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公開番号2024156427
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-06
出願番号2023070877
出願日2023-04-24
発明の名称プレスロール装置
出願人ヒラノ技研工業株式会社
代理人弁理士法人蔦田特許事務所
主分類B30B 3/00 20060101AFI20241029BHJP(プレス)
要約【課題】第1軸受け部と第2軸受け部との間にコッタ装置を設けることなく、第1プレスロールと第2プレスロールの間隔を調整することができるプレスロール装置を提供する。
【解決手段】第1プレスロール24と第2プレスロール26と、第1プレスロールの第1回転軸28,28を支持する第1軸受け部30,30と、第2プレスロール26の第2回転軸48,48を支持する第2軸受け部50,50と、第1フレーム16に設けられ第1軸受け部30,30を第2軸受け部50,50の方向に押圧する第1エアシリンダ42,42と、第2フレーム18と第2軸受け部50,50の間にそれぞれ配されたコッタ装置62,62と、第2軸受け部50,50を、コッタ装置62,62を挟んで第2フレーム18の方向に引っ張る第2エアシリンダ82,82とを有している。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1プレスロールと、
前記第1プレスロールと平行に配された第2プレスロールと、
前記第1プレスロールの左右一対の第1回転軸を水平に、かつ回転自在に支持する左右一対の第1軸受け部と、
前記第2プレスロールの左右一対の第2回転軸を水平に、かつ回転自在に支持する左右一対の第2軸受け部と、
前記第1プレスロールと前記第2プレスロールを回転させるモータと、
左右一対の前記第1軸受け部と左右一対の前記第2軸受け部をそれぞれ支持するための左右一対の左フレームと右フレームと、
前記第1プレスロールを挟んで、前記第2プレスロールとは反対側に設けられた第1フレームと、
前記第2プレスロールを挟んで、前記第1プレスロールとは反対側に設けられた第2フレームと、
前記第1フレームに設けられ、左右一対の前記第1軸受け部を、左右一対の前記第2軸受け部の方向に押圧する左右一対の第1シリンダと、
前記第2フレームと左右一対の前記第2軸受け部の間にそれぞれ配された左右一対のコッタ装置と、
左右一対の前記第2軸受け部を、左右一対の前記コッタ装置を挟んで前記第2フレームの方向に引っ張る左右一対の第2シリンダと、
を有し、
左右一対の前記コッタ装置で前記第1プレスロールと前記第2プレスロールとの間隔を調整し、
前記モータで回転する前記第1プレスロールと前記第2プレスロールとで走行するウエブをプレスする、
ことを特徴とするプレスロール装置。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記第1プレスロールと前記第2プレスロールは、加熱ロールである、
請求項1に記載のプレスロール装置。
【請求項3】
前記第1プレスロールと前記第2プレスロールとが、水平方向に並んで配され、前記ウエブがその間を上下方向に走行している、
請求項1に記載のプレスロール装置。
【請求項4】
前記第1プレスロールと前記第2プレスロールとが、上下方向に重ねて配され、前記ウエブがその間を前後方向に走行している、
請求項1に記載のプレスロール装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、走行するウエブをプレスするプレスロール装置に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、第1プレスロールと第2プレスロールが、フィルムなどの長尺状のウエブを挟んで、プレスを行うプレスロール装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-056767号公報
特開2014-018967号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなプレスロール装置においては、第1プレスロールは左右一対の第1軸受け部に回転自在に支持され、第2プレスロールは左右一対の第2軸受け部に回転自在に支持されている。そして、第1プレスロールと第2プレスロールの間隔を調整するために、第1軸受け部と第2軸受け部との間にはコッタ装置が配置されている。そして、このコッタ装置によって第1軸受け部と第2軸受け部の間の間隔を調整することにより、第1プレスロールと第2プレスロールの間隔を調整することができる。
【0005】
しかし、上記のようなプレスロール装置であると、第1軸受け部と第2軸受け部の間にコッタ装置を配置する必要があるため、設計スペースが限られている。そのためコッタ装置の大きさが限られてくるため、コッタ装置を移動させる雄ネジ部の直径を大きくできず、ネジ部品の耐久性が薄くなるという問題点があった。また、逆にコッタ装置のスペースを優先させると、第1軸受け部と第2軸受け部のロール軸径とそれを受けるベアリングのサイズに制約が発生し、ロールの強度確保が困難になるという問題点がある。
【0006】
そこで本発明は上記問題点に鑑み、第1軸受け部と第2軸受け部との間にコッタ装置を設けることなく、第1プレスロールと第2プレスロールの間隔を調整することができるプレスロール装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、第1プレスロールと、前記第1プレスロールと平行に配された第2プレスロールと、前記第1プレスロールの左右一対の第1回転軸を水平に、かつ回転自在に支持する左右一対の第1軸受け部と、前記第2プレスロールの左右一対の第2回転軸を水平に、かつ回転自在に支持する左右一対の第2軸受け部と、前記第1プレスロールと前記第2プレスロールを回転させるモータと、左右一対の前記第1軸受け部と左右一対の前記第2軸受け部をそれぞれ支持するための左右一対の左フレームと右フレームと、前記第1プレスロールを挟んで、前記第2プレスロールとは反対側に設けられた第1フレームと、前記第2プレスロールを挟んで、前記第1プレスロールとは反対側に設けられた第2フレームと、前記第1フレームに設けられ、左右一対の前記第1軸受け部を、左右一対の前記第2軸受け部の方向に押圧する左右一対の第1シリンダと、前記第2フレームと左右一対の前記第2軸受け部の間にそれぞれ配された左右一対のコッタ装置と、左右一対の前記第2軸受け部を、左右一対の前記コッタ装置を挟んで前記第2フレームの方向に引っ張る左右一対の第2シリンダと、を有し、左右一対の前記コッタ装置で前記第1プレスロールと前記第2プレスロールとの間隔を調整し、前記モータで回転する前記第1プレスロールと前記第2プレスロールとで走行するウエブをプレスする、ことを特徴とするプレスロール装置である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、左右一対の第2軸受け部を左右一対のコッタ装置を挟んで第2フレームに設け、第2シリンダが第2軸受け部とコッタ装置を挟んで第2フレームの方向に引っ張った状態で、第1プレスロールは左右一対のコッタ装置で第1プレスロールと第2プレスロールの間隔を調整することができる。このため、第1軸受け部と第2軸受け部との間に左右一対のコッタ装置を設けることがないので、従来のようなスペースの制約がなく、大型のコッタ装置を取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態を示すプレスロール装置の一部欠裁左側面図である。
プレスロール装置の上方から見た横断面図である。
コッタ装置の拡大左側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態のプレスロール装置10について図1~図3を参照して説明する。本実施形態のプレスロール装置10は、長尺状のウエブWを回転する2つの加熱ロール(第1プレスロール24と第2プレスロール26)でプレスするものであり、ウエブWとしてはフィルム、塗工液が塗工されたフィルムや金属箔などである。なお、本実施形態のプレスロール装置10では、粉末合材を加熱プレスして長尺状のウエブWを製造する場合も含まれる。本説明において、ウエブWは、図1に示すように、プレスロール装置10の上から下に上下方向に走行し、図1において左側を前、右側を後と定義する。そして左右方向を示すときは後から前を見たときの左右方向と定義する。
(【0011】以降は省略されています)

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