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公開番号
2024129335
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-27
出願番号
2023038474
出願日
2023-03-13
発明の名称
プレス成形のエネルギー算出プログラム、プレス成形のエネルギー算出方法及びプレス成形のエネルギー算出システム
出願人
株式会社理研計器奈良製作所
代理人
弁理士法人コスモ国際特許事務所
主分類
B30B
15/00 20060101AFI20240919BHJP(プレス)
要約
【課題】精度よくプレス成形におけるエネルギーを算出する。
【解決手段】プレス成形のエネルギー算出プログラムは、コンピュータに、スライド12が下死点に位置する時刻Tbを含む所定時間範囲Tsにおけるスライド変位を取得する第1ステップS10と、所定時間範囲Tsにおいて変化する荷重値を取得する第2ステップS20と、所定時間範囲Tsにおける所定時刻に対応する、第1ステップS10で取得したスライド変位及び第2ステップS20で取得した荷重値により、スライド変位に対する荷重値を表す荷重ストローク線図を生成する第3ステップS30と、荷重ストローク線図により、プレス成形で消費されたエネルギーを算出する第4ステップS40と、を実行させる。
【選択図】 図3
特許請求の範囲
【請求項1】
コンピュータに、
スライドが下死点に位置する角度を含む所定角度範囲におけるスライド変位を取得する第1ステップと、
前記所定角度範囲において変化する荷重値を取得する第2ステップと、
前記所定角度範囲における所定角度に対応する、前記第1ステップで取得した前記スライド変位及び前記第2ステップで取得した前記荷重値により、前記スライド変位に対する前記荷重値を表す荷重ストローク線図を生成する第3ステップと、
前記荷重ストローク線図により、プレス成形で消費されたエネルギーを算出する第4ステップと、
を実行させる、プレス成形のエネルギー算出プログラム。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記第4ステップは、下記(1)式から算出する、請求項1に記載のプレス成形のエネルギー算出プログラム。
E
P
=E
1
-K・E
2
・・・(1)
E
P
;プレス成形で消費したエネルギー
E
1
;前記荷重ストローク線図における、荷重負荷開始から下死点までのエネルギー
E
2
;前記荷重ストローク線図における、下死点から荷重除荷までのエネルギー
K;効率
【請求項3】
前記第1ステップは、前記スライドのストローク長さから前記スライド変位を算出する、請求項1又は請求項2に記載のプレス成形のエネルギー算出プログラム。
【請求項4】
スライドが下死点に位置する角度を含む所定角度範囲におけるスライド変位を表すスライド変位線図及び前記所定角度範囲において変化する荷重値を表す荷重線図により、前記スライド変位に対する前記荷重値を表す荷重ストローク線図を作成し、前記荷重ストローク線図により、プレス成形で消費されたエネルギーを算出する、プレス成形のエネルギー算出方法。
【請求項5】
前記荷重ストローク線図によるプレス成形で消費されたエネルギーの算出は、下記(1)式を用いて算出する、請求項4に記載のプレス成形のエネルギー算出方法。
E
P
=E
1
-K・E
2
・・・(1)
E
P
;プレス成形で消費したエネルギー
E
1
;前記荷重ストローク線図における、荷重負荷開始から下死点までのエネルギー
E
2
;前記荷重ストローク線図における、下死点から荷重除荷までのエネルギー
K;効率
【請求項6】
前記プレス成形を行うプレス装置にはダイクッション装置が設けられ、
前記効率Kは、前記ダイクッション装置により求められる、請求項5に記載のプレス成形のエネルギー算出方法。
【請求項7】
スライドが下死点に位置する角度を含む所定角度範囲におけるスライド変位を表すスライド変位線図を作成するスライド変位線図作成部と、
前記所定角度範囲において変化する荷重値を表す荷重線図を取得する荷重線図取得部と、
前記スライド変位線図及び前記荷重線図から前記スライド変位に対する前記荷重値を表す荷重ストローク線図を作成する荷重ストローク線図作成部と、
下記(1)式からプレス成形で消費されたエネルギーを算出するエネルギー算出部と、
を有するプレス成形のエネルギー算出システム。
E
P
=E
1
-K・E
2
・・・(1)
E
P
;プレス成形で消費したエネルギー
E
1
;前記荷重ストローク線図における、荷重負荷開始から下死点までのエネルギー
E
2
;前記荷重ストローク線図における、下死点から荷重除荷までのエネルギー
K;効率
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、プレス成形のエネルギー算出プログラム、プレス成形のエネルギー算出方法及びプレス成形のエネルギー算出システムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、環境への負荷を低減するため、プレス成形の分野においてもCO2排出量の削減が求められている。プレス成形においてどの程度のCO2が排出されているかは、プレス成形において消費されるエネルギーから算出することが考えられる。プレス成形において消費されるエネルギーを把握できれば、電力量に換算でき、公開されているCO2排出係数からCO2排出量を算出することができる。
【0003】
プレス成形において消費されるエネルギーの算出については、例えば、特許文献1には、プレス装置のスライドが上死点から下死点を通過して再び上死点に戻るまでの1サイクルにおけるプレス成形時の荷重波形の時間積分値から空打ち時の荷重波形の時間積分値を除してプレス成形に要するエネルギーを求め、プレス成形の異常判定に用いる技術が開示されている。荷重の測定は、プレス装置のコラム等のフレームにひずみゲージを貼着して行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第3645762号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の従来技術では、荷重波形の時間積分値からエネルギーを求めているとしているが、より具体的には、力積(単位:N・s)が求められていることとなる。しかしながら、CO2排出量の算出には、仕事(=エネルギー)(単位:N・m=J)から仕事率(単位:W=J/s)を求め、電力量(単位:kWh=kW×h)を求める必要がある。よって、上記の従来技術では、より精度の高いCO2排出量を求めることができなかった。
【0006】
本発明は、プレス成形におけるCO2排出量を精度よく求めることができるプレス成形におけるエネルギーを算出するプレス成形のエネルギー算出プログラム、プレス成形のエネルギー算出方法及びプレス成形のエネルギー算出システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のプレス成形のエネルギー算出プログラムは、コンピュータに、スライドが下死点に位置する角度を含む所定角度範囲におけるスライド変位を取得する第1ステップと、前記所定角度範囲において変化する荷重値を取得する第2ステップと、前記所定角度範囲における所定角度に対応する、前記第1ステップで取得した前記スライド変位及び前記第2ステップで取得した前記荷重値により、前記スライド変位に対する前記荷重値を表す荷重ストローク線図を生成する第3ステップと、前記荷重ストローク線図により、プレス成形で消費されたエネルギーを算出する第4ステップと、を実行させる。
【0008】
本発明のプレス成形のエネルギー算出方法は、スライドが下死点に位置する角度を含む所定角度範囲におけるスライド変位を表すスライド変位線図及び前記所定角度範囲において変化する荷重値を表す荷重線図により、前記スライド変位に対する前記荷重値を表す荷重ストローク線図を作成し、前記荷重ストローク線図により、プレス成形で消費されたエネルギーを算出する。
【0009】
本発明のプレス成形のエネルギー算出システムは、スライドが下死点に位置する角度を含む所定角度範囲におけるスライド変位を表すスライド変位線図を作成するスライド変位線図作成部と、前記所定角度範囲において変化する荷重値を表す荷重線図を取得する荷重線図取得部と、前記スライド変位線図及び前記荷重線図から前記スライド変位に対する前記荷重値を表す荷重ストローク線図を作成する荷重ストローク線図作成部と、下記(1)式からプレス成形で消費されたエネルギーを算出するエネルギー算出部と、を有する。
E
P
=E
1
-K・E
2
・・・(1)
E
P
;プレス成形で消費したエネルギー
E
1
;前記荷重ストローク線図における、荷重負荷開始から下死点までのエネルギー
E
2
;前記荷重ストローク線図における、下死点から荷重除荷までのエネルギー
K;効率
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、プレス成形におけるCO2排出量を精度よく求めることができるプレス成形におけるエネルギーを算出するプレス成形のエネルギー算出プログラム、プレス成形のエネルギー算出方法及びプレス成形のエネルギー算出システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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