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公開番号2024093353
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-09
出願番号2022209668
出願日2022-12-27
発明の名称液状化粧料用塗布具
出願人株式会社呉竹
代理人弁理士法人藤本パートナーズ
主分類A45D 34/04 20060101AFI20240702BHJP(手持品または旅行用品)
要約【課題】本発明は、使用者の意図しない箇所に対する液状化粧料の付着を抑制できる液状化粧料用塗布具を提供することを課題とする。
【解決手段】液状化粧料を塗布するペン先部材と、前記ペン先部材を保持する筒状部材とを備え、前記ペン先部材の先端が目の周りに接触したときに、前記ペン先部材の側面の睫毛への接触を抑制するように、前記ペン先部材は前記筒状部材から僅かに突出している、液状化粧料用塗布具。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
液状化粧料を塗布するペン先部材と、前記ペン先部材を保持する筒状部材とを備え、
前記ペン先部材の先端が使用者の狙った箇所に接触したときに、前記ペン先部材の側面が前記狙った箇所の隣接箇所に接触することを抑制するように、前記ペン先部材は前記筒状部材から僅かに突出している、液状化粧料用塗布具。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記ペン先部材の側面は、前記筒状部材によって該ペン先部材の先端近傍まで覆われている、請求項1に記載の液状化粧料用塗布具。
【請求項3】
前記ペン先部材における前記筒状部材から突出した突出部の長さが2mm以下である、請求項1に記載の液状化粧料用塗布具。
【請求項4】
前記筒状部材は、前記ペン先部材の先端近傍から延び且つ外周面が露出した露出部を有し、
前記露出部は、長さが10mm以上であり且つ外径が5mm以下である、請求項1又は2に記載の液状化粧料用塗布具。
【請求項5】
前記ペン先部材は、前記筒状部材との嵌合部と、前記嵌合部及び前記突出部の間の中間部とを有し、
前記中間部における側面は、前記液状化粧料による前記ペン先部材の膨潤により前記筒状部材の内面に接触しているか又は前記筒状部材の内面との間に満たされた前記液状化粧料が接触している高気密領域と、前記筒状部材の内面との間に隙間を形成している低気密領域とを有し、
前記高気密領域の面積が前記低気密領域の面積よりも大きくなるように構成されている、請求項3に記載の液状化粧料用塗布具。
【請求項6】
前記筒状部材は、前記ペン先部材が挿通された先端開口と、前記ペン先部材への前記液状化粧料の供給を促進するための空気流通口とを有し、
前記先端開口の開口面積に対する前記空気流通口の開口面積が、40%以下である、請求項1又は5に記載の液状化粧料用塗布具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液状化粧料用塗布具に関し、より具体的には、リキッドアイライナー、アイブロウ、マスカラ、睫毛用コーティング剤、睫毛用美容液、フェイスペイント、ボディペイント等の液状化粧料を塗布するための塗布具に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、液状化粧料を塗布するための種々の塗布具が提案されている。例えば、アイライナーは、使用者の目の印象を変えるために使用されている。また、アイライナーとしては、粉体が棒状に成形された化粧料を塗布するためのペンシルアイライナーと、繊維芯などに保持させた液状化粧料を塗布するためのリキッドアイライナーとが知られている。
また、アイブロウは、顔の印象を大きく左右する眉メイクに欠かせない塗布具であり、成形された化粧料を塗布するためのペンシルタイプと共に、液状化粧料を塗布するためのリキッドタイプも知られている。
また、マスカラは、睫毛を整えて美しく見せるために使用されている。また、睫毛用コーティング剤や睫毛用美容液も、睫毛に張りやコシを与える化粧料として睫毛に塗布されることが知られている。
【0003】
目元の化粧以外にも、フェイスペイントやボディペイントは、顔や体にペイントするアートやファッションの文化において、スポーツ観戦やハロウィンなどのイベント等で昂揚感を高める効果が有ることが知られている。
【0004】
上記で例示した塗布具による化粧では、細かな作業が必要になる場合がある。そして、細かな作業では、液状化粧料は、こすらずに塗布できるため、粉体が成形された化粧料よりも好ましいと考えられる。例えば、アイライナーでアイラインを描く方法としては、睫毛と睫毛との間を埋めるようにしてアイラインを描く方法が挙げられる。そして、ペン先の細いリキッドアイライナーによれば、睫毛と睫毛との間の狭い箇所にこすらずに液状化粧料を塗布できるため、上記のような化粧において比較的使い易いと考えられる。
【0005】
一般的に使用されているこの種の塗布具は、特許文献1にも記載されているように、液状化粧料を塗布するペン先部材と、前記ペン先部材を保持する筒状部材とを備え、前記ペン先部材が前記筒状部材から5mm以上突き出した状態となっている。このように、ペン先部材がある程度の突き出し長さを有することによって、使用者が狙った箇所にペン先部材の先端を接触させ易くなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2020-39540号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、ペン先部材が上記のように突き出した塗布具の場合、筒状部材から露出したペン先部材の側面が、使用者の意図しない箇所(例えば睫毛)に接触し、当該箇所が液状化粧料で汚れるおそれがある。また、かかる汚れは、使用者の動き(例えば瞬き)によってさらに広がるおそれがある。このため、使用者は当該箇所の汚れに気をつけながら作業する必要がある。よって、取扱性により優れる塗布具の提供が望まれる。
【0008】
上記事情に鑑み、本発明は、使用者の意図しない箇所に対する液状化粧料の付着を抑制できる液状化粧料用塗布具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様に係る液状化粧料用塗布具は、
液状化粧料を塗布するペン先部材と、前記ペン先部材を保持する筒状部材とを備え、
前記ペン先部材の先端が使用者の狙った箇所に接触したときに、前記ペン先部材の側面が前記狙った箇所の隣接箇所に接触することを抑制するように、前記ペン先部材は前記筒状部材から僅かに突出している。
好ましくは、本発明の一態様に係る液状化粧料用塗布具は、前記ペン先部材の側面が、前記筒状部材によって該ペン先部材の先端近傍まで覆われている。
【0010】
かかる液状化粧料用塗布具によれば、ペン先部材の突き出し長さが比較的短く、すなわち、使用者の意図しない箇所に接触し得るペン先部材の側面の露出部分が小さいため、当該箇所に対する液状化粧料の付着を抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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