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公開番号
2024118002
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-30
出願番号
2023024140
出願日
2023-02-20
発明の名称
粉末成形装置
出願人
シチズンファインデバイス株式会社
,
シチズン時計株式会社
代理人
主分類
B30B
11/00 20060101AFI20240823BHJP(プレス)
要約
【課題】 フィーダカップによる原料粉末の供給を安定化できる粉末成形装置を提供する。
【解決手段】 ダイ21に形成された充填部(凹部24)に粉末30を供給するフィーダカップ10と、フィーダカップ10と接続されフィーダカップ10をダイ21上に摺動させる駆動部とを備えた粉末供給装置において、フィーダカップ10は、ダイ21との摺動面側に粉末30を貯留するとともに粉末30を充填部24に放出する粉末収容部21aと、ダイ21の上方に向かって延出し、粉末収容部21aと外部とを挿通して粉末30が通過することができる貫通孔11bを備える。
【選択図】 図2
特許請求の範囲
【請求項1】
ダイに形成された充填部に粉末を供給するフィーダカップと、前記フィーダカップと接続され前記フィーダカップを前記ダイ上に摺動させる駆動部とを備えた粉末供給装置において、
前記フィーダカップは、前記粉末を貯留するとともに前記粉末を前記充填部に放出する粉末収容部と、前記ダイの上方に向かって延出し、前記粉末収容部と外部とを挿通して前記粉末が通過することができる貫通孔とを備えることを特徴とする粉末供給装置。
続きを表示(約 540 文字)
【請求項2】
前記貫通孔は、前記粉末収容部に露出した開口より、前記外部に露出した開口の方が大きいことを特徴とする請求項1に記載の粉末供給装置。
【請求項3】
前記貫通孔は、中間部に段差部を備えることを特徴とする請求項2に記載の粉末供給装置。
【請求項4】
前記段差部の外形は長孔形であり、前記段差部より前記摺動面側における前記貫通孔の断面は円形であることを特徴とする請求項3に記載の粉末装置。
【請求項5】
前記貫通孔を複数備え、複数の前記貫通孔のそれぞれの前記段差部が接続されることで、前記フィーダカップの表面から前記段差部に向かい窪んだザグリ部を備えることを特徴とする請求項3に記載の粉末装置。
【請求項6】
前記フィーダカップは、前記粉末を前記粉末収容部に供給する粉末供給口を備え、
前記粉末供給口と前記貫通孔とは前記フィーダカップの摺動方向に対向配置されている、ことを特徴とする請求項1に記載の粉末供給装置。
【請求項7】
前記粉末収容部は、前記粉末供給口から前記貫通孔に向かうにしたがって前記下面側に傾斜した傾斜面を有する、ことを特徴とする請求項6に記載の粉末供給装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は粉末成形装置に係るものであり、特に粉末成形装置のフィーダカップの構造に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
粉末成形装置において、成形金型(ダイ)に原料粉末を供給するため、フィーダカップが利用されている。フィーダカップは、フィーダカップへ原料粉末を供給するための粉末供給口と、粉末供給口から供給された原料粉末を内部に収容する粉末収容部と、粉末収容部に収容された原料粉末をダイに投入するための粉末投入口とを有している。フィーダカップを用いたダイへの原料粉末の充填は、ダイに形成された粉末充填部の上にフィーダカップを移動させることで行われる。具体的には、ダイの上部に沿い、フィーダカップを待機位置からダイの粉末充填部に向かい前進させ、さらに前進した位置から元の待機位置へと後退させる。このフィーダカップの前進、後退の動作は、フィーダカップの粉末投入口がダイに形成された粉末充填部の上を通過するように行われ、フィーダカップの粉末投入口がダイの粉末充填部上を通過した際にフィーダカップの粉末投入口からダイの粉末充填部へ原料粉末が落下することで、ダイへの原料粉末の充填が行われる。
【0003】
特許文献1には、フィーダカップの内部とフィーダカップの外部とを挿通するエア排出用パイプをフィーダカップの上蓋に垂直状に設置することが記載されている。フィーダカップにエア排出用パイプを設置することで、フィーダカップ内とダイとの間の空気を逃がし、ダイに形成された充填部に充填される原料粉末の供給量ばらつきを抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実開平3-47690号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ダイの粉末充填部への原料粉末の充填では、フィーダカップの前進、後退の動作は成形体の高い生産効率を実現するため高速で行われる。そのため、フィーダカップの待機位置から前進する動作移行、前進から停止への動作移行、停止から後退への動作移行、後退から停止への動作移行の際には、フィーダカップの粉末収容部内に収容された原料粉末に急激な加速度の変化が起こり、原料粉末に所定の慣性力が働く。この慣性力により、粉末収容部内の原料粉末は、粉末収容部の外形を構成する内壁に押し付けられ、換言すれば原料粉末は粉末収容部の内壁に向かって圧縮され、原料粉末は徐々に押し固められていく。その結果、原料粉末の滑動が阻害され、ダイの粉末充填部に落下する原料粉末の量が安定しないといった課題が生じる。発明者等の実験によれば、この課題をフィーダカップ内とダイとの間の空気を逃がすことのみによって解決することは困難であることがわかっている。
【0006】
本発明は、上記課題を解決しようとするもので、フィーダカップによる原料粉末の供給を安定化できる粉末成形装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
ダイに形成された充填部に粉末を供給するフィーダカップと、前記フィーダカップと接続され前記フィーダカップを前記ダイ上に摺動させる駆動部とを備えた粉末供給装置において、前記フィーダカップは、前記粉末を貯留するとともに前記粉末を前記充填部に放出する粉末収容部と、前記ダイの上方に向かって延出し、前記粉末収容部と外部とを挿通して前記粉末が通過することができる貫通孔とを備える。
前記貫通孔は、前記粉末収容部に露出した開口より、前記外部に露出した開口の方が大きくしてもよい。
また、前記貫通孔は、中間部に段差部を備えていてもよい。
また、前記段差部の外形は長孔形であり、前記段差部より前記摺動面側における前記貫通孔の断面は円形としてもよい。
さらにまた、前記貫通孔を複数備え、複数の前記貫通孔のそれぞれの前記段差部が接続されることで、前記フィーダカップの表面から前記段差部に向かい窪んだザグリ部を備えていてもよい。
また、前記フィーダカップは、前記粉末を前記粉末収容部に供給する粉末供給口を備え、前記粉末供給口と前記貫通孔とは前記フィーダカップの摺動方向に対向配置されていてもよい。
また、前記粉末収容部は、前記粉末供給口から前記貫通孔に向かうにしたがって前記下面側に傾斜した傾斜面を有していてもよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明の粉末成形装置によれば、フィーダカップによる原料粉末の供給を安定化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係る粉末成形装置の側面断面図である。
本発明の一実施形態に係るフィーダカップを詳細に説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に本発明の粉末成形装置について図面を用いて説明する。図面においては各構成をわかりやすくするために実際の形状や実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせる場合がある。
(【0011】以降は省略されています)
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