る電源制御装置のコントローラが実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図16は、実施形態に係る電源制御装置のコントローラが実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図17は、実施形態に係る電源制御装置のコントローラが実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図18は、実施形態に係る電源制御装置のコントローラが実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図19は、実施形態に係る電源制御装置のコントローラが実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図20は、実施形態の変形例に係る電源制御装置の構成および動作の説明図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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