TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024091215
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2023045388
出願日2023-03-22
発明の名称生産設備の異常状況可視化システム
出願人株式会社デンソーウェーブ
代理人弁理士法人サトー
主分類G05B 19/418 20060101AFI20240627BHJP(制御;調整)
要約【課題】生産設備に異常が発生したこと及びその異常の内容を作業者が即座に把握できるようにする。
【解決手段】生産設備の異常状況可視化システム(10)は、複数の生産設備(80)を備えた工程の異常状況を可視化するシステムである。可視化システムは、各生産設備から異常の発生とその異常の内容に関する異常発生データを取得するデータ取得処理部(101)と、取得した異常発生データに基づいて、現在の異常の発生の有無を生産設備ごとに示す第1情報(31)と、各生産設備について生産設備の異常ごとの発生回数をグラフで示す異常回数グラフ(321)及び生産設備の異常ごとの発生時間をグラフで示す異常時間グラフ(322)を含む第2情報(32)と、を表示装置に表示させる可視化処理部(102)と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
複数の生産設備を備えた工程の異常状況を可視化するシステムであって、
各前記生産設備から異常の発生とその異常の内容に関する異常発生データを取得するデータ取得処理を実行可能であるデータ取得処理部と、
取得した前記異常発生データに基づいて、現在の異常の発生の有無を前記生産設備ごとに示す第1情報と、各前記生産設備について前記生産設備の異常ごとの発生回数をグラフで示す異常回数グラフ及び前記生産設備の異常ごとの発生時間をグラフで示す異常時間グラフを含む第2情報と、を表示装置に表示させる可視化処理を実行可能な可視化処理部と、
を備える生産設備の異常状況可視化システム。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記可視化処理は、前記第1情報と前記第2情報とを、前記表示装置の同一画面に表示させる処理を含む、
請求項1に記載の生産設備の異常状況可視化システム。
【請求項3】
前記可視化処理は、前記第1情報と前記第2情報とを、それぞれ異なる前記表示装置に同時に表示させる処理を含む、
請求項1に記載の生産設備の異常状況可視化システム。
【請求項4】
前記可視化処理は、前記第1情報と前記第2情報とを、前記表示装置に自動で又は作業者の操作に基づいて切り替えて表示する処理を含む、
請求項1に記載の生産設備の異常状況可視化システム。
【請求項5】
前記可視化処理は、複数の前記生産設備に対応した複数の前記第2情報のうちの1つの前記第2情報のみを前記第1情報と同時に前記表示装置に表示させる処理を含む、
請求項1に記載の生産設備の異常状況可視化システム。
【請求項6】
前記可視化処理は、作業者の操作に応じて前記表示装置に表示させる前記第2情報を切り替える処理を含む、
請求項5に記載の生産設備の異常状況可視化システム。
【請求項7】
前記異常回数グラフは、前記生産設備で発生した異常の内容を横軸とし、異常の発生回数の累積値を縦軸とした棒グラフ及び前記異常の発生回数の累積比率を縦軸とした折れ線グラフを含むパレート図で構成され、
前記異常時間グラフは、前記生産設備で発生した異常の内容を横軸とし、異常の発生時間の累積値を縦軸とした棒グラフ及び前記異常の発生時間の累積比率を縦軸とした折れ線グラフを含むパレート図で構成されている、
請求項1に記載の生産設備の異常状況可視化システム。
【請求項8】
前記可視化処理は、前記第2情報に含まれる前記異常回数グラフ及び前記異常時間グラフの各棒グラフを、前記異常の発生回数の累積値及び前記異常の発生時間の累積値が大きい又は小さい順に並べて前記表示装置に表示させる処理を含む、
請求項7に記載の生産設備の異常状況可視化システム。
【請求項9】
前記可視化処理は、前記第1情報と前記第2情報とを前記表示装置の画面の長手方向に配置するとともに、前記第2情報に含まれる前記異常回数グラフ及び前記異常時間グラフの異常の内容を、前記異常の発生回数の累積値及び前記異常の発生時間の累積値が大きい順に前記第1情報に近い側から並べて前記表示装置に表示させる処理を含む、
請求項7に記載の生産設備の異常状況可視化システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、生産設備の異常状況可視化システムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、工場内に設置される製品の生産ラインは、加工機や検査機、ロボット、搬送装置、及び梱包装置等、複数の生産設備から構成される。近年、このような生産設備は、技術の進歩により自動運転されるものが増えてきており、これに伴い、生産設備の運転を管理するオペレータの省人化が進んでいる。しかしながら、生産設備の運転は自動で行われるものの、異常が発生した場合には依然としてオペレータが手作業で対処する必要がある。
【0003】
一般的な工場の生産ラインでは、各生産設備に稼働状況を示すいわゆるシグナルタワーが設けられている。そして、オペレータは、例えば生産ライン全体を見渡せる場所に待機しており、シグナルタワーの変化を目視することで、どの生産設備で異常が発生したかを把握する。しかしながら、シグナルタワーのみで異常を把握する従来の生産ラインの場合、オペレータは、生産設備に生じた異常の詳細を把握するまでに時間がかかり、この時間が生産ラインの稼働率の低下の要因の1つとなっていた。
【0004】
すなわち、オペレータは、シグナルタワーの変化を見て生産設備に何らかの異常が発生したことを認識すると、まず異常が発生した生産設備にかけつける。次に、オペレータは、生産設備に設けられている操作盤等を操作し、どのような内容の異常が発生している確認する。そして、オペレータは、異常の内容に応じて措置の方法を検討し、場合によっては対処に必要な道具等を取りに戻ったり、対処できる作業者を呼び戻ったりすることもあり、その結果、異常の解消までに時間の損失が発生していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-60929公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような時間の損失を削減して稼働率を向上させるためには、異常が発生した生産設備にオペレータがかけつけた直後から異常に対する処置を行えることが望ましい。しかしながら、生産設備の種類が異なると、当然ながら発生する異常も異なり、その結果、異常の処置方法や必要な道具等も異なってくる。そのため、予め全ての異常に備えておくことは現実的に困難である。そして、ある生産設備の異常が他の生産設備の異常を引き起こすこともあり、同時に複数の異常が発生した場合には、その異常に対する処置は更に困難になる。
【0007】
本発明は上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、生産設備に異常が発生した場合に、オペレータが、異常が発生したこと及びその異常の内容を即座に把握でき、更には同時に複数の異常が発生している場合において優先して対策を講じる必要がある異常を迅速に判断するための情報を提示することができる生産設備の異常状況可視化システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態による生産設備の異常状況可視化システムは、複数の生産設備を備えた工程の異常状況を可視化するシステムである。生産設備の異常状況可視化システムは、各前記生産設備から異常の発生とその異常の内容に関する異常発生データを取得するデータ取得処理を実行可能であるデータ取得処理部と、取得した前記異常発生データに基づいて、現在の異常の発生の有無を前記生産設備ごとに示す第1情報と、各前記生産設備について前記生産設備の異常ごとの発生回数をグラフで示す異常回数グラフ及び前記生産設備の異常ごとの発生時間をグラフで示す異常時間グラフを含む第2情報と、を表示装置に表示させる可視化処理を実行可能な可視化処理部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態による生産設備の異常状況可視化システムの構成の一例を概略的に示す図
第1実施形態による生産設備の異常状況可視化システムのハードウェア構成の一例を概念的に示す図
第1実施形態による生産設備の異常状況可視化システムについて、工程1が選択された場合に表示装置に表示される表示内容の一例を示す図
第1実施形態による生産設備の異常状況可視化システムについて、工程2が選択された場合に表示装置に表示される表示内容の一例を示す図
第1実施形態による生産設備の異常状況可視化システムで実行される処理内容の一例を示すフローチャート
第2実施形態による生産設備の異常状況可視化システムについて、表示装置に第1情報が表示された場合の一例を示す図
第2実施形態による生産設備の異常状況可視化システムについて、表示装置に第2情報が表示された場合の一例を示す図
各実施形態による生産設備の稼働状況可視化システムについて、表示装置に表示される第2情報の他の例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、複数の実施形態による生産設備の異常状況可視化システムについて、図面を参照しながら説明する。なお、各実施形態において、同一の構成については同一の符号を付して説明を省略することがある。本明細書では、生産設備の異常状況可視化システムを略して可視化システムと称する場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社豊田自動織機
自動走行体
17日前
株式会社豊田自動織機
無人走行体
6日前
株式会社FUJI
工作機械
1か月前
井関農機株式会社
作業車両
3か月前
エイブリック株式会社
定電圧回路
2か月前
エイブリック株式会社
基準電流回路
2か月前
ローム株式会社
電源回路
2か月前
日昌電気制御株式会社
管理システム
2か月前
トヨタ自動車株式会社
制御システム
1か月前
トヨタ自動車株式会社
移動システム
2か月前
井関農機株式会社
自立走行農作業車
2か月前
オムロン株式会社
自律作業システム
6日前
株式会社ユタカ
半自動切換装置
2か月前
エイブリック株式会社
シャントレギュレータ
2日前
井関農機株式会社
作業車両の作業管理システム
3か月前
トヨタ自動車株式会社
マーカースタンド
2か月前
株式会社ダイフク
搬送設備
1か月前
株式会社豊田自動織機
自律走行車両
2か月前
オムロン株式会社
設計装置および設計方法
6日前
株式会社デンソー
電子制御装置
16日前
東芝ライテック株式会社
管理システム
2日前
株式会社フカデン
外周部加工システム
27日前
株式会社ダイフク
物品搬送設備
6日前
大阪瓦斯株式会社
二次圧制御機構
1か月前
大阪瓦斯株式会社
二次圧制御機構
1か月前
日立建機株式会社
自律走行システム
1か月前
株式会社デンソー
移動体制御装置
24日前
ミツミ電機株式会社
半導体集積回路装置
1か月前
アズビル株式会社
診断システムおよび診断方法
2日前
横河電機株式会社
電圧電流変換回路
2か月前
株式会社デンソー
車両用電子制御装置
2か月前
ニチコン株式会社
電源装置
2か月前
株式会社ダイフク
搬送設備の検査装置
1か月前
ローム株式会社
リニア電源回路
2日前
エンゼルグループ株式会社
無人搬送システム
2か月前
トヨタ自動車株式会社
ソーラー充電システム
2日前
続きを見る