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公開番号2024092063
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-05
出願番号2024077617,2020059931
出願日2024-05-10,2020-03-30
発明の名称画像復号装置、画像復号方法及びプログラム
出願人KDDI株式会社
代理人フェリシテ弁理士法人
主分類H04N 19/70 20140101AFI20240628BHJP(電気通信技術)
要約【課題】符号化及び復号対象のシーケンスが4:0:0フォーマット或いは4:4:4フォーマットで各カラー画像をモノクロ画像として符号化及び復号する場合に不要なシンタックスの符号化・復号処理及びビット量を削減すること。
【解決手段】本発明に係る画像復号装置200において、復号部210は、第2フラグがデブロッキングフィルタ処理を使用可とすることを示している場合で、且つ、Cb信号及びCr信号のデブロッキングフィルタ処理を制御するシンタックスがピクチャヘッダのシンタックスとして含まれていない場合に、ピクチャヘッダのCb信号及びCr信号のデブロッキングフィルタ処理を制御するシンタックスの値を、ピクチャパラメータセットのシンタックスとして復号されたCb信号及びCr信号のデブロッキングフィルタ処理を制御するシンタックスの値と同一であるとみなす。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
画像復号装置であって、
復号部を備えており、
前記復号部は、
ピクチャパラメータセットのシンタックスとして、前記ピクチャパラメータセット内に色差関連のシンタックスを含むかどうかを示す第1フラグを復号し、
前記第1フラグが前記ピクチャパラメータセット内に色差関連のシンタックスを含むことを示している場合に、前記ピクチャパラメータセットのシンタックスとして、Cb信号及びCr信号のデブロッキングフィルタ処理を制御するシンタックスを復号し、
ピクチャヘッダのシンタックスとして、復号対象のピクチャヘッダに対応するピクチャにおいてデブロッキングフィルタ処理を使用可とするか否かを示す第2フラグを復号し、
前記第2フラグがデブロッキングフィルタ処理を使用可とすることを示している場合に、前記ピクチャヘッダのシンタックスとして、輝度信号のデブロッキングフィルタ処理を制御するシンタックスを復号し、
前記第2フラグがデブロッキングフィルタ処理を使用可とすることを示している場合で、且つ、前記Cb信号及びCr信号のデブロッキングフィルタ処理を制御するシンタックスが前記ピクチャヘッダのシンタックスとして含まれていない場合に、前記ピクチャヘッダの前記Cb信号及びCr信号のデブロッキングフィルタ処理を制御するシンタックスの値を、前記ピクチャパラメータセットのシンタックスとして復号された前記Cb信号及びCr信号のデブロッキングフィルタ処理を制御するシンタックスの値と同一であるとみなすことを特徴とする画像復号装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
ピクチャパラメータセットのシンタックスとして、前記ピクチャパラメータセット内に色差関連のシンタックスを含むかどうかを示す第1フラグを復号する工程と、
前記第1フラグが前記ピクチャパラメータセット内に色差関連のシンタックスを含むことを示している場合に、前記ピクチャパラメータセットのシンタックスとして、Cb信号及びCr信号のデブロッキングフィルタ処理を制御するシンタックスを復号する工程と、
ピクチャヘッダのシンタックスとして、復号対象のピクチャヘッダに対応するピクチャにおいてデブロッキングフィルタ処理を使用可とするか否かを示す第2フラグを復号する工程と、
前記第2フラグがデブロッキングフィルタ処理を使用可とすることを示している場合に、前記ピクチャヘッダのシンタックスとして、輝度信号のデブロッキングフィルタ処理を制御するシンタックスを復号する工程と、
前記第2フラグがデブロッキングフィルタ処理を使用可とすることを示している場合で、且つ、前記Cb信号及びCr信号のデブロッキングフィルタ処理を制御するシンタックスが前記ピクチャヘッダのシンタックスとして含まれていない場合に、前記ピクチャヘッダの前記Cb信号及びCr信号のデブロッキングフィルタ処理を制御するシンタックスの値を、前記ピクチャパラメータセットのシンタックスとして復号された前記Cb信号及びCr信号のデブロッキングフィルタ処理を制御するシンタックスの値と同一であるとみなす工程とを有することを特徴とする画像復号方法。
【請求項3】
画像復号装置で用いるプログラムであって、コンピュータに、
ピクチャパラメータセットのシンタックスとして、前記ピクチャパラメータセット内に色差関連のシンタックスを含むかどうかを示す第1フラグを復号する工程と、
前記第1フラグが前記ピクチャパラメータセット内に色差関連のシンタックスを含むことを示している場合に、前記ピクチャパラメータセットのシンタックスとして、Cb信号及びCr信号のデブロッキングフィルタ処理を制御するシンタックスを復号する工程と、
ピクチャヘッダのシンタックスとして、復号対象のピクチャヘッダに対応するピクチャにおいてデブロッキングフィルタ処理を使用可とするか否かを示す第2フラグを復号する工程と、
前記第2フラグがデブロッキングフィルタ処理を使用可とすることを示している場合に、前記ピクチャヘッダのシンタックスとして、輝度信号のデブロッキングフィルタ処理を制御するシンタックスを復号する工程と、
前記第2フラグがデブロッキングフィルタ処理を使用可とすることを示している場合で、且つ、前記Cb信号及びCr信号のデブロッキングフィルタ処理を制御するシンタックスが前記ピクチャヘッダのシンタックスとして含まれていない場合に、前記ピクチャヘッダの前記Cb信号及びCr信号のデブロッキングフィルタ処理を制御するシンタックスの値を、前記ピクチャパラメータセットのシンタックスとして復号された前記Cb信号及びCr信号のデブロッキングフィルタ処理を制御するシンタックスの値と同一であるとみなす工程とを実行させることを特徴とするプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像復号装置、画像復号方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
非特許文献1では、デブロッキングフィルタ処理を制御する一部のシンタックスについて、輝度信号(Y信号)及び色差信号(Cb信号及びCr信号)が、それぞれ個別のシンタックスを備えており、色信号ごとに異なる値を設定することができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
Versatile Video Coding (Draft 8)、JVET-Q2001
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、非特許文献1では、符号化及び復号対象のシーケンスのカラーフォーマットに関わらず、Y信号、Cb信号及びCr信号のデブロッキングフィルタ処理を制御するシンタックスを常に符号化及び復号しなければならないという問題点があった。
【0005】
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、符号化及び復号対象のシーケンスに色差信号データが存在する場合のみ、Cb信号及びCr信号のデブロッキングフィルタ処理を制御するシンタックスを符号化及び復号することで、かかるシーケンスに色差データが存在しない場合に不要なシンタックスの符号化・復号処理及びビット量を削減できる画像復号装置、画像復号方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の特徴は、画像復号装置であって、復号部を備えており、前記復号部は、ピクチャパラメータセットのシンタックスとして、前記ピクチャパラメータセット内に色差関連のシンタックスを含むかどうかを示す第1フラグを復号し、前記第1フラグが前記ピクチャパラメータセット内に色差関連のシンタックスを含むことを示している場合に、前記ピクチャパラメータセットのシンタックスとして、Cb信号及びCr信号のデブロッキングフィルタ処理を制御するシンタックスを復号し、ピクチャヘッダのシンタックスとして、復号対象のピクチャヘッダに対応するピクチャにおいてデブロッキングフィルタ処理を使用可とするか否かを示す第2フラグを復号し、前記第2フラグがデブロッキングフィルタ処理を使用可とすることを示している場合に、前記ピクチャヘッダのシンタックスとして、輝度信号のデブロッキングフィルタ処理を制御するシンタックスを復号し、前記第2フラグがデブロッキングフィルタ処理を使用可とすることを示している場合で、且つ、前記Cb信号及びCr信号のデブロッキングフィルタ処理を制御するシンタックスが前記ピクチャヘッダのシンタックスとして含まれていない場合に、前記ピクチャヘッダの前記Cb信号及びCr信号のデブロッキングフィルタ処理を制御するシンタックスの値を、前記ピクチャパラメータセットのシンタックスとして復号された前記Cb信号及びCr信号のデブロッキングフィルタ処理を制御するシンタックスの値と同一であるとみなすことを要旨とする。
【0007】
本発明の第2の特徴は、ピクチャパラメータセットのシンタックスとして、前記ピクチャパラメータセット内に色差関連のシンタックスを含むかどうかを示す第1フラグを復号する工程と、前記第1フラグが前記ピクチャパラメータセット内に色差関連のシンタックスを含むことを示している場合に、前記ピクチャパラメータセットのシンタックスとして、Cb信号及びCr信号のデブロッキングフィルタ処理を制御するシンタックスを復号する工程と、ピクチャヘッダのシンタックスとして、復号対象のピクチャヘッダに対応するピクチャにおいてデブロッキングフィルタ処理を使用可とするか否かを示す第2フラグを復号する工程と、前記第2フラグがデブロッキングフィルタ処理を使用可とすることを示している場合に、前記ピクチャヘッダのシンタックスとして、輝度信号のデブロッキングフィルタ処理を制御するシンタックスを復号する工程と、前記第2フラグがデブロッキングフィルタ処理を使用可とすることを示している場合で、且つ、前記Cb信号及びCr信号のデブロッキングフィルタ処理を制御するシンタックスが前記ピクチャヘッダのシンタックスとして含まれていない場合に、前記ピクチャヘッダの前記Cb信号及びCr信号のデブロッキングフィルタ処理を制御するシンタックスの値を、前記ピクチャパラメータセットのシンタックスとして復号された前記Cb信号及びCr信号のデブロッキングフィルタ処理を制御するシンタックスの値と同一であるとみなす工程とを有することを要旨とする。
【0008】
本発明の第3の特徴は、画像復号装置で用いるプログラムであって、コンピュータに、ピクチャパラメータセットのシンタックスとして、前記ピクチャパラメータセット内に色差関連のシンタックスを含むかどうかを示す第1フラグを復号する工程と、前記第1フラグが前記ピクチャパラメータセット内に色差関連のシンタックスを含むことを示している場合に、前記ピクチャパラメータセットのシンタックスとして、Cb信号及びCr信号のデブロッキングフィルタ処理を制御するシンタックスを復号する工程と、ピクチャヘッダのシンタックスとして、復号対象のピクチャヘッダに対応するピクチャにおいてデブロッキングフィルタ処理を使用可とするか否かを示す第2フラグを復号する工程と、
前記第2フラグがデブロッキングフィルタ処理を使用可とすることを示している場合に、前記ピクチャヘッダのシンタックスとして、輝度信号のデブロッキングフィルタ処理を制御するシンタックスを復号する工程と、前記第2フラグがデブロッキングフィルタ処理を使用可とすることを示している場合で、且つ、前記Cb信号及びCr信号のデブロッキングフィルタ処理を制御するシンタックスが前記ピクチャヘッダのシンタックスとして含まれていない場合に、前記ピクチャヘッダの前記Cb信号及びCr信号のデブロッキングフィルタ処理を制御するシンタックスの値を、前記ピクチャパラメータセットのシンタックスとして復号された前記Cb信号及びCr信号のデブロッキングフィルタ処理を制御するシンタックスの値と同一であるとみなす工程とを実行させることを要旨とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、符号化及び復号対象のシーケンスに色差信号データが存在する場合のみ、Cb信号及びCr信号のデブロッキングフィルタ処理を制御するシンタックスを符号化及び復号することで、かかるシーケンスに色差データが存在しない場合に不要なシンタックスの符号化・復号処理及びビット量を削減できる画像復号装置、画像復号方法及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
一実施形態に係る画像処理システム10の構成の一例を示す図である。
一実施形態に係る画像復号装置200の機能ブロックの一例を示す図である。
一実施形態に係る画像復号装置200の復号部210によって受信される符号化データ(ビットストリーム)の構成の一例である。
SPS211に含まれる制御データの一例である。
PPS212に含まれる制御データの一例である。
ピクチャヘッダ213に含まれる制御データの一例である。
スライスヘッダ214A/214Bに含まれる制御データの一例である。
一実施形態に係る画像復号装置200のインループフィルタ処理部250の機能ブロックの一例について示す図である。
一実施形態に係る画像復号装置200のインループフィルタ処理部250のデブロッキングフィルタ部250Aの機能ブロックの一例を示す図である。
一実施形態に係る画像復号装置200のインループフィルタ処理部250のフィルタ決定部254A/254Bの処理フローの一例を示すフローチャートである。
一実施形態に係る画像復号装置200のインループフィルタ処理部250のフィルタ決定部254A/254Bの処理フローで用いられる表の一例を示す図である。
一実施形態に係る画像符号化装置100の機能ブロックの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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