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公開番号2024056833
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-23
出願番号2024019144,2023032427
出願日2024-02-13,2018-08-31
発明の名称油中水型乳化化粧料
出願人株式会社 資生堂
代理人個人,個人
主分類A61K 8/31 20060101AFI20240416BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】バーム状といえる程度の硬度を有する固形又は半固形の油中水型乳化化粧料であって、保湿効果に優れるとともに、肌に塗布する際に溶けるようになじむ独特の使用感触を発揮するとともに、水溶性又は親水性の薬剤を安定に配合することのできる化粧料を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、(A)有機変性粘土鉱物;(B)HLB6以下の界面活性剤;(C)ワックス;(D)シリコーンエラストマー;(E)揮発性油分;及び(F)水を含有することを特徴とする油中水型乳化化粧料に関する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
明細書に記載された発明。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は油中水型乳化化粧料に関する。より詳細には、或る程度の硬度を持つバーム状でありながら、肌に塗布する際にとろけるような独特の使用感触を発揮する油中水型乳化化粧料に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
バーム状の皮膚外用剤として、ヴァセリン(商品名)、ソンバーユ(商品名)、あるいはロクシタンのシアバター(商品名)等がよく知られている。これらは、ワセリン、馬油、又はシアバターという高粘度の油性成分を含み、油性被膜で肌を被うことによって優れた保湿効果を発揮する。とくにシアバターを配合するものは、肌上で溶ける独特の使用感触が知られている。しかしながら、高粘度の油性成分を含むため、塗布時に拡がりにくく、塗布した後はべたつきを生ずるという問題があった。
【0003】
化粧料においては、油中水型乳化化粧料の外相(油相)にワックスや油性増粘剤等を配合した固形又は半固形の形態の化粧料が、主に口紅等のメーキャップ化粧料において汎用されていた。スキンケア化粧料においても、特許文献1では、従来から油性増粘剤として使用されているデキストリン脂肪酸エステルを、ミツロウ及びシアバター等の天然由来の固形脂及び/又は半固形脂並びに所定範囲の分子量及び動粘度を有するイソパラフィンを組み合わせた油性固形化粧料が提案され、べたつかず、独特のとろけ感を発揮し、皮膚へのおさまりが良好であるとされている。
【0004】
特許文献2には、デキストリン脂肪酸エステル、流動パラフィン及び/又はスクワラン、トリアシルグリセロールを含有する油性固形化粧料が開示され、外観の透明感、使用感及び保湿感、さらには保存安定性に優れるとされている。しかし、特許文献1及び2に記載されているのは水を含まない油性化粧料であり、例えば、水溶性又は親水性の薬剤等を配合することは困難であった。
【0005】
水を内相に含む油中水型乳化化粧料では、ベたつきの原因となり得る固形又は半固形油分を含まない系において、低級アルコール、揮発性シリコーン油、有機変性粘土鉱物、HLBが7以下のポリエーテル変性シリコーン界面活性剤(乳化剤)、及び清涼剤を配合することで、安定性が良好で、のびがよく、みずみずしく、さっぱりした使用感と清涼感を発揮することがわかっている(特許文献3)。しかしながら、特許文献3の油中水型乳化化粧料はワックス等を含まないためバーム状といえる程度の硬度(粘度)を有しておらず、肌を被覆して保湿効果を発揮することができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2017-114780号公報
特開2017-114806号公報
特許第3524717号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
よって本発明は、バーム状といえる程度の硬度を有する固形又は半固形の油中水型乳化化粧料であって、保湿効果に優れるとともに、肌に塗布する際に溶けるようになじむ独特の使用感触を発揮するとともに、水溶性又は親水性の薬剤を安定に配合する事のできる化粧料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明者等は鋭意検討を重ねた結果、有機変性粘土鉱物及びHLBが6以下の界面活性剤、ワックス、シリコーンエラストマー、及び揮発性油分を配合した油中水型乳化化粧料において、有機変性粘土鉱物とHLB6以下の界面活性剤が油分とともにオイルゲルを形成して乳化物を安定化し、ワックス配合により所望の硬度を達成し、シリコーンエラストマー及び揮発性油分の配合でべたつきを抑制して肌に油っぽさが残らないようにすることが可能であることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち本発明は、
(A)有機変性粘土鉱物;
(B)HLB6以下の界面活性剤;
(C)ワックス;
(D)シリコーンエラストマー;
(E)揮発性油分;及び
(F)水を含有することを特徴とする油中水型乳化化粧料を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明の油中水型乳化化粧料は、バーム状と呼べる程度の硬度を有する固形又は半固形の油中水型乳化化粧料であり、ワックスを含む被膜で肌を被覆することによって優れた保湿効果を有する。また、塗布する際には肌上で溶けて崩れるような独特の感触を与え、水溶性又は親水性の薬剤を安定に配合することが可能である。このような美容効果を発揮するバーム状の化粧料はこれまで知られておらず、本発明によって初めて提供されるものである。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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