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公開番号2024092422
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-08
出願番号2022208329
出願日2022-12-26
発明の名称プレス機
出願人ニデックドライブテクノロジー株式会社
代理人個人
主分類B30B 15/34 20060101AFI20240701BHJP(プレス)
要約【課題】攪拌過熱の抑制によって無駄な電力消費を低減可能なプレス機を提供する。
【解決手段】プレス機1は、駆動及びプレヒートが可能なプレス機本体と、潤滑油70を攪拌するとともに、潤滑油70をプレス機本体に供給する潤滑油ポンプ54と、プレス機本体の駆動及びプレヒートと潤滑油ポンプ54の回転とを制御する制御部60とを備え、制御部60は、プレス機本体のプレヒート時の潤滑油ポンプ54の平均回転速度である第1平均回転速度をプレス機本体の駆動時の潤滑油ポンプ54の平均回転速度である第2平均回転速度から下げる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
駆動及びプレヒートが可能なプレス機本体と、
潤滑油を攪拌するとともに、前記潤滑油を前記プレス機本体に供給する潤滑油ポンプと、
前記プレス機本体の駆動及びプレヒートと前記潤滑油ポンプの回転とを制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記プレス機本体のプレヒート時の前記潤滑油ポンプの平均回転速度である第1平均回転速度を前記プレス機本体の駆動時の前記潤滑油ポンプの前記平均回転速度である第2平均回転速度から下げる、プレス機。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記第1平均回転速度を前記第2平均回転速度の半分以下に下げる、請求項1に記載のプレス機。
【請求項3】
前記制御部は、前記第1平均回転速度を複数の段階に分けて下げる、請求項2に記載のプレス機。
【請求項4】
前記プレス機本体を駆動する第1電動機をさらに備え、
前記制御部は、前記第1電動機の運転中の前記潤滑油ポンプの前記平均回転速度を前記第1平均回転速度から上げる、請求項1~3のいずれか1項に記載のプレス機。
【請求項5】
前記制御部は、前記第1電動機の運転停止後に前記潤滑油ポンプの前記平均回転速度を前記第2平均回転速度よりも下げる、請求項4に記載のプレス機。
【請求項6】
前記制御部は、前記第1電動機の運転停止後に前記潤滑油ポンプの前記平均回転速度を前記第1平均回転速度まで下げる、請求項5に記載のプレス機。
【請求項7】
前記潤滑油ポンプは、前記プレス機本体の内部に収容される、請求項1~3のいずれか1項に記載のプレス機。
【請求項8】
前記潤滑油ポンプを駆動する第2電動機として同期電動機を使用する、請求項4に記載のプレス機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、固定金型上に載置した金属板などを可動金型の上下動によって加工するプレス機に関し、特に、運転開始時のスライドの下死点精度を安定させるためにプレヒートを行うプレス機に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の熱プレス装置は、相対する第1熱盤及び第2熱盤と、第2熱盤を移動させる油圧シリンダと、油圧シリンダを駆動させる1個あるいは複数の油圧ポンプと、油吐出圧を検出する圧力センサと、油圧ポンプを回転駆動するモータの回転数あるいは複数の油圧ポンプの切替えを制御するコントローラとを具備し、圧力センサからの圧力信号あるいはモータの回転信号が入力されるコントローラで、モータの回転数と複数の油圧ポンプの切替えを制御する構成とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-152902号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
プレス機は冷えた状態から運転した場合、運転中にプレス機本体の温度が徐々に上昇する。プレス機の温度上昇に伴って金属部の伸びが発生することで、スライドの下死点が変化するので、下死点精度が安定しないという問題が発生する。そこで、運転開始時の下死点精度を安定させるため、プレス機の運転開始前や停止中もヒータで加熱した潤滑油をプレス機内にポンプにて循環させることで、プレス機本体の温度を運転中の飽和温度付近に維持するようにしている(プレヒート)。
【0005】
プレス機のプレヒート時は、潤滑油の上限温度を設定してヒータにて加熱する。加熱された潤滑油は潤滑油ポンプにてプレス機内へ供給されるが、潤滑油ポンプの攪拌によっても潤滑油の温度が上昇することがある(攪拌過熱)。上限温度を超えて加熱された潤滑油はクーラーにて冷却されるが、加熱した潤滑油をクーラーにて冷却するという無駄な電力消費を低減したい。
【0006】
本開示は、上記課題に鑑みてなされたものであり、攪拌過熱の抑制によって無駄な電力消費を低減可能なプレス機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の例示的なプレス機は、駆動及びプレヒートが可能なプレス機本体と、潤滑油を攪拌するとともに、前記潤滑油を前記プレス機本体に供給する潤滑油ポンプと、前記プレス機本体の駆動及びプレヒートと前記潤滑油ポンプの回転とを制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記プレス機本体のプレヒート時の前記潤滑油ポンプの平均回転速度である第1平均回転速度を前記プレス機本体の駆動時の前記潤滑油ポンプの前記平均回転速度である第2平均回転速度から下げる。
【発明の効果】
【0008】
例示的な本開示によれば、攪拌過熱の抑制によって無駄な電力消費が低減可能となり、ランニングコストも低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の一実施形態に係るプレス機1の構成を示す図である。
制御部60による潤滑油ポンプ54に関する処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の例示的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
(【0011】以降は省略されています)

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