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公開番号2024092002
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-05
出願番号2024074068,2019239763
出願日2024-04-30,2019-12-27
発明の名称紫外線波長変換物質を含有する水中油型乳化組成物
出願人株式会社 資生堂
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類A61K 8/73 20060101AFI20240628BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】新規な細胞賦活に適した水中油型乳化組成物を提供する。
【解決手段】紫外線波長変換物質及び水溶性アルキル置換多糖誘導体を含む、水中油型乳化組成物。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
(A)紫外線波長変換物質及び(B)水溶性アルキル置換多糖誘導体を含む、水中油型乳化組成物。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記(B)水溶性アルキル置換多糖誘導体がC14-22アルキル置換多糖誘導体である、請求項1に記載の水中油型乳化組成物。
【請求項3】
前記(B)水溶性アルキル置換多糖誘導体がステアロキシヒドロキシプロピルメチルセルロースである、請求項1又は2に記載の水中油型乳化組成物。
【請求項4】
さらに(C)紫外線吸収剤及び/又は(D)紫外線散乱剤を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の水中油型乳化組成物。
【請求項5】
前記(A)紫外線波長変換物質が無機紫外線波長変換物質である、請求項1~4のいずれか1項に記載の水中油型乳化組成物。
【請求項6】
前記無機紫外線波長変換物質が酸化亜鉛蛍光体である、請求項5に記載の水中油型乳化組成物。
【請求項7】
前記(A)紫外線波長変換物質が有機蛍光体である、請求項1~4のいずれか1項に記載の水中油型乳化組成物。
【請求項8】
前記有機蛍光体がフィコシアニンである、請求項7に記載の水中油型乳化組成物。
【請求項9】
粉体が油相中に分散された請求項1~8のいずれか1項に記載の水中油型乳化組成物。
【請求項10】
日焼け止め化粧料である、請求項1~9のいずれか1項に記載の水中油型乳化組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は,細胞賦活作用を有する、紫外線波長変換物質を含有する組成物に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
紫外線は体内にフリーラジカルを生成することにより、皮脂の酸化や細胞DNAの傷害を引き起こすとされている。紫外線のこのような作用による皮膚に対する弊害としては,例えば,皮膚癌,光老化,しみ,しわ,炎症といった悪影響があり,健康や美容の観点からも好ましくない。紫外線の利用としては殺菌効果を目的とするもの等が存在するものの,紫外線による弊害とのバランスを考えると,紫外線を積極的に利用するよりもむしろ防御することに焦点が当てられているのが現状である。
【0003】
よって,紫外線から肌を防御するための方策が数多く取られている。例えば,日焼け止め剤の使用や,日光に当たらないような屋内での活動,UVカット加工された帽子や衣類,紫外線カットフィルムの使用などが挙げられる。
【0004】
例えば特許文献12の処方例2には蛍光性酸化亜鉛を含む水中油型皮膚化粧料の記載があるが、水溶性アルキル置換多糖誘導体を含まず、また細胞賦活効果を奏するための紫外線波長変換物質の記載はない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6424656号公報
特許第6361416号公報
国際公開第2018/004006号
特開2018-131422号公報
特開平5-117127号公報
特許第4048420号公報
特許第4677250号公報
特許第3303942号公報
特開2017-88719号公報
国際公開第2018/117117号
特開2015-120682号公報
特開2017-122075号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は,紫外線を利用した細胞賦活作用を有する新規な水中油型乳化組成物の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは,紫外線を皮膚に対し有用に利用できるよう鋭意研究を行った。その結果,細胞賦活作用に優れた、紫外線波長変換物質を含有する水中油型乳化組成物に想到した。
【0008】
本願は,以下の発明を提供する。
(1) (A)紫外線波長変換物質及び(B)水溶性アルキル置換多糖誘導体を含む、水中油型乳化組成物。
(2) 前記(B)水溶性アルキル置換多糖誘導体がC14-22アルキル置換多糖誘導体である、(1)に記載の水中油型乳化組成物。
(3) 前記(B)水溶性アルキル置換多糖誘導体がステアロキシヒドロキシプロピルメチルセルロースであり、(1)又は(2)に記載の水中油型乳化組成物。
(4) さらに(C)紫外線吸収剤及び/又は(D)紫外線散乱剤を含む、(1)~(3)に記載の水中油型乳化組成物。
(5) 前記(A)紫外線波長変換物質が無機紫外線波長変換物質である、(1)~(4)のいずれか1項に記載の水中油型乳化組成物。
(6) 前記無機紫外線波長変換物質が酸化亜鉛蛍光体である、(5)に記載の水中油型乳化組成物。
(7) 前記(A)紫外線波長変換物質が有機蛍光体である、(1)~(4)のいずれか1項に記載の水中油型乳化組成物。
(8) 前記有機蛍光体がフィコシアニンである、(7)に記載の水中油型乳化組成物。
(9) 粉体が油相中に分散された(1)~(8)のいずれか1項に記載の水中油型乳化組成物。
(10) 日焼け止め化粧料である、(1)~(9)のいずれか1項に記載の中油型乳化組成物。
(11) 蛍光強度増大効果を示す、(1)~(10)のいずれか1項に記載の中油型乳化組成物。
(12) 細胞賦活効果を示す、(1)~(11)のいずれか1項に記載の中油型乳化組成物。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る紫外線波長変換物質は,紫外線を有効活用して皮膚細胞を賦活させることに適しており,本発明の組成物の成分組成は紫外線波長変換物質が紫外線を可視光に変換するために適している。特に、本発明の水中油型乳化組成物は、油注水型に比較してさっぱりした使用感触をあたえうる。従来,紫外線は皮膚に好ましくないため,皮膚をなるべく紫外線に当てないような対策を採るのが当分野の技術常識である。一方,本発明は紫外線波長変換物質が紫外線を逆に利用して細胞を賦活することにより、皮膚に好ましい作用を与えるという知見に基づいており,非常に驚くべきものである。従って,本発明に係る組成物は,これまで美容や健康上の理由よりなるべく紫外線を避けていた者であっても積極的に外出する気分になれるといった生活の質の向上にもつながることもある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は,実験1および2の模式図である。
図2は,実験1における各紫外線を使用してUVを照射した際の細胞活性を示す。縦軸は,相対蛍光強度(au)を示す。
図3は,実験2における各濃度のC-フィコシアニンを使用して各強度のUVを照射した際の細胞活性を,相対蛍光強度(au)として示す。
図4は,実験3の模式図である。
図5は,実験3において細胞活性を一旦低下させた細胞にC-フィコシアニンを使用してUVを照射した際の細胞活性を,相対蛍光強度(au)として示す(P検定)。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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