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公開番号2024091184
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022207693
出願日2022-12-24
発明の名称眼内レンズ
出願人株式会社ニデック
代理人個人,個人
主分類A61F 2/16 20060101AFI20240627BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】より良好な視野が得られ易い眼内レンズを提供する。
【解決手段】眼内レンズ1は、円盤形状のレンズ部2を備える。レンズ部2の前面および後面の少なくとも一方に、互いに異なる屈折力を有する3つ以上の分節領域20が形成されている。複数の分節領域20は、屈折力が最も小さい遠用領域20Aと、屈折力が最も大きい近用領域20Bと、遠用領域20Aの屈折力と近用領域20Bの屈折力の間の屈折力を有する中間領域20Cを含む。複数の分節領域20は、レンズ部2の中央部から外側に向けて放射状に広がると共に、曲率半径が互いに異なることで異なる屈折力を有する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
円盤形状のレンズ部を備えた眼内レンズであって、
前記レンズ部の前面および後面の少なくとも一方に、互いに異なる屈折力を有する3つ以上の分節領域が形成されており、
複数の前記分節領域は、
屈折力が最も小さい遠用領域と、
屈折力が最も大きい近用領域と、
前記遠用領域の屈折力と、前記近用領域の屈折力の間の屈折力を有する中間領域と、
を含むと共に、
複数の前記分節領域は、前記レンズ部の中央部から外側に向けて放射状に広がると共に、曲率半径が互いに異なることで異なる屈折力を有することを特徴とする眼内レンズ。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
請求項1に記載の眼内レンズであって、
前記レンズ部における複数の前記分節領域の間には、互いに隣接する一対の前記分節領域の一方の前記分節領域の端部から、他方の前記分節領域の端部へかけて曲率半径が連続的に変化することで、前記一対の分節領域の端部同士を滑らかに接続する移行部が形成されていることを特徴とする眼内レンズ。
【請求項3】
請求項2に記載の眼内レンズであって、
前記分節領域および前記移行部の両方が、前記レンズ部の光軸に対して平行に前記レンズ部に入射する光を、前記光軸に近づく方向に屈折させることを特徴とする眼内レンズ。
【請求項4】
請求項2に記載の眼内レンズであって、
前記レンズ部の前記中央部から外側に広がる前記移行部の中心角は、5度以上30度以下であることを特徴とする眼内レンズ。
【請求項5】
請求項1に記載の眼内レンズであって、
前記レンズ部の前記中央部から外側に広がる、前記遠用領域、前記近用領域、および前記中間領域の各々の中心角は、前記遠用領域の中心角が最も大きく、前記中間領域の中心角が最も小さいことを特徴とする眼内レンズ。
【請求項6】
請求項5に記載の眼内レンズであって、
前記遠用領域の中心角は140度以上であり、
前記近用領域の中心角は90度以上であり、
前記中間領域の中心角は30度以上であることを特徴とする眼内レンズ。
【請求項7】
請求項1に記載の眼内レンズであって、
前記近用領域の屈折力は+2.5D以上+4.0D以下であり、
前記中間領域の屈折力は+1.0D以上+2.5D以下であることを特徴とする眼内レンズ。
【請求項8】
請求項1に記載の眼内レンズであって、
前記レンズ部の前面および後面の少なくとも一方に、装用者の乱視を矯正するトーリック面が形成されていることを特徴とする眼内レンズ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、眼内に挿入される眼内レンズに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
眼内に挿入される眼内レンズとして、レンズ部への入射光を複数の焦点に振り分けて集光させる多焦点眼内レンズが知られている。多焦点眼内レンズによると、装用者に疑似的な調節力を与えることができる。多焦点眼内レンズには、屈折力が互いに異なる複数の領域が光学部に形成された屈折型のレンズと、光の回折現象を利用した回折型のレンズがある。屈折型の多焦点眼内レンズは、回折型の多焦点眼内レンズに比べて、装用者の網膜に到達する光のロスが少ないといった利点がある。
【0003】
従来の屈折型の多焦点眼内レンズでは、レンズ部において、屈折力が互いに異なる複数の領域が同心円状に設けられているものが一般的である。レンズ部における複数の領域が同心円状に配置されている場合、装用者の瞳孔が小さくなると、同心円上に配置された複数の領域のうち、中心部近傍に配置された領域のみを光が通過し、周辺部に配置された領域には光が通過しないので、多焦点の効果が得られ難くなる。
【0004】
そこで、特許文献1に記載の多焦点眼内レンズでは、円盤形状の光学部が、周辺から幾何中心に向けて延びる境界線によって複数の領域に分割され、分割された各々の領域に異なるパターンで微小プリズム群が形成されることで、各々の領域に異なる屈折力が付与される。各領域をレンズ部の光軸に接するように形成することで、装用者の瞳孔の大きさに関わらず多焦点の効果を得ることを目指している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2010-125292号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の多焦点眼内レンズは、微小プリズム群の加工が困難であり、高い精度で加工することが難しいうえに、眼内に挿入する際に微小プリズム群が破損し易いという問題もある。さらに、微小プリズム群を通過する光の一部が意図しない方向に散乱してしまい、網膜に集光する光の量が減少してしまうので、良好な視野が得られ難いという問題もある。
【0007】
本開示の典型的な目的は、より良好な視野が得られ易い眼内レンズを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示における典型的な実施形態が提供する眼内レンズは、円盤形状のレンズ部を備えた眼内レンズであって、前記レンズ部の前面および後面の少なくとも一方に、互いに異なる屈折力を有する3つ以上の分節領域が形成されており、複数の前記分節領域は、屈折力が最も小さい遠用領域と、屈折力が最も大きい近用領域と、前記遠用領域の屈折力と、前記近用領域の屈折力の間の屈折力を有する中間領域と、を含むと共に、複数の前記分節領域は、前記レンズ部の中央部から外側に向けて放射状に広がると共に、曲率半径が互いに異なることで異なる屈折力を有する。
【0009】
本開示に係る眼内レンズによると、より良好な視野が得られ易くなる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
眼内レンズ1の平面図である。
眼内レンズ挿入器具100を右斜め上方から見た斜視図である。
プランジャー300を右斜め上方から見た斜視図である。
眼内レンズ1の移動および変形が適切に行われた状態を示す概略説明図である。
複数の分節領域20が形成された眼内レンズ1の一例を示す平面図である。
遠用領域20Aと近用領域20Bについて、レンズ部2の幾何中心Oを通り、且つレンズ部2のレンズ面に対して垂直な断面の断面図を模式的に比較した図である。
遠用領域20A、近用領域20B、中間領域20Cの各々の屈折力と中心角を変えた4つの眼内レンズ1のMTF曲線を比較した図である。
遠用領域と近用領域の間に移行部を形成しない場合と移行部を形成する場合の眼内レンズ1のMTF曲線を比較した図である。
図5に示す眼内レンズ1において、屈折力の合計値を算出するラインを示した図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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