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公開番号2024092142
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-08
出願番号2022207867
出願日2022-12-26
発明の名称安全弁
出願人株式会社不二工機
代理人弁理士法人第一国際特許事務所
主分類F16K 17/06 20060101AFI20240701BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】開弁時に流体の放出を妨げない安全弁を提供する。
【解決手段】安全弁1は、流体の導入路24及び導入路24の内方端部周囲に形成された弁座25を備えた本体2と、外部と連通する開口を備え、本体2に固定される固定部材4と、弁座25に対して接近または離間可能な弁体3と、弁体3と固定部材4との間に配置された係止部と、固定部材4に対して弁体3を弁座側に付勢するコイルばね5と、を有し、導入路内の圧力が開弁圧を超えたとき、コイルばね5の付勢力に抗して弁体3が弁座25から離間することにより、導入路内の流体は、弁体3と本体2との間の隙間流路へと流入可能であり、係止部は、変位した弁体3と固定部材4とに挟まれて弁体3と固定部材4との軸線方向の間隔を保持することにより、弁体3と固定部材4との間に、隙間流路と開口とを連通する中間流路を形成することが可能である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
流体の導入路及び前記導入路の内方端部周囲に形成された弁座を備えた本体と、
外部と連通する開口を備え、前記本体に固定される固定部材と、
前記弁座に対して接近または離間可能な弁体と、
前記弁体と前記固定部材との間に配置された係止部と、
前記固定部材に対して前記弁体を前記弁座側に付勢するコイルばねと、を有し、
前記導入路内の圧力が開弁圧を超えたとき、前記コイルばねの付勢力に抗して前記弁体が前記弁座から離間することにより、前記導入路内の流体は、前記弁体と前記本体との間の隙間流路へと流入可能であり、
前記係止部は、変位した前記弁体と前記固定部材とに挟まれて前記弁体と前記固定部材との軸線方向の間隔を保持することにより、前記弁体と前記固定部材との間に、前記隙間流路と前記開口とを連通する中間流路を形成することが可能である、
ことを特徴とする安全弁。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記係止部は、前記弁体の中心から径方向にシフトした位置において前記弁体に配設されたシャフトの一部である、
ことを特徴とする請求項1に記載の安全弁。
【請求項3】
前記シャフトは、第1軸部と、大径軸部と、前記大径軸部より小径の第2軸部とを連設してなり、前記大径軸部が前記係止部である、
ことを特徴とする請求項2に記載の安全弁。
【請求項4】
前記第1軸部が、前記弁体の取付開口に圧入されている、
ことを特徴とする請求項3に記載の安全弁。
【請求項5】
前記第2軸部が、前記固定部材の貫通孔に対し、前記安全弁の軸線方向に相対変位可能に挿通されており、
前記弁体が前記固定部材側へと変位したときに、前記第2軸部が前記貫通孔から突出した状態を、前記安全弁の外部から視認可能となる、
ことを特徴とする請求項3に記載の安全弁。
【請求項6】
複数本の前記シャフトが前記弁体に取り付けられている、
ことを特徴とする請求項2~5のいずれか一項に記載の安全弁。
【請求項7】
前記弁体は、周方向に沿って複数の平面を備えた略多角筒状を有し、前記平面と前記本体の内周面との間に前記隙間流路が形成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の安全弁。
【請求項8】
周方向に隣接する前記平面同士は、部分円筒面により接続されており、
前記部分円筒面と前記本体の内周面とが摺動可能である、
ことを特徴とする請求項7に記載の安全弁。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、安全弁に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、冷凍サイクル内で冷媒が所定値以上に高圧となると開弁して、高圧冷媒を逃がすことにより、冷凍サイクル機器を異常高圧から保護する安全弁が知られている。
【0003】
特許文献1には、圧縮コイルばねの付勢力により弁体を弁座に向かって付勢することで、圧力導入口を閉弁する安全弁が開示されている。かかる安全弁によれば、圧力導入口の内圧が開弁圧を超えると、弁座から弁体が離れて圧力導入口が開放し、それにより圧力導入口から安全弁に進入した流体を、プレートの通口を介して外部に放出させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平08-135817号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、特許文献1の安全弁においては、プレートがボディにカシメ固定されているため、圧縮コイルばねの付勢力が一定となり、そのため開弁圧は略一定である。これに対し、プレートの外周に雄ねじを形成し、ボディに形成した雌ねじに螺合させることで、開弁圧を所望の値に調整することが可能となる。具体的には、ボディに対するプレートのねじ込み量を変更することで、圧縮コイルばねの付勢力が変更され、開弁圧の調整が可能になる。
【0006】
そのような安全弁においては、圧縮コイルばねを置換することなく、プレートを弁体に近接させて圧縮コイルばねの付勢力を増大させることにより高い開弁圧を実現でき、プレートを弁体から離間させて圧縮コイルばねの付勢力を減少させることにより低い開弁圧を実現できる。
【0007】
しかしながら、高い開弁圧を実現するためにプレートを弁体に接近させると、圧力導入口の内圧が過大となったときなど、弁体がプレート側に強く押されてプレートに密着することがある。かかる場合、弁体によりプレートの通口が遮蔽されるため、流体の放出が妨げられる恐れがある。同様の問題は、開弁圧一定の安全弁であっても、例えば小型化するためにプレートと弁体の距離を短縮化したときにも生じうる。
【0008】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、開弁時に流体の放出を妨げない安全弁を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の安全弁は、
流体の導入路及び前記導入路の内方端部周囲に形成された弁座を備えた本体と、
外部と連通する開口を備え、前記本体に固定される固定部材と、
前記弁座に対して接近または離間可能な弁体と、
前記弁体と前記固定部材との間に配置された係止部と、
前記固定部材に対して前記弁体を前記弁座側に付勢するコイルばねと、を有し、
前記導入路内の圧力が開弁圧を超えたとき、前記コイルばねの付勢力に抗して前記弁体が前記弁座から離間することにより、前記導入路内の流体は、前記弁体と前記本体との間の隙間流路へと流入可能であり、
前記係止部は、変位した前記弁体と前記固定部材とに挟まれて前記弁体と前記固定部材との軸線方向の間隔を保持することにより、前記弁体と前記固定部材との間に、前記隙間流路と前記開口とを連通する中間流路を形成することが可能である、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、流体漏れを抑制しつつ、安定した開弁圧を確保でき、さらに円滑な動作を可能とする安全弁を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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