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公開番号2024094890
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-10
出願番号2022211788
出願日2022-12-28
発明の名称ビニールハウスの強風対策装置
出願人フルタ電機株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A01G 9/14 20060101AFI20240703BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】 施設園芸ビニールハウスでは、強風がビニールハウ上方を通過する際、上方向に働く力よってビニールハウスが膨らむ。ビニールハウスを覆っている被覆材が上に引っ張られ破れてしまうと恐れがある。また、破れ始めると骨材などに風の力がかかり、ビニールハウスが倒壊してしまうなどの甚大な被害になる。
【解決手段】 本発明は、吸気側シャッター、排気側シャッター、排気用換気扇を備えたビニールハウスにおいて、強風時に、吸気側のシャッターを閉じ、排気側シャッターを開き、換気扇を廻し、内部の空気をビニールハウス外に排出することにより、ビニールハウス内を負圧状態にする。ビニールハウス内が負圧になることで、前記ビニールハウスを覆っている被覆材を内側に引っ張り、被覆材が浮き上がり防止と、破れて防止を図ることを意図したビニールハウスの強風対策装置と、そのシステムである。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
強風時の施設園芸ビニールハウスであって、
前記強風が、前記ビニールハウス上方を通過する際、前記ビニールハウスに対し、上方向に力が働き、前記ビニールハウスを覆っている被覆材が上に引っ張られ、ビニールが破れ始め、かつ前記ビニールハウスの骨材に風の力がかかる状況で、前記ビニールハウス倒壊、又は破壊、或いは危険な状況、甚大な被害、所謂、前記被害が発生する恐れがある時に、
1) 前記ビニールハウスに設置した、排気側シャッターを開け、換気扇を廻し、前記ビニールハウスに設置した吸気側シャッターを閉め、前記ビニールハウスへの風の流入を止め、前記ビニールハウス内の負圧状況にし、
2) 前記ビニールハウスを覆っている前記被覆材を内側に引っ張ることで、前記被覆材が破れる状況回避を可能とし、
た構成とするビニールハウスの強風対策装置。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記強風時の前記施設園芸ビニールハウスにおいて、
各種の計器を配備し、
前記計器は、風速計にて風速を測定し、制御盤で強風判定を行い、前記排気側シャッター、前記換気扇、前記吸気側シャッターを、駆動する構成とし、
前記計器、及び/又は、風速計を配備し、
前記制御盤は、前記風速計から受信した信号から、前記強風判定を行い、
前記強風判定により、前記強風と判定された場合には、更に強風レベル判定を行い、
前記計器、及び/又は、前記風速計からの信号を介して、前記制御盤に指令を送り、前記指令で、前記排気側シャッターを開け、かつ前記強風レベルに従った回転数で前記換気扇を駆動し、併せて、前記吸気側シャッターは閉じる操作をする構成とした請求項1に記載のビニールハウスの強風対策システム。
【請求項3】
前記強風時の前記施設園芸ビニールハウスにおいて、
前記強風時に、商用電源停止に備えて発電機電源を設け、前記商用電源停止時に、前記発電機電源に切替え、当該発電機を駆動し、前記吸気側シャッターを閉じ、前記排気側シャッターを開け、前記換気扇を駆動する構成とした請求項1に記載のビニールハウスの強風対策装置。
【請求項4】
前記ビニールハウス内が負圧状態において、
前記換気扇を廻し続ける状況下で、換気扇モーターが過負荷状態となった際に、前記モーターを保護するために、
前記強風時に、前記ビニールハウスの内気圧、外気圧を測定し、
前記測定値により、前記ビニールハウスの前記被覆材が浮き上がらない程度に前記換気扇の回転数を決め、
前記換気扇の回転数は、回転数制御器を介し、回転制御を可能とし、
前記強風が治まった時は、前記内気圧の状態、及び/又は、前記ビニールハウス内の温度を確認し、
前記ビニールハウス内の前記換気扇、及び前記排気側シャッター、及び前記吸気側シャッターを平常運転に制御する構成とした請求項1に記載のビニールハウスの強風対策装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ビニールハウスの強風対策装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来の施設園芸ビニールハウス(ビニールハウスとする)において、強風時には、強風がビニールハウス上方を通過する際、上方向に働く力よってビニールハウスが膨らむことで、例えば、ビニールハウスを覆っている被覆材が上に引っ張られ破れてしまう恐れがある。また、破れ始めると骨材などに風の力がかかり、ビニールハウスが倒壊してしまうなどの甚大な被害になってしまう場合がある。
【0003】
その対策として、先行文献(1)としては、例えば、特許第6854454号の「農業用ハウス」がある。発明の概要は、段落0136に開示されている。即ち、「農業用ハウスは、外殻と、吸気用ファンと、排気用ファンと、カーテンとを備える。外殻は、互いに対向する第1妻面、及び第2妻面、並びに屋根を含む。吸気用ファンは、第1妻面に設け、外殻内に外気を送り込む、排気用ファンは、第2妻面に設け、外殻内の空気を外殻外に排出、カーテンは、外殻内に配置され、カーテンは、外殻内で引き出される閉状態と、外殻内で収束する開状態との間で変形可能に構成され、閉状態のカーテンは、外殻内を上部空間と上部空間より下方の下部空間とに区切り、かつ、上部空間と下部空間との間の通気を可能にし、屋根から入射した光を減光する。
【0004】
農業用ハウスは、カーテン閉状態である場合、上部空間と下部空間との間の通気を可能にするカーテンで、上部空間と下部空間との間の換気が行われ、農業用ハウスは、カーテンの開状態、閉状態の両方で効率的に換気できる。
【0005】
農業用ハウスは、カーテンは、第1カーテン、及び第2カーテンを含むことが好ましい。
【0006】
農業用ハウスは、外殻の側面に窓を備える。また、カーテン、吸気用ファン、及び排気用ファンの制御する制御装置を備える構造である」と開示されている。
【0007】
また、先行文献(2)としては、特開2018-88904号の「外張り用の農業用フィルム」がある。この発明は、「所定間隔をあけて設置された複数のアーチパイプに、広幅長尺状のフィルムを展張して用いる農業用フィルム10であり、フィルム10の天井部に、直径2.0~4.0mmの小孔が形成され、平均風速(気象庁「風の強さと吹き方」、10分間の平均、平成12年8月作成、平成25年一部改正)10m/秒以上50m/秒以下の強い風の下で、アーチパイプから浮き上がらないことを特徴とする」と開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特許第6854454号公報
特開2018-88904号公報
【非特許文献】
【0009】
園芸用施設設計施工標準仕様書 令和元年5月発行
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
施設園芸ビニールハウスの台風・強風による倒壊と作物被害を防ぐため、多くの自治体や(一社)日本施設園芸協会から対策マニュアルや安全構造基準が公開されている。防風対策には,(1)ハウスの周囲に防風塀やネットを設置する、(2)ハウスをネットで被いバンドで締める、(3)換気扇でハウス内部を陰圧にする、などが知られている。そこで、これらについて,特許文献として開示されているか検索した。その結果、(1)の一例として特許4395544号公報(ハウス防風機構,釜原 董隆)、(2)の一例として特開2007-68448号公報(ハウス用保護ネットと保護ベルトの同時締め付け構造と使用方法,沖縄県他)があった。しかしながら、(3)に関する先行文献は見つからなかったが、単にビニールシートに孔をあけるとハウスの倒壊が防ぐことができることを開示した文献(特開2018-88904号公報)が見つかった。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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